歌っているとき、
「喉がギュッと締まる」
「肩や首がバキバキになる」
「お腹に力を入れろと言われて、余計に苦しくなる」
そんな経験はありませんか?
実は、体に力が入ってしまう人ほど、真面目で頑張り屋さんです。
しっかり声を出そう、音程を外さないようにしよう、大きな声を出そう——そう思えば思うほど、体は“戦闘モード”に入ります。
けれど、歌は本来「力」ではなくバランスと解放でできています。
今日は、力みやすい人のためのボイトレの考え方をお伝えします。
なぜ体に力が入ってしまうのか?
大きく分けて3つの原因があります。
① 呼吸を「押し出すもの」だと思っている
腹式呼吸=お腹に力を入れる、と思っていませんか?
本来の腹式呼吸は“押す”ものではなく、自然に広がり、自然に戻るものです。
押す意識が強いと、横隔膜や喉がロックされてしまいます。
② 「いい声=大きい声」と思っている
例えば、ミュージカルやパワフルな歌手に憧れている方は特にそうです。
たとえば MISIA や 宇多田ヒカル のような歌声に近づこうとすると、「強く出さなきゃ」と思いがちです。
でも実際は、彼女たちは必要以上に力んでいません。
響きをうまく使い、無駄な力を抜いています。
③ 失敗への恐れ
音程を外したくない
声が裏返るのが怖い
周りに下手だと思われたくない
この“防御反応”が、肩・首・顎・舌を固めます。
体はメンタルと直結しているのです。
力み体質の人がまずやるべきこと
「脱力」しようとしない
よく「力を抜いて」と言われますが、
実は“抜こうとする”こと自体が力みになります。
おすすめは「ゆるめる」ではなく、揺らすこと。
・肩をくるくる回す
・膝を軽く曲げ伸ばしする
・体を左右にスイングする
静止=緊張です。
動きがあると、体はロックできません。
「一回ギュッと力を入れて、ストンと抜く」ストレッチ
ただ「力を抜いて」と言われても難しいですよね。
そこでおすすめなのが、あえて一度力を入れてから抜く方法です。
筋肉は“コントラスト”を感じると、緩みやすくなります。
ストレッチ①:肩・首リセット
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両肩を思いきりすくめる(5秒キープ)
「ギューーーッ」と最大まで上げます -
5秒経ったら、一気にストンと落とす
-
これを3回
ポイントは「抜こう」としないこと。
落ちる感覚に任せるだけでOKです。
歌う前にやるだけで、喉の自由度が変わります。
ストレッチ②:お腹の力みリセット
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お腹を思いきりへこませる(5秒)
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今度は思いきり膨らませる(5秒)
-
最後に“何もコントロールしない呼吸”をする
すると、自然な腹式呼吸のポジションが分かります。
「押さなくても呼吸は動いている」と体が理解します。
ストレッチ③:手のひら解放ワーク
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両手を強くグーに握る(5秒)
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パッと開く
-
指をぶらぶら振る
実は、手の緊張は喉の緊張と連動しています。
拳が緩むと、声も柔らかくなります。
小さな声から始める
力みやすい人ほど、最初から70〜80%の出力で歌います。
まずは30%くらいの“物足りない声”でOK。
プロの現場でも、いきなり全力では歌いません。
たとえば 米津玄師 もレコーディングでは繊細なニュアンスを重視しています。
小さな声でコントロールできるようになると、大きな声も楽になります。
力みが抜けると何が起きるか?
・高音がスッと出る
・声量が自然に上がる
・喉が枯れにくくなる
・表現が豊かになる
多くの人が驚きます。
「え、こんなに楽でいいんですか?」と。
実は、力を抜いたほうが遠くまで響きます。
これは感覚だけでなく、体の構造上も理にかなっています。
喉は“頑張る場所”ではなく、“通り道”なのです。
一人では気づけない「無意識の力み」
厄介なのは、自分では力んでいることに気づきにくいこと。
・顎が前に出ている
・舌が上がっている
・息を止めている
・肩が上がっている
これらは無意識に起きます。
動画を撮っても分からないことも多いです。
だからこそ、第三者の目が必要になります。
もしあなたが今…
・高音が苦しい
・すぐ喉が疲れる
・歌うと体がガチガチになる
・「もっと力を抜いて」と言われるけど分からない
そんな状態なら、やり方が間違っているのではなく、方向性が少しズレているだけです。
あなたの努力が足りないわけではありません。
体験レッスンでできること
NAYUTAS川西能勢口校の体験レッスンでは、
✔ どこに力が入っているかを可視化
✔ 今の状態でも出せる“楽な声”を体感
✔ 高音が出ない原因を具体的に説明
✔ あなた専用の練習メニューを提案
を行います。
無理に「もっと頑張りましょう」とは言いません。
むしろ逆です。
どうやったら頑張らなくて済むかを一緒に探します。
力み体質は、才能の裏返しです。
エネルギーがあるからこそ起きています。
そのエネルギーを「押す力」ではなく「響き」に変えられたとき、
あなたの声は一段階変わります。
もし少しでも心当たりがあるなら、
一度、体験レッスンで“力を使わない感覚”を体験してみませんか?
きっと今までの歌の常識が、優しく書き換わります。
お会いできるのを楽しみにしています。

