自宅ボイトレはピアノよりアプリが効果的?おすすめアプリ5選!

そんなときは、独学でトレーニングをすることになりますが、もし自宅でボイトレをするならピアノやキーボードなど、鍵盤楽器があるとトレーニングがしやすいです。
しかし、ピアノは持っていない、ピアノはあるけどリビングにあるから好きなときに自由に練習ができないなど、ボイトレや楽器の練習は環境に左右されがち。
そんなときにおすすめなのが、ボイトレアプリです。
アプリがあれば、自宅にピアノやキーボードがなくても、効果的な練習ができるようになります。
しかし、ボイトレアプリと言っても、種類が多く、どんなアプリを使えばよいのか迷ってしまうことも。
そこで今回は、おすすめのボイトレアプリを5つ紹介したいと思います。
ただ歌うだけではなく、音程、音域、リズムなど、ボイトレに必要な基礎練習ができるアプリ、また、ボイトレに活かせる音楽の基礎も同時にトレーニングできるようなアプリをピックアップしてみました。
着実にレベルアップしていきたい方におすすめのアプリですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ピアノがなくても自宅でボイトレできるの?アプリの効果は?

ボイトレ教室では、ピアノなど鍵盤を使って音程トレーニングや歌の練習をしますが、自宅ではピアノがなくても大丈夫。アプリを上手に活用すれば、十分に練習に役立てることができます。
また、独学で自宅でトレーニングをする場合には、アプリを活用した方がトレーニングがスムーズにいくこともあるんですよ。
アプリで自分の苦手を知る
今は、ネットや書籍でたくさんの情報を得ることができるので、昔に比べると独学での練習がしやすくなりました。
しかし、独学者がぶつかりがちな壁があります。それは、
「自分の歌を客観的に見られない」
ということです。
自分の歌が良いのかどうか、テクニックが合っているのか、合っていないのかなど、練習の中で判断が難しい場面が出てくるんですよね。
ボイトレに通っていれば、先生が指摘してくれるので、自分の問題点や課題に気付くことができますが、自分ひとりでは正しいかどうかの自信もなく、ボイトレの効果も「なんとなく、これで良いかな」と曖昧に流してしまいがちです。
しかし、アプリを使うことで、音程やリズム、自分の声や歌を客観的にチェックすることができます。
自分の苦手や課題が分かれば、改善や上達に向けて目的のある練習ができるようになるのです。
ボイトレアプリの選び方は?ピアノアプリは必須

たくさん種類があるので迷ってしまうと思いますが、大切なのは自分の目的にあったアプリを選ぶことです。
ボイトレのアプリには大きく分けて2種類あります。
・ボイトレや音楽の基礎練習ができるアプリ
・カラオケなど歌を歌って楽しむアプリ
まずは、この大枠から決めていきたいところですが、個人的には、どちらのタイプのアプリもインストールしておくと良いと思います。
基礎練習では、音程やリズムなどの練習ができますが、歌を歌うことはあまりできません。
基礎はとても大切ですが、実際に歌うことも大切な練習です。
基礎練が実際の歌にどう活かされているかの確認にもなりますし、実際に歌うことで苦手な部分が見えてくることもあります。
また、表現やパフォーマンスは実際に歌ってみることでイメージが湧いてくることも多いです。
なにより、歌うことは楽しいですからね。
モチベーションアップにもなるでしょう。
ですから、おすすめは基礎練とカラオケアプリの両方を持っていることです。
ただし、基礎練においてはピアノの音が鳴らせる、ピアノアプリは必ず持っておきたいアプリです。
基礎練アプリは目的に合ったものを選ぶ
基礎練をするためのアプリは、自分の目的に合ったアプリを選びましょう。
例えば、リズムの練習をしたいならリズム系のアプリ、音程の練習がしたいなら音程の練習ができるアプリを選びます。
ボイトレアプリと言っても機能はそれぞれ違うので、自分の目的と合わないものを取ってもあまり意味がなく、気付いたら全然使っていないアプリがスマホにたまっていた、なんてことになってしまいます。
最初に、なぜアプリを使うのか目的を決めておくとよいですね。
ボイトレアプリを選ぶポイントは?ピアノアプリは細かくチェック

練習内容や機能に対して満足度が高ければ課金をするのもありでしょう。
しかし、課金額がサービスに適しているかのチェックだけはしておきましょう。
課金額を考えると、ボイトレスクールに通ってプロのレッスンを受けた方が良い場合も出てきます。
それは金額だけではなく、練習内容や上達スピード、満足度などを加味して考えた場合です。
また、無料で使用すると広告が多く、練習がスムーズではなくなるためストレスを感じてしまうことも。
無料範囲や広告の頻度もアプリを選ぶ際の大きなポイントになります。
また、ピアノアプリを選ぶときには、音名、音階名があるかどうかの他に、音は単音しか出せないのか、和音であれば何個の音が同時に鳴らせるのかなどもチェックしておきましょう。
できれば、簡単でいいので和音を鳴らせるアプリがおすすめです。
発声練習をしながら伴奏(和音)を耳で聴くことも、歌の上達のためには大切になってきます。
音程が外れがちな人にもおすすめの練習方法なので、単音よりも和音が鳴らせるものを選びましょう。
ボイトレにおすすめのピアノ&トレーニングアプリ5選

ピアノや楽器がなくても本格的な練習ができるアプリです。
また、ピアノを持っている人も、いつもとは違った練習を楽しむことができますよ。
ボイトレの先生がいないのに、こんな練習までできるの?と思えるアプリがたくさんあるので、要チェックです。
ピアノ鍵盤アプリPerfect Piano
まずは、ピアノの鍵盤アプリ「Perfect Piano」。
ピアノ練習用のアプリですが、ボイトレにも活用できます。
よくあるピアノの鍵盤で音を鳴らせるアプリですが、音程や音域のチェックができたり、簡単な伴奏を演奏することができます。
ピアノアプリはボイトレにはマストですね。
こちらのアプリがおすすめの理由は「C1」「C2」など、鍵盤に音階名が出るところです。
他のピアノアプリでは、音階が2オクターブ分しかなかったり、実際のピアノと同じ88鍵あっても、音階名が出ていなかったりするので、ピアノに慣れていないと自分がどの音域で歌えているのか分からないこともあるでしょう。
また、ボイトレに限らずですが、音楽をやっていると「ドレミファ…」の音名を「CDEF…」と英語読みする場面も多いので、英語読みに慣れていない方には音名を覚えるトレーニングにもなります。
音楽のリズム構造
続いては「音楽のリズム構造」。
その名のとおり、リズムのトレーニングができるアプリです。
音楽の基礎中の基礎であるリズム。
歌においてもリズムはとても大事な要素。
リズム感が良ければ、音程が多少ズレてしまってもカバーできることがあるほどです。
そして、歌のリズムは、言葉(歌詞)だけではありません。
息継ぎのタイミング、素早さなどもリズムと関係してきます。
リズム感を養うのはとても大切なことなんですね。
「音楽のリズム構造」は、ゲーム感覚でできるので、楽しみながらトレーニングができます。
ただ、無料でできるのは初級のみ。
ですが、初級でも基礎的なリズムのトレーニングは十分できるので、まずは初級でお試ししてみてください。
新曲視唱
次におすすめなのが「新曲視唱Pro」です。
新曲視唱とは、パッと出された楽譜を数十秒ほど見て楽譜通りに歌うというものです。
このトレーニングは、ピアノや楽器を習っている人もトレーニングするもので、音符を読む練習にもなり、初見演奏(初めて見た楽譜をすぐに演奏する)のトレーニングにもなります。
また、音感のトレーニングにもなるんですよ。
練習を繰り返すうちに例えば「ド」の音を出したいとき、ピアノで確認しなくても「ド」の音を出せるようになってきます。
なんとなく難しいイメージがありますが「新曲視唱Pro」の入門編は、曲も短く、音符も少ないので、取り組みやすい気軽さがあります。
また、採点機能がついているのでゲーム感覚で楽しめるのも気軽さのポイント。
音を間違えた場合は「ド」を「シ」で歌っていたなど楽譜上に間違った部分を表してくれるので、自分の音程やピッチがどれくらいズレているのかもチェックできます。
新曲視唱のようなトレーニングは、自分ひとりではなかなかできないトレーニングなので、アプリを活用していきましょう。
Tuner lite
次は音のチューニングアプリ「Tuner lite」です。
チューニングというと楽器のイメージがありますが、ボイトレでもピッチの確認に使うことができます。
ピアノや鍵盤楽器がない方は、先ほど紹介したピアノアプリと併用するのがおすすめ。
出したい音をピアノで確認したら、今度は自分の声で出してみましょう。
音が合っているかどうか、また、安定しているかどうかを「Tuner lite」の画面で確認することができますよ。
「ドーーー」と長く発声したとき、音程がブレてきたらチューナーの画面の表示も同じようにブレます。
正しい音程でしっかり伸ばせているかを見ることができるので、ロングトーンのトレーニングにももってこいですね。
Pokekara本格採点カラオケアプリ
最後はカラオケアプリ「Pokekara」です。
Pokekaraは、最新曲からヒット曲まで無料で歌えるアプリで、プロ並みの歌うまさんがいたり、そこから人気が出て有名になる人がいるほど、多くの人が利用する人気のアプリです
Pokekaraでは、ただ歌うだけでなく、音程、抑揚、ロングトーンなどテクニック面での採点ができるようになっているので、歌の実力を試したい方におすすめです。
歌声を録音できるのもポイントですよ。
自分の歌を客観的に聴くことは上達においても大切なこと。
練習にも活用してみてください。
また、Pokekaraには、PokeRoomという配信機能があり、ルーム内のメンバーと一緒に歌うことができます。
リアルカラオケ以外で、本気の歌を誰かに聴いてもらえる場所があるのは貴重ですよね。
歌が好きな仲間との交流は、モチベーションアップにも繋がるでしょう。
おすすめの歌練習アプリの一覧表
| アプリ名 | 料金体系 | 主な機能 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| Perfect Piano | 無料(アプリ内課金あり) | 88鍵キーボード、音名表示、和音・単音の発音 | 正しい音程を確認でき、初心者でも音感を養いやすい。 |
| 音楽のリズム構造 | 初級無料(上位レベルは有料) | リズムトレーニング、ゲーム感覚課題 | 楽しみながらリズム感を強化でき、歌唱全体の安定につながる。 |
| 新曲視唱 Pro | 有料(Pro版) | 視唱トレーニング、採点・フィードバック | 読譜力や音感を鍛え、音程のズレを客観的に把握できる。 |
| Tuner lite | 無料(広告あり) | ピッチ検出、ロングトーン安定度チェック | 声の揺れを可視化でき、音程キープの練習に最適。 |
| Pokekara(ポケカラ)本格採点 | 基本無料(課金機能あり) | 採点、録音、SNS共有 | 本番に近い採点環境で練習でき、仲間との共有でモチベ維持が可能。 |
今回紹介した5つの歌練習アプリは、それぞれ機能や特徴に違いがあり、目的やレベルに合わせて選ぶことで効果的に活用できます。音程チェックやリズム感の強化といった基礎練習から、実際のカラオケ採点まで幅広く対応しているので、まずは気になるものを試してみるのがおすすめです。
アプリは手軽に始められる反面、自己流では気づきにくい癖をそのままにしてしまう可能性もあります。効率よく上達したい場合は、アプリで基礎を固めつつ、専門家の指導を受けられるスクールと併用すると、喉を痛めずに歌唱力を伸ばせる最短ルートになります。
本当にアプリで歌は上手くなるのか?
「歌 練習 アプリ」で多くの人が気になるのは、実際にアプリを使うことで本当に歌が上達するのかどうかです。結論から言えば、アプリは音程やリズム感など基礎力の強化には大きな効果を発揮します。ただし、発声法や喉の使い方といった専門的な部分には限界もあります。ここではアプリで上達できる点と限界、さらに効果的な活用法を4つの視点から解説します。
- 音程・リズム感の基礎はアプリで鍛えられる
- 発声法や喉の使い方の改善には限界がある
- アプリを入口にしてステップアップするのが効果的
- 継続のしやすさが上達につながる
それぞれ詳しくみていきましょう。
音程・リズム感の基礎はアプリで鍛えられる
歌の基礎である音程やリズム感は、アプリの録音機能や採点機能を活用することで客観的に確認できます。自分の歌声を聞き返し、音のズレを可視化することで、どの部分を直せばよいのかが明確になります。
特に初心者にとっては、自分では気づけない音程の揺れやリズムのズレを修正できる点が大きなメリットです。
ピアノやリズム練習アプリを使えば、正しい音程や拍感覚を自然に身につけることができ、基礎力の底上げにつながります。
発声法や喉の使い方の改善には限界がある
一方で、アプリは声帯の使い方や発声時の姿勢といった身体的なポイントを直接指導してくれるわけではありません。自己流で練習を続けてしまうと、喉に負担をかける発声の癖を放置してしまうリスクがあります。
その結果、声枯れや喉の炎症を繰り返してしまうケースも少なくありません。歌唱力を根本から伸ばすには、呼吸法や共鳴の使い方といった身体的なスキルを正しく学ぶ必要があります。
アプリはあくまでサポートツールであり、万能ではない点を理解して使うことが大切です。
独学の難しさについては下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
🎤ナユタス江坂校🎤 独学だけでは限界?歌が上手くなるにはプロの指導が不可欠
アプリを入口にしてステップアップするのが効果的
アプリは手軽に始められるため、歌の練習を続けるきっかけとして非常に有効です。基礎をアプリで身につけた後は、専門家の指導を受けることで一気にステップアップできます。
例えば、アプリで音程やリズムを確認しつつ、スクールでは発声法や表現力を磨くといった使い分けが効果的です。このように、アプリと専門指導を組み合わせることで、それぞれの強みを活かしながら効率よく成長できます。
最初はアプリから気軽にスタートし、次の段階としてレッスンを取り入れるのが理想的な流れです。
継続のしやすさが上達につながる
歌の上達において最も大切なのは「継続すること」です。アプリはスマホさえあればいつでもどこでも練習できるため、日常生活の中で習慣化しやすいのが大きな強みです。
短時間でも繰り返し練習することで、自然と発声が安定し、音程やリズム感も向上します。また、採点機能やSNSシェア機能を持つアプリであれば、記録がモチベーションになりやすく、練習を楽しみながら続けられます。
このような「継続のしやすさ」が、最終的には歌唱力向上に直結するのです。
継続の重要性については下記で詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。
アプリ練習だけでは限界がある理由
歌練習アプリは手軽に始められて便利ですが、すべてをカバーできるわけではありません。特に発声法や表現力の習得などは、アプリでは限界があります。ここでは、アプリ練習の弱点を4つの視点から解説し、なぜスクールでの学びが重要なのかを整理します。
- 発声・喉の使い方は指導してもらえない
- 客観的な指摘がない
- 表現力や感情表現は学べない
- 継続できない人も多い
それぞれ詳しくみていきましょう。
発声・喉の使い方は指導してもらえない
歌の上達で最も重要なのは、正しい発声と喉の使い方を身につけることです。しかしアプリは音程やリズムのチェックが中心で、身体の使い方まではカバーできません。
間違った発声を続けてしまうと、喉に負担がかかり炎症や声枯れを引き起こす危険もあります。スクールであれば講師が姿勢や呼吸法を直接チェックしてくれるため、喉を守りながら効率よく練習できます。
アプリ練習だけに頼るのはリスクがあることを理解する必要があります。
客観的な指摘がない
アプリは録音や採点機能で自分の歌声を客観的に把握できる点が魅力ですが、具体的に「どう直せばいいのか」という指摘まではしてくれません。
自分で改善点を判断するには限界があり、誤った方法で練習を続けると成長が止まってしまうこともあります。
スクールでは専門の講師が一人ひとりの声を聴き、細かい改善ポイントを直接指摘してくれるため、効率よく課題を克服できます。客観的なフィードバックの有無が、アプリとスクールの大きな違いです。
表現力や感情表現は学べない
歌唱力は音程やリズムの正確さだけでなく、聴き手に感情を伝える表現力も欠かせません。
しかしアプリは技術的な採点が中心で、表現方法や歌い方のニュアンスまでは教えてくれません。そのため、歌っても「上手いけれど心に響かない」と感じられてしまうケースもあります。
スクールでは曲の解釈や声の響かせ方など、表現力を高めるための具体的な指導が受けられます。感情を込めて歌う力は、アプリだけでは習得できない領域です。
表現力の重要性については下記で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
継続できない人も多い
アプリは最初のモチベーションとしては非常に便利ですが、続けるのが難しいと感じる人も少なくありません。
ゲーム感覚で始めても、フィードバックが少ないと飽きやすく、数週間でやめてしまうケースもあります。
スクールでは定期的なレッスンがあるため、練習のリズムが習慣化されやすく、目標を持って学び続けることが可能です。仲間や講師と一緒に取り組むことで、継続のモチベーションが高まり、結果的に着実な成長につながります。
継続の重要性については下記で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
【まとめ】
自宅ボイトレはピアノよりアプリが効果的?おすすめアプリ5選!

ゲーム感覚で本格的なトレーニングにチャレンジできるので、ピアノを持っている方にもおすすめですよ。
しかし、歌の上達を考えると、やはり基礎となる発声や腹式呼吸などのトレーニングをしっかり理解し、身につけておく必要があります。
その上で、ボイトレアプリを上手に活用し、歌や歌に役立つ音楽の知識やテクニックを習得していきましょう。
リズムトレーニングや新曲視唱は特に、練習しようと思うと楽譜が必要だったりしますが、アプリならわざわざ楽譜を開くこともなく、スマホひとつでスタートできるのが手軽で良いですね。
ボイトレ教室に通うのが難しく、独学でトレーニングをしている人は、アプリも活用して練習をしてみてください。
個人でもモチベーションをうまく保ちながら、基礎の底上げをしていきましょう。



