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ボイトレにソルフェージュがおすすめのわけ!練習方法やコツを解説

ボイトレにソルフェージュがおすすめのわけ!練習方法やコツを解説

ボイトレをしていても、いざ歌を歌うとうまく音程が取れないし、よく音を外してしまう。

また、リズムが複雑な曲をスムーズに歌えないなど、練習の中でも思うようにいかない苦手な部分ってありますよね。

しかし、自分には歌は向いていないのかな…と落ち込むことはありません。

まずは、苦手や不得意を克服するための、正しい練習方法を取り入れて実践してみることが大切です。

そこで今回は、音程やリズムをとるのが難しいという方におすすめの練習方法「ソルフェージュ」をご紹介します。

ソルフェージュとは、音感を鍛えたり楽譜を読むための音楽の基礎トレーニングで、楽器や声楽など、音楽を勉強している人にとっては必須のトレーニング。

音大受験でもソルフェージュの試験があります。

ボイトレにもソルフェージュが必要なの?と思われがちですが、ソルフェージュの練習は歌においてもたくさんの良い効果をもたらし、上達するためにはぜひ取り入れたい練習のひとつです。

ここでは、ボイトレに必要なソルフェージュの考え方や実際のトレーニング方法、練習のコツなどまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ソルフェージュで鍛えるボイトレの基礎

引用元:https://pixabay.com/ja/

ボイトレにもぜひ取り入れたいソルフェージュ。

ソルフェージュのレッスンをすると、主に次のような力を身につけることができます。

・楽譜がスラスラ読めるようになる
・音やリズムを聞き取る力がつく
・楽譜を見て楽譜通りの音程やリズムがとれるようになる
・音楽理論を理解する
・相対音感を鍛える
・耳コピできるようになる

このように、ソルフェージュでは音楽の基礎となる部分を鍛え、音感を養っていきます。

ここでは上記について、より詳しく解説していきましょう。

楽譜がスラスラ読めるようになる

ソルフェージュを行うと、楽譜上の音符やリズムを瞬時に読み取る「読譜力」が鍛えられます。これは、歌を練習する際に「メロディを耳で覚える」だけに頼らず、譜面を見て正確に歌う力につながります。

楽譜が読めるようになることで、初めて聴く曲でも素早くメロディを把握でき、効率的な練習が可能になります。ボイトレでは、音符と声の動きを一致させる練習にも役立ち、音感の精度が大きく向上します。

楽譜の読み方については下記でも詳しく解説していますので併せてご覧いただけますと幸いです。

楽譜の読み方入門!初心者向け完全ガイド【仙台ボイトレ】NAYUTAS(ナユタス)仙台駅前校

音やリズムを聞き取る力がつく

ソルフェージュでは「聴音」と呼ばれる練習を通して、メロディやリズムを正確に聞き取る耳を鍛えます。音の高さや長さ、テンポの違いを認識できるようになると、曲全体の構成を理解しながら歌えるようになります。

また、他の人とハモるときにも自分のパートを保ちやすくなり、アンサンブル力が向上します。これは、ボイトレでも特に大切な耳を使う力を磨くトレーニングです。

楽譜通りの音程やリズムがとれるようになる

音符の高さや長さを正確に再現するには、音感だけでなくリズム感の安定が欠かせません。ソルフェージュを通じて「正確に音を再現する力」を身につけると、音程のブレやリズムのズレが少なくなり、安定した歌唱が可能になります。

特にボイトレでは、音程をキープしながら感情表現を加える基礎となるため、ソルフェージュで培った正確性が大きな武器になります。

音楽理論を理解する

ソルフェージュの学習には、音階・調性・拍子・コード進行などの理論理解も含まれています。理論を知ることで、「なぜこのメロディは心地よいのか」「どの音が不安定に聴こえるのか」といった感覚的な部分を論理的に把握できるようになります。

これはボイトレでも非常に重要で、感情表現やフレージングの組み立てが上達し、表現の幅が広がります。

音楽理論については下記でより詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。

【音楽理論について知ろう!】Step1:音楽理論って何?

相対音感を鍛える

相対音感とは、基準の音をもとに他の音の高さを判断できる能力です。ソルフェージュでは、ピアノや音源を使いながら相対音感を鍛える練習を行うため、音程の正確さが飛躍的に向上します。

絶対音感のような先天的な能力でなくても、相対音感が育つことで「音が合っているか」を自分の耳で判断できるようになり、歌唱の安定感が格段にアップします。

絶対音感については下記でより詳しく解説しています。併せてご覧ください。

絶対音感とは?仕組みと幼児期から始める育て方の方法!【仙台ボイトレ】NAYUTAS(ナユタス)仙台駅前校

耳コピできるようになる

ソルフェージュを重ねると、メロディやコード進行を耳で捉えて再現する「耳コピ力」も向上します。これにより、好きな曲を聞いただけで歌えるようになったり、ハモリを自分で作れるようになったりと、実践的な音楽力が身につきます。

耳コピができるようになると、表現の引き出しが増え、ライブやレコーディングでも瞬時に対応できる柔軟なボーカル力を発揮できます。

耳コピについては下記でより詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。

耳コピのコツ

ボイトレでソルフェージュ!音感を磨こう

引用元:https://www.photo-ac.com/

ボイトレでは、主に音感やリズム感を鍛えるためにソルフェージュのレッスンをします。

ソルフェージュのレッスンを取り入れていけば、

・正確な音程が取れるようになる
・正確なリズムが取れるようになる

など、音程やリズムにおいて基礎力の向上につながります。

正確な音程がとれるようになると、歌が安定するだけでなく、ハモリを心地よい響きで歌えるようになるでしょう。

それは、声と声のハモリに限らず、バック演奏の楽器の音とハモるときも同じで、自分の声をきれいに聴かせることができます。

また、よくあるのが、慣れているカラオケの音源ではスムーズに歌えるけれど、ピアノの伴奏やいつもと違うバック演奏でメロディラインの音がないと、出だしの音が分からなくなったり、音程やリズムがまったくつかめず混乱してしまうというもの。

ボイトレにソルフェージュを取り入れ音感を磨いていけば、メロディラインの音がなくても、バック演奏の中から鍵となる音を見つけて、そこに合わせてメロディの音程を取れるようになっていきます。

聴く力が鍛えられれば、ハモリの和音を耳で聴いただけでどの音とどの音でハモっている、なんてことも分かるようになりますよ。

歌を覚えて実際に歌唱するまでが、とてもスムーズになるのです。

ボイトレに楽譜は必要?ソルフェージュで覚えたい譜読み

引用元:https://www.pakutaso.com:

ボイトレや歌は、自分の声をコントロールするので、ある程度音感があれば耳で聴いて音程やリズムをとることができますよね。

そのため、音源だけでも練習は可能です。

しかし、楽譜が読めると様々な面でメリットがあり、音楽的にもレベルアップが望めます。

ひとつは、出したい音程やリズムを視覚で正しく確認することができます。

また、耳で歌を覚える場合、メロディラインを追ってしまいがちですが、楽譜が読めると音楽の全体の構成を見ることができます。

サビに向かってどのように盛り上がっていくのか、また、歌詞と音のつながりも分かりますし、バンドスコアを読むことができれば、他の楽器とボーカルの関係性や役割が見えてきます。

たとえば、サビのあとにギターソロが入るとき。

あなたは、サビの終わりの音をどのように歌っていますか。

直前のボーカルの声がギターに少しかぶった方が良いのか、ギターを聞かせるためにギターソロの前にはボーカルの音を切った方が良いのかなど、楽譜には音符や記号で的確に記されています。

全体の音楽の流れを理解すれば、音楽的にもまとまりができ、曲の仕上がりもよくなりますよ。

このように、楽譜を読み理解することは、表現力の向上にもつながりますし、何よりも音楽が分かると音楽がさらに楽しくなります。

音楽性を高めるためにも、ソルフェージュはボイトレのメニューに組み込んでいくのがおすすめです。

ボイトレ実践!ソルフェージュの練習方法

引用元:https://pixabay.com/ja/

それではソルフェージュの練習方法をご紹介します。

ボイトレでは、ピアノやキーボードを使ってスケールの練習をしていきます。

1. 楽譜通りにピアノを弾く
2. その音に合わせて歌う
3. 最後は自分の声だけで歌う

最後は、ピアノの音がなくても正確な音程をとります。

慣れてきたらピアノの音で確認をせず、はじめから自分の声だけで歌ってみましょう。

スケールのパターンは、

・ドレミファソラシド
・ドド#レレ#ミファファ#ソソ#~(半音階)
・ドミソミド
・ドレミレド

の音形や、

・ドミレファミソファラ
・ドファレソミラファシ

など、3度や4度で上がっていくなど、パターンはさまざまです。
※分かりやすくスケールの基本の音を「ド」にして書いていますが、自分に合ったキーで練習してくださいね。

スケールは、基本のレガートの他にもスタッカートで。

また、リズムを変えるなどいくつもの練習方法があるので、慣れてきたらいろいろなパターンにチャレンジしてみてください。

スケール以外にも、簡単なメロディーを使ったトレーニングもありますよ。

そして、ボイトレの上達を目指す人向けに、ソルフェージュのトレーニングができるアプリもあります。

ゲーム感覚で問題に挑戦していけるので、練習の成果を試したい人、ソルフェージュは難しそうでちょっと苦手意識がある…、という人でも気軽に楽しむことができます。

録音機材を活用しよう

ボイトレでソルフェージュをするときには、録音機材を用意しましょう。

スマホのアプリでも大丈夫です。

自分の声を録音しておくと、どの音がズレているのか客観的に聴いて確認することができます。

とくに、ピアノの音で確認せず、はじめから自分の声のみで歌うときには必ず録音をして、音程がとれていたか確認しましょう。

ソルフェージュがうまくできないときのボイトレのコツ

引用元:https://pixabay.com/ja/

うまく音程がつかめないときは、発声だけに注目せず体の使い方も意識してみてください。

姿勢はどうなっているか、腹式呼吸で発声できているかなど。

どんなときに音がズレてしまうのか、体の癖が見つかるかもしれません。

そして、練習のコツですが、うまくいかないときに「ドレミファソラシド」「ドミソミド」とやみくもに歌っていても解決しません。

まずは隣り合った音同士の幅の感覚をつかんでいきましょう。

たとえば、「ドレ、ドレ、ドレ」とドとレだけを反復して感覚としてつかんでいきます。

「ドミソミド」も同じで、「ドミ、ドミ、ドミ」と3度ひらいた音の幅を感じましょう。

この練習では、相対音感も身についてきます。

また、「ドド#」「レレ#」など、隣り合う半音の練習もしてみてください。

自分では正しくトレーニングできているか分からない、上達しているか判断できない場合には、ボイトレスクールに通ってプロのレッスンを受けるのがおすすめです。

ソルフェージュ練習は独学では限界?習得可能?

ソルフェージュはアプリやピアノを使って自宅でも取り組めますが、正しい音感やリズム感を自力で身につけるのは想像以上に難しいものです。

特にボイトレを目的とする場合、「音を正しく聴く」「正確に歌う」「リズムに乗る」といった複数のスキルを同時に鍛える必要があり、独学では限界を感じやすくなります。ここでは、プロの指導を受けてソルフェージュを学ぶメリットを紹介します。

自分の「耳」だけでは気づけないズレを修正できる

独学では、音程のズレや発声の癖を自分で正確に判断することが難しいという問題があります。特に初心者は、聴こえている音と実際に出している音の差に気づけず、間違った音感を身につけてしまうケースも少なくありません。

プロの指導では、講師がリアルタイムで音程の誤差を指摘し、正しい音感へ導いてくれます。こうした「その場で修正できる環境」が、独学とプロレッスンの大きな違いです。

発声とソルフェージュを組み合わせて効果を高められる

ソルフェージュは音を聴き取る練習として有効ですが、発声と切り離してしまうと、実際の歌唱に活かしにくい面があります。発声とセットで行うことで、耳で聴いた音を声で再現する力が養われ、音程の安定や表現力の向上につながります。

特にボイトレでは、ソルフェージュを通じて呼吸・音程・リズムを一体的に鍛えることができるため、歌全体の完成度が格段に上がります。

練習のモチベーションと継続力を保てる

ソルフェージュは地道なトレーニングが中心で、独学ではモチベーションが下がりやすいという欠点もあります。上達の実感を得にくいと、途中で挫折してしまうことも少なくありません。

一方で、プロの指導では自分の成長を客観的に把握でき、課題に合わせた練習メニューも組んでもらえます。こうしたサポートがあることで、練習が習慣化しやすくなり、結果として上達スピードが大きく変わります。

モチベーションの重要性については下記でも詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。

歌の上達は楽しさがカギ!モチベーション維持法のコツ

ソルフェージュのやり方に関するよくある質問

ソルフェージュを始めたいけれど、「何から練習すればいいの?」「ボイトレにどう活かせるの?」と疑問に感じる人は多いものです。ここでは、初めて挑戦する方がよく抱く質問にお答えします。

Q1:ソルフェージュは独学でも上達できますか?

A:独学でも基礎的な練習は可能です。ピアノや音感トレーニングアプリを活用すれば、ドレミの聴き取りやリズム感のトレーニングを行えます。

ただし、音のズレやリズムの誤りを自分で判断するのは難しいため、ある程度上達した段階で講師にチェックしてもらうのがおすすめです。ボイトレと組み合わせることで、耳と発声の両方を同時に鍛えられます。

Q2:ソルフェージュの練習は毎日どれくらい行えばいいですか?

A:理想は1日15〜30分ほどを継続することです。短時間でも、耳・目・声を同時に使うことが大切です。

毎日決まった時間に練習することで音感が定着しやすくなり、無理なく習慣化できます。集中力が切れない範囲で「短く・正確に」練習を続けることが、上達への近道です。

Q3:ピアノが弾けなくてもソルフェージュはできますか?

A:はい、可能です。ピアノは音を確認するのに便利ですが、必須ではありません。

今はアプリや音源を使ってドレミを聴きながら練習できるため、楽器未経験者でも始められます。むしろ、発声を中心にしたボイトレ型ソルフェージュなら「耳で聴いて声で再現する」トレーニングに集中できます。

Q4:音程がズレやすい人にソルフェージュは効果がありますか?

A:大いに効果があります。音程のズレは「耳が取れていない」か「声のコントロールが安定していない」ことが原因です。

ソルフェージュを続けることで、正しい音を聴き取る力がつき、声で再現する精度も上がります。結果的に、歌唱中のピッチの安定や音程修正力が身につきます。

Q5:ソルフェージュとボイトレはどちらを先に始めるべき?

A:どちらも同時に行うのが理想です。ソルフェージュで音感を磨きながら、ボイトレで正しい発声を身につけることで、歌唱力を総合的に伸ばせます。

ソルフェージュは音を正しく認識する力、ボイトレは音を正しく出す力。両方を並行することで、短期間でも確実に効果が現れます。

【まとめ】ボイトレにソルフェージュがおすすめのわけ!練習方法やコツを解説

引用元:https://pixabay.com/ja/

ポップスを歌う場合、ボイトレにソルフェージュは必要なのかと思われがちですが、テクニック的にも、また音楽への理解を深めるという意味でもぜひ組み込みたいおすすめのトレーニングです。

ソルフェージュや楽譜は、苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、ソルフェージュでトレーニングをつむと、逆に音楽やボイトレをするうえで苦手なことが減っていきますよ。

音程やリズム感が鍛えられればテクニック面で上達し、楽譜を読み音楽を理解すれば、ボイトレでもスムーズにできることが増えるからです。

それはやがて、大きな自信につながっていきます。

ぜひ、ボイトレにソルフェージュのメニューを取り入れ、音楽を楽しんでいきましょう。

一方で、ソルフェージュは独学では難しい部分があるのも事実です。そんな方にはナユタスがおすすめです。

ナユタスは一人ひとりに合わせたボイトレを行っています。ソルフェージュも生徒に合わせてのレクチャーを行っていますので、興味のある方は無料教室を是非活用ください!