声優にボイトレは必要?声の演技力を上げるためにすべきこと
声優を目指している方のなかには、ボイトレが気になっている方は多いのではないでしょうか?
「なかなかオーディションで良い結果を残せない」
「役による演じ分けが苦手」
「そもそも演技力に自信がない・・」
などの悩みを解決するためにも、ボイトレは活用できそうですよね。
果たして、声優にボイトレは有効なのでしょうか?
本記事では、
- 声優のボイトレの必要性
- ボイトレすることで得られる効果やメリット
- 演技力を上達させるために必要なトレーニング
をご紹介していきます。
声優を目指している方やボイトレに通うべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にご覧ください!
そもそも声優にボイトレは必要なの?
早速ですが結論から申し上げると、声優にボイトレは必要です!
なぜならば、歌唱と演技は似た要素を持っていると言えるからです。
発する言葉、声に表情を乗せるためには、音量・声質・息遣いといった要素のコントールが必要。
例えば、ボイトレで習う「腹式呼吸」は、身につけると声量がアップするだけでなく、吐く息のコントロールもしやすくなるので、声に表情や感情をのせやすくなります。
また、ボイトレでよく行う「母音発声」は繰り返し行うことで滑舌が良くなり、セリフが聞き取りやすくなるといった効果があります。
その他、ボイトレで得られる効果はたくさん!
そのため、声優を目指している方にはボイトレをおすすめします◎
声優がボイトレをする「3つのメリット」

声優がボイトレをするメリットは主に3つあります。
メリット1. 演技の幅が広がる(演じ分けがしやすくなる)
まず最初に、演技の幅が広がります。
なぜなら、ボイトレをすることで声の幅を広げることができるからです。
つまり、役柄やキャラクターに合わせて演じ分けがしやすくなるのです。
声の幅を広げるためには、「声量」「音高」「共鳴(声色)」の3つの要素が必要です。また、これらを自在にコントロールするスキルが伴っていなければいけません。
しかし、なんの知識もないまま扱うのは至難のワザ。
ボイトレで日々訓練しない限り、意のままにコントロールできるようにならないのです。
逆にいえば、ボイトレをすれば何種類もの声色を作り出すことが可能になります。
当たり前ですが、2種類の声色しかないよりも10種類の声色があるほうが、声優として表現の幅は広がると言えますよね。
声優として活動する限り、さまざまな役柄に挑戦することが求められます。ボイトレをすれば自ずと演技の幅も広がっていくでしょう。
メリット2. 歌唱にも対応できるようになる
ボイトレをすれば、もちろんのこと歌唱力もアップします。
そのため、歌にも対応できるようになります。
特に近年、歌もできる声優さんのニーズが高まっています。
オーディションでも「歌は歌えますか?」「一曲歌ってみてください。」と言われた経験はないでしょうか?
というのも、水樹奈々さんや松本梨香さん、宮野真守さんなど「声優兼歌手」として活躍する方が増えており、オールマイティに活躍できる声優さんが求められているからです。
また、レコード会社が声優事務所を運営しているところもあり、歌と声優のお仕事は密接に関わっていることが多いのです。
そのため、歌唱にも対応できる声優さんは非常に重宝され、仕事の幅も広がる傾向があります。
メリット3. ノドの負担を軽くすることができる
また、ボイトレをすればノドに負担の少ない発声法を身につけることができます。
これは、声優の命ともいうべき「声」を守ることに繋がります。
声優さんは、声なしに仕事は成り立ちませんよね。
仮にノドを痛めてしまった場合、ノドが回復するまで待ってもらうなど、クライアントや一緒に仕事するメンバーへ迷惑をかけることになりかねません。
そのため、ノドに負担のかからない発声法やメンテナンス方法を学ぶことは、声優のプロ意識にも関わってくる大切なスキルといえるでしょう。
結論:ボイトレは「声優スキル」と「プロ意識」を上げるためにも必要なもの

結論、ボイトレは声優スキルをあげるためにも、プロの仕事をするためにも必要なものです。
近年、小中学生の「なりたい職業ランキング」で声優が上位にランクインするなど、声優に憧れる方が急増中!
しかし、目指す方が増えている一方で、声優だけで食べていける方はひと握りといわれています。
そんなライバルの多いフィールドで頭ひとつ抜けるためには、高いプロ意識と日々の地道なトレーニングは必須です。
ボイトレは、声優としての視野を広げる大きな可能性を秘めているのです。
演技力が高い声優に共通する3つの特徴
「演技力がある声優」と評価される人には、単なる声質の良さではない共通点があります。感情の説得力、キャラクターの立体感、セリフの自然さなど、複数の要素が重なり合って「うまい」と感じさせているのです。
ここでは、演技力が高いと評価される声優に共通する特徴を整理し、どのような力が求められているのかを解説します。
感情の振れ幅をコントロールできる
演技力の高い声優は、怒り・悲しみ・喜びといった感情を大きく動かしながらも、決して不自然になりません。
強い感情を表現しても、セリフの芯がぶれず、聞き手に違和感を与えない点が特徴です。これは単に大声を出すこととは違います。
呼吸量や声の強弱、間の取り方を細かく調整することで、感情の振れ幅を自在に操っています。静かな場面では繊細に、緊迫した場面では迫力を持たせる。その緩急を意図的に作れることが、演技力の高さにつながります。感情を出すのではなく「設計する」意識がある点が大きな違いです。
キャラクター理解が深く、一貫性がある
演技力がある声優は、キャラクターの背景や性格を深く理解した上で演じています。セリフ単体ではなく、その人物がなぜその言葉を発するのかを考え、声に反映させているのです。
そのため、どんな場面でも人物像にブレがありません。怒る場面でも、そのキャラクターらしい怒り方になります。こうした一貫性は、台本分析力や読解力の高さに支えられています。
演技力とは、瞬間的な感情表現だけでなく、物語全体を通してキャラクターを生かす力でもあります。表面的な声色の変化だけでは到達できない領域です。
声の表現技術が安定している
演技力が評価される声優ほど、基礎的な発声が安定しています。長いセリフでも息が乱れず、感情が高ぶっても声がつぶれません。これは、呼吸や共鳴といったボイストレーニングの成果が反映されている部分です。
声のコントロールが安定しているからこそ、繊細なニュアンスまで表現できます。
逆に基礎が不安定だと、感情を強めた瞬間に声が割れたり、弱い場面で聞き取りづらくなったりします。演技力は感性だけでなく、安定した技術の上に成り立つもの。土台がしっかりしているからこそ、自由度の高い表現が可能になるのです。
声の演技力を上げるために必要なトレーニングとは?

では、具体的にどのようなボイストレーニングが必要なのでしょうか?
ここでは、「呼吸の仕方」「発声練習」「共鳴腔をコントロールする力」が声優に有用なものであると考え、それぞれトレーニングすることで得られるメリットをご紹介していきます。
トレーニング例:①腹式呼吸
歌手だけでなく声優や人前で話す機会のある方は、正しい呼吸の習得は絶対です。
なぜかというと、次のようなメリットがあるからです。
- 大きくハリのある声を出せる
- 安定した発声ができるようになる
- 息継ぎを減らせる
- ノドの負担を減らせる
「セリフの途中に息が持たず、不自然なタイミングで息継ぎをしてしまう」という方はいませんか?
もし、呼吸の方法に問題がある場合は、正しい技術をしっかり身につければ息継ぎの回数が少なくなるので、セリフの言い回しもスムーズになります。
トレーニング例:②発声練習
声優にとって「聞き取りやすさ」は第一。
滑舌の良さはもちろん、耳にスッと届く通りの良い声も求められます。
そのため「発声練習」も非常に重要です。
例えば以下のように、日本語には聞き間違いやすい単語があります。
「ひ」と「し」→「ひろい」「しろい」
「い」と「し」→「いちじ」「しちじ」
「さ」と「た」→「さけ」「たけ」
これらの聞き間違いは、ボイトレで何度も何度も発声練習を繰り返し、正しい発声や正しい発音を学ぶことで防ぐことができます。
トレーニング例:③音読・朗読
発声練習のひとつとして、音読や朗読を使ったトレーニングもおすすめです◎
というのも、声を出して文章を読むだけで次のような効果を見込めるからです。
- 読解力が身につく
- 言葉がスラスラ出てくるようになる
- 声に感情をのせやすくなる
特に大切なのが、読解力。
声優は渡された台本の内容を正しく理解し、声で表現しなければいけません。
つまり演技力に関わってくるのです。
プロとして活躍するにあたって必ず必要になってくるスキルです。
日頃から「音読・朗読」の練習を習慣化し鍛えておくといいでしょう。
トレーニング例:④共鳴腔のトレーニング
共鳴腔とは、声が反響する空洞部分のことです。
声は共鳴腔を通ることで響きが生まれますが、人によって共鳴の仕方はさまざま。
その人らしい声の音色を作るうえでも大切な要素です。
そのため、声の演技力と表現力を高められるように鍛えておきたい部分でもあります。
ちなみに、共鳴腔を意識した発声ができるようになると、マイク乗りの良い声にもなるといったメリットも期待できます。
ボイトレと演技力の相関性|発声だけではない本当の効果
「ボイトレは声量を上げるためのもの」「演技力とは別のスキル」――そう考えている方は少なくありません。しかし、実際の現場では発声と演技は切り離せない関係にあります。声優にとって演技力とは、感情を声に乗せて届ける力。
その土台を支えているのが、呼吸・発声・共鳴といったボイストレーニングの基礎技術です。ここでは、ボイトレと演技力がどのようにつながっているのかを具体的に解説します。
呼吸コントロールは感情表現の土台になる
演技力の差は、実は呼吸の使い方に大きく表れます。怒りのセリフでは息が荒くなり、悲しみでは浅く弱くなるなど、感情と呼吸は密接に結びついています。ボイトレで身につく腹式呼吸やブレスコントロールは、単に長く話すための技術ではありません。
息の量やスピードを自在に操れるようになることで、セリフに込める感情の強弱を繊細に表現できるようになります。
呼吸が安定していない状態では、感情を大きく動かそうとすると声が震えたり、途中で苦しくなったりします。演技力を高めるためには、まず「自由に使える呼吸」という土台が必要なのです。
発声が安定すると演技に集中できる
発声が不安定な状態では、演技そのものに集中することが難しくなります。
「声がかすれないか」「高い声が出るか」といった不安を抱えながらでは、感情表現に全力を注ぐことはできません。ボイストレーニングによって声量・音域・響きが安定すると、技術面を気にせず演技に没頭できるようになります。
その結果、キャラクターの心情や場面の空気感により深く入り込めるのです。演技力とはセンスだけではなく、余計な不安を排除できる基礎力の上に成り立つもの。発声の安定は、表現力を最大化するための「安心材料」でもあります。
共鳴コントロールはキャラクターの演じ分けに直結する
少年役と冷酷な悪役では、求められる声の響きがまったく異なります。高く明るい響き、低く奥行きのある響きなど、声の共鳴位置をコントロールできるかどうかは演技力に直結します。
ボイトレでは、口腔・鼻腔・胸腔などの共鳴を意識し、声色を変化させる練習を行います。これにより、無理に喉を締めて声を作るのではなく、自然な響きでキャラクターを表現できるようになります。
演技力とは「感情」だけでなく「音の設計力」でもあります。響きを自在に操れることは、演じ分けの幅を広げる大きな武器になるのです。
喉を守る技術が長期的な演技力を支える
感情を込める=大声を出す、というわけではありません。無理な発声で叫び続ければ、喉を痛めてしまい、安定した演技ができなくなります。プロの声優ほど、力任せではなく効率的な発声を重視しています。
ボイストレーニングは、喉に負担をかけずに響きを作る方法を学ぶ場でもあります。
長時間の収録や舞台でも安定したパフォーマンスを維持できることは、演技力の一部といっても過言ではありません。短期的な迫力だけでなく、長く続けられる表現力こそが本当の実力。喉を守る技術は、未来の演技力を守る技術でもあるのです。
ボイトレは独学でもできる?ボイトレ教室のススメ
ここまでで、声優に必要なトレーニングは理解できたでしょうか?
基本的には、これらのことはボイトレ教室に通い、発声のプロであるボイストレーナーから直接指導をうけることをおすすめします。
しかし、なかには「ボイトレ教室に通う時間にもお金にも余裕がない」という方もいるはず。
独学でどうにか学べないかと考える方も少なくないですよね。
しかし、ボイトレ教室に通うことで得られるメリットの大きさを考えてみましょう。
もちろん、ボイトレは本や動画を使って自主的に学ぶことは可能です。
ところが、同じ練習をしても全ての方が同じように効果が出るとは限らないのがボイトレの難しいところ。発声には年齢・体型・性格などさまざまな要素が複雑に関わっているのです。
ですので、今すぐとはいかなくても、将来的に通う準備を今からしておくことをおすすめします。
ボイトレと独学で演技力はどう変わるか?
「演技力はセンスだから独学で十分」「台本をたくさん読めば自然にうまくなる」と考えている方もいるかもしれません。しかし、演技力は感覚だけで伸びるものではありません。
とくに声優を目指す場合、発声や呼吸のクセに気づかないまま練習を続けると、伸び悩みの原因になることもあります。ここでは、独学とボイトレを受けた場合で、演技力にどのような違いが生まれるのかを解説します。
独学は「自分のクセ」に気づきにくい
独学の最大の難点は、自分の弱点を正確に把握しづらいことです。
録音して確認する方法もありますが、初心者の場合は「どこが悪いのか」が分からないことが多いものです。たとえば、無意識に語尾が弱くなる、感情を込めると喉を締めてしまう、といったクセは自覚しづらい代表例です。
そのまま練習を重ねると、誤った発声のまま演技を固めてしまう可能性もあります。演技力を高めるためには、まず正しい方向に努力することが重要です。客観的な視点がない独学では、成長のスピードに差が出やすいのが現実です。
独学には良い点もありますが、デメリットもあります。下記ではその点について詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
ボイトレを独学で勉強するメリットデメリットと効果的な練習方法
ボイトレは「演技の基礎体力」を効率よく整えられる
ボイストレーニングでは、呼吸・発声・共鳴といった基礎技術を体系的に学びます。
これらは単なる声量アップの練習ではなく、演技を支える土台づくりです。呼吸が安定すれば長いセリフでも感情を維持できますし、共鳴を理解すればキャラクターごとの声色の使い分けが可能になります。
基礎が整うことで、演技に集中できる余裕が生まれます。独学では時間をかけて試行錯誤する部分を、プロの指導によって効率よく改善できるのが大きな違いです。結果として、演技力の伸び方に明確な差が出やすくなります。
フィードバックの有無が表現力の差を生む
演技は主観的になりやすい分野です。「できているつもり」と「伝わっているかどうか」は別問題です。
ボイトレでは、講師から具体的なフィードバックを受けることで、自分では気づかなかった改善点が明確になります。たとえば、「感情は乗っているが息が足りない」「語尾が流れて印象が弱い」といった指摘は、独学ではなかなか得られません。
第三者の視点が入ることで、演技は客観性を持ち、より洗練されていきます。演技力の向上は、自己流の努力だけでなく、質の高いフィードバックによって加速します
演技力は感覚ではなく積み上げで伸びる
演技力は才能だけで決まるものではありません。呼吸や発声といった基礎を整え、客観的な指導を受けながら改善を重ねることで、着実に向上していきます。
独学でも成長は可能ですが、遠回りになるケースが多いのも事実です。ボイトレは、演技力を高めるための近道を示してくれる存在です。感覚任せではなく、理論と実践を積み重ねることが、声優としての表現力を大きく伸ばす鍵となります。
声優の演技力に関するよくある質問
A:ここまで、声優にとっての演技力やボイトレとの関係について解説してきました。しかし実際に目指し始めると、「才能が必要なのでは?」「独学でも伸びる?」といった疑問が浮かぶ方も多いはずです。ここでは、声優を目指す人が特に気になりやすい質問に答えていきます。
Q1. 声優に演技力は本当に必要ですか?
A:はい、必要です。声優は声だけで感情や状況を伝える職業です。映像があっても、最終的に視聴者の心を動かすのは声の表現力です。どれだけ声質が魅力的でも、感情の乗らないセリフではキャラクターに命は宿りません。演技力とは、単に大げさに表現することではなく、場面に合った感情を自然に届ける力のこと。プロとして活躍するためには、声質と同じくらい演技力が重視されます。
Q2. 演技力は才能ですか?努力で伸びますか?
A:演技力は才能だけで決まるものではありません。確かに感受性や表現センスは個人差がありますが、呼吸法や発声、台本読解などの技術はトレーニングによって向上します。むしろ基礎を積み重ねた人ほど、安定した演技ができるようになります。演技力が高いと評価される声優の多くも、地道な練習を継続しています。才能の有無よりも、正しい方法で努力を重ねられるかどうかが重要です。
Q3. ボイトレだけで演技力は身につきますか?
A:ボイトレは演技力の土台を整える重要な要素ですが、それだけで完成するわけではありません。呼吸や発声が安定すると感情表現がしやすくなりますが、キャラクター理解や台本分析といった力も必要です。ただし、基礎が不安定なまま演技練習をしても限界があります。ボイトレで土台を整えながら、実践的な演技練習を組み合わせることが理想的です。
Q4. 独学でもプロレベルの演技力は目指せますか?
A:独学でも成長は可能ですが、効率の面では差が出やすいです。自分では気づきにくいクセや弱点を客観的に指摘してもらえる環境があると、改善のスピードは大きく変わります。とくに発声の誤りや呼吸の乱れは、放置すると修正に時間がかかります。遠回りを避けたいのであれば、専門的な指導を受けることは大きなメリットになります。
Q5. オーディションで評価される演技力とは?
A:オーディションでは、派手さよりも「自然さ」と「安定感」が重視される傾向があります。大きな声や極端な感情表現よりも、そのキャラクターらしさが伝わるかどうかが重要です。また、緊張しても声が乱れない安定感も評価対象になります。基礎が整っている人ほど、本番で実力を発揮しやすいのです。演技力とは、一発のインパクトではなく、安定した表現力の積み重ねともいえます。
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