ボイトレに関する疑問を解消!何をする?本当に効果あるの?
歌に自信がない、さらなるレベルアップをしたいなど、歌の上達を目指すうえで、ボイトレに興味をもつ方も多いでしょう。
カラオケで人を惹きつける歌を歌いたい、憧れのアーティストのように歌いたいなど、歌うことが好きだからこそ、上手くなりたい意欲が湧いてくるものですよね。
昨今、ボイトレ系ユーチューバーが人気を集めていたり、ボイトレをより身近に感じられるようにはなりましたが、とはいえ、実際のボイトレスクールにはどんな人がいるのか、どんなことをするのか、どんな効果を得られるのかなど、まだまだ疑問が残っていませんか。
今回は、そんな疑問を解消すべく、ボイトレに関する疑問についてまとめました。
ボイトレってどんな人が通っているの?初心者でもよいのかという疑問
ボイトレに通う人は実にさまざまです。
プロの歌手、声優、俳優などの志望者のほか、プロがレッスンに通うこともありますね。
また、歌動画の配信者やバンドのボーカルなど音楽活動をしている人もいます。
ボイトレというと、上記のようなプロ志望、音楽活動をしている人がレッスンを受けるイメージもあり、未経験者や初心者、趣味でもボイトレに通ってもよいのかと、疑問に思う方もいますが、ボイトレスクールには、趣味の生徒さんも大勢通っているんですよ。
目的も人それぞれです。
音痴の改善、カラオケの上達、健康やエクササイズ、ビジネスのための滑舌トレーニングなど、幅広い年代の方がそれぞれの目的に合わせて、ボイトレスクールを利用しています。
ボイトレってどんなことをするのかという疑問
ボイトレでは、呼吸、発声、口の開き方、音階練習、リズムトレーニングなど、歌の基礎となる部分を鍛えながら、歌唱トレーニングもしていきます。
基礎練は、地味でつまらないイメージがありますよね。
「基礎練って本当に意味があるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、基礎を学ぶことで自分の声や歌に変化を感じると、基礎の大切さがよくわかります。
歌の上達が、基礎練のモチベーションになる場合もありますよ。
スキルアップを目指して練習に取り組み、上達している人ほど基礎練を重視し、より丁寧に行っている印象です。
これはボイトレに限らず、スポーツや他の楽器においても言えることですね。
逆を言えば、基礎をおざなりにすると歌の上達が遅くなる、または、ある程度で限界を迎えてしまいやすく、ボイトレの効果を感じられずボイトレが続かない、という結果にもなりかねません。
とはいえ、基礎練ばかりでは飽きてしまうのも当然。
やはり、好きな歌を歌うことがいちばんの楽しみです。
ボイトレの歌唱トレーニングでは、表現力も磨いていきます。
自分の届けたい想いを歌で上手に表現することができると、歌うことの喜びをより感じられるようになるでしょう。
ボイトレの具体例を見て疑問を解消しよう
ボイトレではどんなトレーニングをするのか、そんな疑問を解消すべく、実際のトレーニング内容を具体的に見てみましょう。
腹式呼吸
歌を歌うとき、もっとも重要なのが呼吸。
ボイトレでは、腹式呼吸を身につけます。
腹式呼吸の仕組み、姿勢、筋肉の使い方などを学び、鍛えながら、声をだすうえで重要な息の強さ、量をコントロールできるようにします。
大きな声が出せるようになり、小さな声で歌う場面も声がブレることなく安定し、さらには長時間の歌唱でも疲れにくくなるなどの効果があります。
発声
ボイトレと聞いて、いちばんに思い浮かべるのが発声練習ではないでしょうか。
発声練習には、いくつも種類があり、また、効果を十分に発揮させるためには姿勢や呼吸法なども必要になります。
また、共鳴腔といって、体の中には声を響かせる空洞部分があります。
声が良い音、響きになるように練習したり、喉の開き方、体の使い方、脱力などを実践的に学びます。
音階練習
発声練習と併せて行うのが音程のトレーニング。
「ドミソミド」「ドレミファソファミレド」など、基本的な音階以外にもさまざまなパターンの音階練習をして、正確な音程を身につけていきます。
リズムトレーニング
どんなに良い声で、音程を合わせて歌っていてもリズムがズレていると歌はうまく聞えません。
リズムは歌においてとても重要。
そのために、リズムトレーニングもしていくボイトレスクールが多いです。
表現力のトレーニング
発音の仕方、言葉のアクセント、強弱、その他、ビブラートやフォールなど、音楽的な知識を学びながら、歌唱技法を身につけ表現の幅を広げていきます。
わたしの体験ですが、体を使った表現方法をアドバイスしてくださる講師もいました。
最初は、緊張もあり人前で歌うことに慣れていないため、体の動きもぎこちなく、脚でリズムを取るのが精いっぱい。
体で表現しながらリズムに乗る方法や、声を前に出したいときの手振りなど、体、声(音程やリズム)、感情が連携していくような動きを教わるうちに、人前でも自然と音楽にのり動けるようになりました。
歌唱トレーニング
最初に課題曲を決め、歌唱トレーニングをします。
講師が歌を聞いて、よい部分はどこか、また、どの部分をどのように改善すればよいか、そして、そのために必要な練習を指導してくれます。
選曲は、初級者と上級者など、段階によって変わることもあります。
初級者は、憧れの曲よりもまずは、歌いやすい曲を選ぶなど、スクールや講師の方針もあるので、相談して決めます。
ボイトレで本当にうまくなるの?ボイトレの効果に対する疑問
ボイトレをすれば本当に歌が上達するのか、この疑問を抱えている人は多いはず。
特に、歌に自信がない人や未経験の人は、自分が上手に歌っている姿を想像できない人もいるのでは?
ボイトレをすれば歌が上手くなるかどうかは、正直に言ってしまえばあなたのやる気次第です。
というのも、ボイトレはただ通ってレッスンを受けているだけで歌がどんどん上手くなるものではありません。
上達の鍵は、ボイトレで指導されたことを、自宅など個人でどれだけ復習して練習できるかです。
自宅などで練習、次回のレッスンでさらにアドバイスをもらい、また個人で練習をしていく。
それを繰り返し、課題をひとつひとつクリアしていくことで、少しずつ上達していきます。
なんとも地道な作業の繰り返しに見えますが、やる気を持って取り組み、正しい方法で練習していれば、歌は確実に上達しますし、上達スピードも早くなります。
結局ボイトレは必要?独学でもよいのかという疑問
歌は独学でも学ぶことができます。
書籍やネット、YouTubeなど、ボイトレに通っていなくても上達のために必要な情報はたくさんありますよね。
ただし、書籍やネットの情報が、あなたに適しているとは限りません。
一方、ボイトレスクールなら、講師が直接見てくれるので、あなたの苦手なこと、改善点、癖などを見極め、どうすればよくなるのか、そのためにはどんな練習が必要なのか、あなたにとって最適なアドバイスをしてくれます。
また、独学で学んでいると、体の使い方、喉の使い方、練習方法など自分のやり方が合っているのか疑問が生じる場面も出てくるでしょう。
他にも、
・壁にぶつかったとき、どう乗り越えればよいのか練習方法がわからない
・人によって言っていることが違うので何が正しいか迷ってしまう
・モチベーションが保てない
・ひとりだと成長を感じにくい
など、疑問にぶつかったとき解決に至るまで長い時間を費やしてしまうのが、独学の悩ましいところ。
ボイトレに通っていればレッスンで質問することができるので、間違えたまま進んでしまうことを防げますし、悩み事は講師に相談すると、あっさり解決策を出してくれたりします。
しばらくボイトレに通って、基礎をしっかり学べば知識がつき、練習のコツも分かるので、その後は独学であっても、自分が自分の先生になることができますよ。
【まとめ】
ボイトレに関する疑問を解消!何をする?本当に効果あるの?
ボイトレに関するよくある疑問をまとめました。
ボイトレに通うと、お金や時間がかかりますし、独学のメリットももちろんあるので、どちらが良いと一概に言いきることはできませんが、歌の上達においては、やはりボイトレを受けるのがおすすめです。
事情がありボイトレに通えない人は、オンラインレッスンや単発レッスンもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
ボイトレの講師からは、ネットなどでは拾えない情報や、自分に合わせた細かい練習のコツを体感的に教えてもらえるのが、独学との大きな違いだとわたしは感じます。
自分ひとりではなかなかできず何日も頭を悩ませていた問題が、講師のアドバイスをもらったら即解決、なんてこともたくさんありました。
いろいろな疑問を解消したうえでボイトレが必要かを判断するために、体験レッスンで実際の感触を試してみるのもよいですね。