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ガラガラ声はボイトレで改善しよう!原因と改善策を解説します

ガラガラ声はボイトレで改善しよう!原因と改善策を解説します

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歌を歌うとき、ガラガラ声になってしまう、声枯れしてしまうというお悩みはありませんか。

ジャンルによってはガラガラ声がカッコいいと評価されることもありますが、クリアで伸びのある歌声を目指す人にとっては大きな悩みになってしまいますよね。

しかし、ガラガラ声はボイトレで改善することができます。

「ガラガラ声は生まれつきで…」と思っているあなたも、それは思い込みかもしれません。

本記事で、ガラガラ声になってしまう原因と改善のためのボイトレ方法を知り、ガラガラ声を治していきましょう。

ボイトレで改善!ガラガラ声の原因とは

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ガラガラ声は、しゃがれ声、ダミ声と呼ばれることもあり、渋くてカッコいいとの見方もありますが、クリアな声に比べると少々聞きにくい声でもあります。

ガラガラ声になってしまう原因はいくつか考えられますが、呼吸や発声、歌い方など喉の使い方によるものもあれば、外部的な要因がガラガラ声の原因になっていることも。

喉の使い方であれば、ボイトレで改善ができます。

まずは原因を探っていきましょう。

声帯が閉じていない

声帯とは2枚のひだです。

簡単に説明すると、そこに空気が送り込まれることでひだが振動し、声が出るという仕組みになっています。

クリアな声を出したいときには、声帯に隙間がなくぴったり閉じているのが理想です。

声帯に隙間があればあるほど、そこから息が漏れてしまい、その漏れた息は声に変換されず、ガラガラという音になるのです。

息を吐きすぎている

歌を歌うとき、吐く息が多いと声帯に負担がかかり、声枯れの原因になってしまいます。

はきはきと大きな声を響かせるのには、お腹からたくさん息を吐きだすイメージがありませんか。

でも実は、吐きだす息が多いことと声の大きさはあまり関係がありません。

喉が締まっている

喉が締まっていると、声帯が圧迫されてうまく振動できなくなります。

声帯が上手く振動しない状態で息を吐きすぎると、声帯に負担がかかり、声がガラガラになってしまいます。

無理な発声をしている

正しい発声をせず、無理やり大きな声を出したり高音を出し続けると、喉が枯れてガラガラ声になってしまいます。

カラオケなどでありがちな状態ですね。

無理な発声は喉を痛めます。

喉が締まった感覚や詰まった感じがするときは喉に力が入りすぎている状態ですので、注意が必要です。

煙草やお酒

喫煙をしていると、咳が出やすくなったり淡がからみやすくなったりして、ガラガラ声の原因となります。

お酒は、喉が酒焼けしてしまうんですね。

歌手でも飲酒喫煙している人はいますし、必ず改善すると言いきれるものではないですが、禁煙した人が「深い呼吸ができるようになった」「息切れしにくくなった」「喉のイガイガがスッキリした」と言う話はよく聞きます。

しゃがれた声を出すためにお酒や煙草を使う歌手もいますが、クリアで伸びのある声を目指すのであれば、量を減らしてみるのもひとつの方法です。

ガラガラ声の改善策とは。ボイトレで自分の体を知る

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ここでは、ガラガラ声の改善方法をご紹介します。

呼吸や喉の使い方が大事になってくるので、ボイトレをするとき自分の体に意識を向けて、喉や呼吸がどのようになっているか感じてみてください。

喉を休める

喉の使い過ぎで一時的にガラガラ声になってしまったり、ガラガラ声がひどくなってしまった場合には喉を休ませるのがいちばんの改善策です。

なるべく声を出さずに過ごし、マスクやのど飴、水分補給で保湿をし睡眠をしっかりとりましょう。

声帯を閉じる

声帯に隙間ができることがガラガラ声の原因になるとお話しましたが、ガラガラ声改善のために、声帯が閉じている感覚を知っておきましょう。

「あー」と声を出してピタッと息を止めてみてください。 

息を止めた瞬間、喉の奥の方がクッと動く感覚、それが声帯が閉じた感覚です。

逆に、息を止めて声帯が閉じた状態から「あー」と声を出したときに感じるのが、声帯が開く感覚です。

ただし、注意しなければならないのが、声帯を強く閉じすぎないことです。

声帯は、完全に閉じれば息ができず、強く閉じれば息が通りにくく声がかすれたり、詰まったりする原因にもなります。

クリアな声を出すためには、良い加減で声帯が閉じている必要があります。

とても難しいところですが、ボイトレを続けていけば、声帯の開閉や振動の感覚を感じ取り、コントロールできるようになります。

じっくり取り組んでいきましょう。

喉を開く

喉が閉じた状態で声を出すと、声帯を圧迫してしまうので、喉を開いた状態にします。

よく、声帯を閉じて喉は開くということに混乱してしまう人がいるのですが、ここでいう喉と声帯は別の部位になるので覚えておいてくださいね。

喉を開く方法は、あくびをするときの形が理想で、口の中の空間を広げると伸びやかな声を出すことができます。

喉を広げたり声帯を閉じることに意識を向けて感覚を覚えるのは大切なことですが、発声や歌のとき、喉を意識しすぎるとかえって余計な力が入ってしまうことがあります。

普段のボイトレでしっかり感覚をつかみ、自然にできるように練習していきましょう。

腹式呼吸をマスターする

腹式呼吸は発声の基本です。

・息のコントロールをしやすくなり安定した声が出せる
・体や喉に力が入りにくい

などの効果があります。

また、発声練習をするとき、喉を痛めないためにも欠かせない呼吸法で、腹式呼吸をマスターすることは歌の上達にもつながります。

腹式呼吸もまた、意識しすぎると逆に力が入ってしまうので、ボイトレをしながらマスターしておきましょう。

喉と体の脱力

喉や体に力が入っていると、声帯をうまく閉じることができません。

脱力している状態で、必要な部分に必要な分だけ自然な力が入るのが理想です。

ボイトレや歌の前は、肩や首、喉などストレッチでほぐし、リラックスさせておきましょう。

喉のストレッチは、このあとご紹介するリップロールがおすすめです。

ボイトレ中の飲み物でガラガラ声が悪化する?

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ガラガラ声の改善には、喉のケアも大切になってきます。

保湿や炎症を抑えるためのさまざまなアイテムがありますが、今回は日頃から口にする飲み物について触れてみます。

喉のケアのためにも水分補給は大切ですが、飲み物の種類によってはガラガラ声の改善に適さないものもあるのです。

特に、ボイトレのときや歌を歌うときには注意が必要です。

アルコール

ボイトレ中にアルコールを飲む方は、多分そんなにいないと思いますが、カラオケではアルコールを飲みながら歌う場面も多いですよね。

アルコールは、アルコールを分解するために体の水分を使うため、喉を乾燥させます。

粘膜である声帯は、乾燥の影響を受けやすく、乾燥した状態での発声は声帯の大きな負担になってしまいます。

カラオケでは仕方ない部分もありますし、お酒を減らす、控えるというのが難しい場合には、普段はお酒を飲んだあとは歌わないなど、少し意識するようにしてみてください。

カラオケでお酒を飲む場合には、水も一緒に飲んで喉を乾燥から守りましょう。

お茶

お茶は体に良い飲み物ですが、緑茶やウーロン茶には利尿作用があり、水分を排出してしまうのでやはり喉の乾燥につながります。

喉が乾燥してしまうと、どうしてもガラガラ声になってしまいがち。

ボイトレ中や歌う際の飲み物は、お茶以外のものを選ぶようにしましょう。

炭酸飲料

炭酸飲料は、喉に刺激を与えてしまいます。

また、炭酸飲料は冷やして飲むことがほとんどですよね。

冷えた飲み物で喉を冷やすと、筋肉の収縮など喉の動きがスムーズに行かなくなる可能性があります。

歌のときは、控えておきましょう。

ちなみに、声帯は歌を歌うときよりも普段の会話の方が負担がかかると言われています。

そう考えると、飲み物も普段から気にしておきたいところですよね。

しかし、普段の生活で節制し過ぎると、精神的な負担にもなりがち。

注意したい飲み物は、歌のときは控えて、普段の生活では無理のない程度に意識していけるとよいですね。

おすすめの飲み物

ボイトレや歌唱のときは、常温の水や白湯を飲むとよいでしょう。

喉を冷やさず、温め、水分補給にも理想的です。

また、スポーツ飲料も水分の吸収率が良いのでおススメです。

ただし、こちらもできれば常温で飲むようにしましょう。

即効性アリ!ガラガラ声が改善するボイトレ方法

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ガラガラ声を改善するための方法はいくつかありますが、ここでは実践的なボイトレ方法をご紹介します。

口の形と舌の位置を変える

口の開き方と舌の位置を意識することで、クリアな声を出しやすくしていきます。

まず、言葉を出すとき、いつもよりやや口を縦に開いてみてください。

極端に不自然に縦にするのではなく、あくまでも自然に、いつもよりやや縦にすることを意識する程度で大丈夫です。

このとき、喉仏を触ると分かりやすいですが、口の開き方で喉仏の位置が変わります。

口を横に開きすぎているときは、喉仏が上がり声帯が強く閉まりすぎてしまう傾向があるので、少し口を縦にすることで喉仏の位置を下げ、声帯の閉まり具合を調整します。

喉仏を下げると、喉の開き方も変わってきますよ。

このとき注意したいのが、舌の位置です。

口を縦に開くと、舌の位置もグッと下がってしまいます。

すると、喉や顎のあたりに力が入り、喉がギュッと閉まります。

そのため、舌は下方向に押さえつけず、自然に少し浮かせるようにしてください。

「ららららら」と発音して、舌をよく動かしほぐすと舌の力みもとれるので試してみてください。

リップロール

ボイトレの基本トレーニングでもあるリップロールです。

リップロールは、喉の余分な力を抜くのに効果的です。

また、リップロールは、息が弱いとすぐ途切れてしまうため、腹式呼吸と声帯のバランスを整えるのにおススメのボイトレ方法です。

① 唇を軽く閉じます
② 唇に息を流し「プルプルプル」と唇を震わせます。
③ 慣れたら、リップロールをしたまま「ドレミファソファミレド」と音階を歌ってみましょう

リップロールは、普段のボイトレにも取り入れて、ボイトレ前のウォーミングアップとして活用するのがおすすめです。

【まとめ】
ガラガラ声はボイトレで改善しよう!原因と改善策を解説します

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ガラガラ声は、喉や声帯の状態を知りトレーニングすることで改善することができます。

声帯のコントロールなどは、感覚をつかむまで根気よく取り組む必要がありますが、口の開き方や発声のポイントなど、ほんのちょっと普段と違うことを意識するだけで改善できる部分もあります。

ガラガラ声の改善法は、ひとつやふたつだけではありません。

アプローチの手段や方向はいくつもあるので、ひとつやふたつ上手にできなくても大丈夫。

焦らずトライしていき、自分に合ったボイトレで改善していきましょう。