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ボイトレ

1日何時間ボイトレしたら効果を実感する?理想の「自主トレ時間」

1日何時間ボイトレしたら効果を実感する?理想の「自主トレ時間」

「継続は力なり!」この言葉の通り、日々コツコツと続けることで効果を感じるようになるボイストレーニング。

そのため、ボイトレ教室に通われている方もそうでない方も、日々の自主トレに費やす時間は、ボイトレの効果を実感するうえで非常に重要なポイントになります。

ですが、いったい1日どのくらい練習に時間をかければいいのでしょうか・・?

この記事では、そんな疑問を持つ方に向けてボイトレに効果的な「自主トレ時間」をご紹介していきます。

また、記事の最後の方では、ボイトレに興味はあるけれど独学と教室でのレッスンで悩んでいる方のために、自主トレだけで学ぶメリット・デメリットをまとめています。

自分自身に合った学び方を確認するうえで参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

ボイトレの『自主トレ』は発声を上達させるために欠かせないもの

今やボイトレを学ぶ方法は多種多様。ボイトレ教室に通うのはもちろん、ネット上にあるボイトレ動画を視聴したり、ボイトレアプリを使ったり、ボイトレの教則本を見たり、さまざまな選択肢があるのが魅力です。

しかし、どんな学び方を選択したとしても発声を上達させるためには「自主トレ」にかける時間が非常に重要です。

なぜならば、ボイトレは1日で身に付くものではなく、毎日コツコツと地道に続けることで効果を得られるものだからです。

しかし多くの方は、仕事や学業、オーディション、他のお稽古などの合間をぬってボイトレをするので、1日に費やせる時間には限りがありますよね。

ボイトレの効果を早く実感するためにも、1日どのくらい自主トレに時間を費やせばいいのかをあらかじめ知っておくことで、より集中して練習にのぞめるようになります。

1日何時間「自習トレ」すればいいの?目安のトレーニング時間

引用元:https://www.photo-ac.com
では、具体的に理想の自主トレ時間をご紹介していきます。

ここでは、ボイトレの初心者からすでにボイトレをはじめている経験者の方まで、段階別に1日のトレーニング時間をまとめています。

初心者は、まず「30分」を目安に

まずボイトレをこれから始める、あるいは始めたばかりという方に向けておすすめする練習時間は「30分」です。

短いと感じる方もいるかもしれませんが、ボイトレに必要な肺活量や筋肉量が備わっていない初期は、焦らず「のど」や「体」を徐々に慣らしていくことが大切です。

発声練習に入る前には、必ずウォーミングアップの時間を設け十分に体を温めるのもポイント。

体が凝りかたまり血流が悪い状態でボイトレをはじめてしまうと、のどに余計な負荷がかかり声の出も悪くなります。

首、肩、表情筋、股関節など、十分にストレッチをおこない全身の筋肉をほぐしてから発声練習に入りましょう。

慣れてきたら「45分」を目安に練習量アップ

経験者の方や、30分のトレーニングに慣れてきた初心者の方は、1日「45分」を目安にするといいでしょう。

45分は、一般的なボイトレ教室を見たときの平均的なレッスン時間です。

ウォーミングアップから始まり、発声練習、クールダウンまで、ボイトレの一連の流れをおこなうのに十分な時間ですが、このときに重要なのが“集中して練習にのぞむ”ことです。

練習時間が長くなればなるほど、集中力の維持も難しくなります。ですが、ダラダラやる長時間の練習よりも集中してやる短時間の練習の方が効果を得やすいものです。

必ずしも45分という時間にこだわらなくてもいいので、1日の練習メニューを事前にしっかり決め、集中してのぞみましょう。

ボイトレ教室に通われている方は、ボイストレーナーに一連の自主トレメニューを作ってもらうのもおすすめです◎自分の課題に合ったトレーニングを日々積むことで、効果も実感しやすくなります。

調子がいい日でも「2時間以内」に終了する

調子がいい日や時間に余裕があるときは、45分の練習ではもの足りないと感じることもあるかもしれません。そんなときは、どんなに長くやっても「2時間」を目安にボイトレを切り上げましょう。

ボイトレは1日に何時間も練習すれば良いというものではありません。

無理をすると、「声が出ない」「のどがヒリヒリする」などの症状を引き起こし、ボイトレを一定期間休まなくてはいけなくなることもあります。

痛めてしまったのどは回復にも時間がかかります。どんなに調子がいい日でも、次の日以降のことを考えて速やかに終了させることをおすすめします。

プロのシンガーのボイトレも、どんなに長くやっても2時間で終了しているそうですよ。

「自主トレ」は集中力が鍵!短い時間でもコツコツ続けるのが◎

引用元:https://www.photo-ac.com
自主トレにかけるべき理想の時間が分かりましたが、日によっては5分や10分しか時間が取れないというときもありますよね。そんなときは2つのことを意識してみてください。

①短時間のボイトレは”集中力”を高めてやる

ボイトレは時間がないときほど集中力が大切です。上でも少し触れましたが、長時間ダラダラやるよりも集中してやる短時間のボイトレの方が効果的。長い目でみてもその方がめきめきと上達を実感できるでしょう。

ただ、体が疲れていたりすると集中力も低下し、なかなか練習にも身が入らないときもあるはずです。

そんなときは思いきって休むのが◎

週に1〜2日を目安に「のど休め」を設定し、練習すると決めた日はその分しっかり集中してのぞむようにしましょう。

②1日5分でもいいので、毎日コツコツと続ける

ボイトレは、すぐに効果が出るものではありません。
短い時間でも毎日コツコツと練習を重ねていくことで、1年後、2年後の発声レベルに違いが出てきます。

時間が少ししか取れないことを理由に自主トレを諦めるよりは、ちょっとしたスキマ時間にできるボイトレメニューを準備しておいて、日々続けていく工夫をすることが上達の鍵となるでしょう。

【自主トレ vs 教室レッスン】大きな違いって何?
メリット・デメリットまとめ

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さて、自主トレへの向き合い方が分かってきたところで、自主トレと教室レッスンの違いに触れていきたいと思います。

独学でボイトレを行なっている方のなかには、「ボイトレ教室に通うべき?」と悩んでいる方も多いはずです。

自主トレだけで学んだときのメリット・デメリットを再確認することで、上達する方法を改めて考えていきましょう。

自主トレだけで学んだときのメリット

  • コストがかからない
  • スキマ時間を使って練習できる
  • マイペースに気軽に取り組める

自主トレの最大のメリットは、お金がかからないことと好きな時間に学べることです。

YouTubeの動画は無料で見ることができますし、ボイトレの教則本もCDやDVDが付いているものでも約2,000円です。さらにネット上にはさまざまな自主トレ方法も紹介されているので、それらをフル動員すればお金をそこまでかけることなく、ある程度ボイトレに挑戦することができます。

また、ボイトレ教室と違ってレッスン日に縛りがないので、都合のいい時間に自由にトレーニングできるというのも魅力的です。

自主トレだけで学んだときのデメリット

  • 客観的に見ることができない
  • 自分にあったトレーニングメニューが考えづらい
  • モチベーションの維持が難しい

一方でデメリットもあります。

自主トレだけで学び続けたとき、多く耳にするのが「正しくやれているのか不安・・」「たくさんあるボイトレメニューのなかで、どれを取り入れればいいかわからない・・」「やる気が続かない・・」という声です。

独学での発声練習となると、発した声を自分の耳で聞きながらトレーニングをしなければいけません。自分のことを客観的に見たり、聞いたりすることはとても難しいことですので、仮に修正が必要な場合も自分では気づけず間違ったまま練習を重ねてしまう恐れもあります。

また、自分に合ったボイトレメニューの考案も初心者には難しいものです。

不安なことや分からないことが増えてくるとモチベーション自体も低下していきますので、自主トレだけで学ぶ際には、いかにモチベーションを上げるかが課題にもなってきます。

「自主トレ」に不安を感じたらプロの講師に一度見てもらおう

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ボイトレに限らず何ごとも、ひとりで学んでいるとさまざまな疑問や不安がつきものです。はたまた、ボイトレは参考書を片手に学べるものではなく、体で表現していくものなので自己評価が非常に難しい分野でもあります。

ですので、もし自分のボイトレに少しでも不安を感じることがあれば、その時点でプロのボイストレーナーに一度見てもらうのがおすすめです◎

レッスンを受けることで自身で学んできたことの再確認にもなりますし、自分だけでは気づくことができなかった新たな課題も発見するきっかけにもなります。そのうえ、プロに「あなただけの練習メニュー」を考案してもらえれば、いつもの自主トレも精度がアップし上達もはやまります。

無料体験もありますのでうまく活用し、ステップアップにつなげていくといいでしょう。

【まとめ】1日何時間ボイトレしたら効果的を実感する?理想の「自主トレ時間」

ボイトレを通し発声を上達させるためには「自主トレ」はとても大切な習慣です。

そのためにもまず、日々のルーティンのなかで自主トレする時間を確保し、集中して取りくめる環境を意識的に作っていくことが重要です◎

もちろん毎日続けるための「練習の工夫」や「モチベーションの維持」についても、あわせて考えていかなければいけません。

もしひとりでの練習に不安になった場合は、悩みをそのままにせずにプロのボイストレーナーに一度相談してみましょう。