ボイトレの効果が出る期間は1年?レッスンで上達スピードを上げよう
一人でボイトレの練習をしていると「自分が本当に上達しているのかよく分からない」と行き詰まり、練習の効果や練習方法に不安を感じてしまうのはよくあることです。
そんな時、解決策もなかなか見つからず、八方ふさがりになっていませんか。
練習をしていても不安になってしまうのは、一人で漠然と練習をしているからかもしれません。ボイトレは、正しい練習を続ければ必ず上達するものです。
そこで今回は、ボイトレ教室と一人で練習をする場合の比較を交えながら、ボイトレの効果が出るまでの期間や上達のポイントについてお伝えしようと思います。
ボイトレの効果は1年が目安、しかし個人差あり
ボイトレを始めてから、何かしらの効果を感じるまでの時間は、個人差があり、練習量や練習内容、元々持っている資質などによって変わってきます。毎日欠かさず練習をしている人と、月に一度だけ練習をする人。
すぐコツをつかめる人と時間がかかる人。
これだけでも、効果の出方やスピードに違いが出てくるのは想像ができますよね。
そのため、効果が出る期間を断言するのは難しいのですが、正しい練習をしっかりしていた場合、半年から1年ほどで何かしらの効果を感じる人が多いです。
何度も言いますが、個人差のあることなので、あくまでも目安です。
すぐに効果を感じないと「ちゃんとできてるのかな?」と、心配になることもありますが、目の前の課題や目標を一つ一つクリアすることで、必ず上達していくので、まずは焦らずにいきましょう。
ボイトレ教室のメリット、一人練習と効果の差は?
今は、書籍やYouTubeでボイトレの方法をたくさん見ることができますね。それらを活用して一人で練習をしている方もいるでしょう。そこで気になるのが、ボイトレ教室に通った場合の効果の差ではないでしょうか。
実際、ボイトレ教室に通うとたくさんのメリットがあります。
声、身体、性格は一人一人違いますよね。得意なことも苦手なこともそれぞれにあります。ですから、みんな同じ練習で、同じように上達することはありません。
ボイトレでは、自分に適した的確な練習方法を教えてもらえます。自分の得意を伸ばし、弱点を克服するための的を得た練習ができるのです。
プロである先生は、あなたがうまくできない原因を見つけてくれますし、それを改善して上達に導くための、さまざまな練習方法を知っています。
また、ボイトレに通うと、発声や身体の使い方のお手本を目の前で見ることができます。直接やり方を見られるのは、思った以上に学べるものがありますよ。
そして、ボイトレに通っていると、圧倒的に上達スピードが速くなります。
一人練習で陥りがちなこととは
本やネットで練習方法を調べて練習することも、決してムダなことではありません。教材として参考になりますし、上達に繋がることももちろんあります。
ただ、本やネットの情報は、あなただけに合わせたトレーニング方法ではないので、自分に適していない可能性もあります。
また、あまりにも情報が多すぎて、何が正しいのか分からなくなってしまうことはありませんか。
先生によって、レッスン方法、考え方が違う場合があるので「A先生とB先生では真逆のことを言っていて、どちらが正しいの?」と、迷子になり、練習の方向性を見失ってしまうこともありがちです。
また、自主練では変な癖がついてしまうことがあります。自分の癖は、自分では気付きにくいもの。癖がついてしまうと、直すにはその何倍もの時間がかかり苦労します。
癖がつく前に、せめて基礎的なことだけでも教室で正しく身に着けておくと、その後の一人練習がより有意義なものになるかもしれません。
ボイトレの効果を感じる1年という期間も、正しい練習があってこそですね。
効果が見えやすいことがボイトレのモチベーションにつながる
ボイトレに通っていると、モチベーションを持続しやすくなります。上手にできたら先生が褒めてくれますし、うまくいかなければ、原因や改善策を具体的に教えてくれて、その場で理解することができます。
一人じゃないことと効果が見えやすいことは、モチベーション維持においても大切なことですよね。
また、レッスンでは課題が出されるので、それを目標とすることもやる気の持続につながります。
もしやる気が出ない時も、ボイトレに通っていれば「やるしかないし、行くしかない」と、重い腰をあげるきっかけにもなりますよね。ちょっと強引ではありますが。
時間とお金はかかるが効果は最速
これまで説明したように、ボイトレに通うことは、たくさんのメリットがあり、効果を感じるまでの期間も早くなります。
ただ、ボイトレに通うとお金がかかりますし、レッスンのための時間を確保しなければなりません。一方、お金がかからず、自分の好きな時間に自由に練習できるのが一人練習の良いところですよね。
しかし、一人練習は、自分の練習方法が正しいかどうか、また、効果が出ているのかも自分では判断しにくく、漠然と進み続けてしまう場合があります。
その結果、不安を抱えてしまったりするのです。
また、練習のやり方を間違えていては効果も得られず、最悪、身体の故障を引き起こしてしまう可能性もあります。
お金はかかりますが、早い上達を望むのであれば、やはりボイトレに通うのがいちばんでしょう。
「レッスン代を払っているし、頑張ろう」これもまた、モチベーションのひとつになりますよ。
ボイトレの効果が出る期間は1年?ボイトレに通って早く効果を出すためのポイント
ボイトレに通っていても、ただなんとなくレッスンを受けているだけでは効果が出にくいものです。せっかく先生の指導を受けているのに、それではもったいないですよね。ボイトレで効果的なレッスンを受けるには、いくつかのポイントがあります。
メモを取る
レッスンの時は、先生からのアドバイスや指示をメモしておきましょう。
レッスンでもらったアドバイスや指摘は、帰宅しておさらいしようとしても、何を言われたか忘れているなんてことは結構あります。
ただ、メモ魔になりすぎるとレッスンに集中できなくなったり、レッスンが進まなくなってしまうので、ポイントをつかんでメモするのがコツです。
もし、録音や録画がOKな先生なら、レッスンを録音、録画するのもおすすめです。
自分の歌い方、身体の使い方などを客観的に見たり聞いたりすることで新たな気付きや発見があり、練習に大きく役立ちますよ。
家での自主練
勘違いしてしまいがちなのが、ボイトレに通っているから上達できるだろう、という考えです。
ボイトレは、自主練の成果を見てもらい、アドバイスと次の課題をもらう時間。効果を得るために本当に重要なのは、レッスンに行っている以外の自主練の時間なのです。
自主練をまったくしなければ、ボイトレに熱心に通っていても残念ながら効果はほとんどありません。
自主練はできれば毎日コツコツ行うのが良いですが、喉や身体の調子が悪い時、どうしても気分がのらない時は休むなどして、無理せず行ってくださいね。
自主練の方法も、先生が教えてくれますよ。また、自主練でもメモや録音を活用しましょう。
練習で分からなかったことをメモしておけば、次のレッスンで質問するのを忘れずに済みます。
また、先ほども説明したとおり、録音で自分の声や発声を客観的に聞いてみると、意外な改善点や良いところが見えてきて、練習の役に立ちます。
音楽スタジオを利用してみよう
自宅では家族やご近所の迷惑になるのを気にして、思う存分声が出せないという人は、音楽スタジオを利用してみましょう。
音楽スタジオは防音になっているので、思いきり歌えますし、外から見られないので人目も気になりません。また、ほとんどのスタジオはピアノが置いてあるので、音の確認をしたい時などに便利です。
毎回は厳しくても、時々、誰の目も気にせず思う存分にできる練習は、とても楽しく充実感がありますよ。
先生との相性
ボイトレで効果を得るためには、先生との相性も大切なポイントになってきます。
人間だから相性がありますよね。それは、先生と生徒であっても同じです。性格や考え方が違い過ぎて、同じ方向を向けない場合、レッスンが苦痛になってしまいます。
信頼関係がなければ、先生の言うことを素直に聞けなくなってしまったり。
頑張っているけれどなかなか上達しない時、先生を変えたら効果が出始めた、なんてこともあるのです。
先生に疑問を感じながらボイトレに通い、思うような効果もでない、そんな時は思いきって教室を変えてみるのもひとつの手です。
ボイトレの効果が出る期間は1年?ボイトレで得られる5つの効果
ここからは、ボイトレに通うことで得られる、具体的な効果を5つご紹介します。
1.音域
ボイトレをしていると、自分の声の音域が広くなります。
高い声から低い声まで、これまで以上に声の幅が広がり、低音や高音が苦しかった曲も歌えるようになります。
2.声量
声量は、ボイトレに通うといちばん早く効果が出やすいと言われています。
声が小さな原因は、実は自信のなさや恥ずかしさからくるものかもしれません。
練習をする中で恥ずかしさが払拭されていけば、より早く効果を感じられるでしょう。
3.滑舌
ボイトレでは、表情筋のトレーニングがあります。表情筋のトレーニングをすると、口の動きが良くなり、明るくツヤのあるはっきりした声を出すことができるようになります。
滑舌は、歌だけでなく日常会話にも変化が出てくるので、コミュニケーションにおいて自信を持てるようにもなります。
4.表現力
声の強弱、抑揚、リズム感など、歌を歌う上で表現力はとても大切な要素です。同じ歌でも、歌い手が違えば雰囲気がガラッと変わることがありますよね。それは、その人の個性を表現しているからです。
つまり、最も自分らしさを出せる部分でもあるのです。
ボイトレでは、さまざまな表現方法を学び、身に着けることができます。それは、技術的なことばかりではありません。
どんな風に身体を動かせば、上手に音楽にのり気持ちを上げられるか、さらには歌う時の表情など、多方面からアドバイスをもらえます。
自分らしい表現で歌えるようになると、歌うことの感動も大きくなり、自分自身も満たされていきます。
5.健康
ちょっと番外編ではありますが、発声や歌の練習では表情筋やその他の筋肉を使い、呼吸法も学びます。
その動きによって、小顔効果やダイエット、健康効果まで期待できるのです。
歌が上手くなって健康にも良いなんて、1年経った時の効果が楽しみになりますね。
【まとめ】ボイトレの効果が出る期間は1年?レッスンで上達スピードを上げよう
ボイトレに通って効果が出るまでの期間は、1年が目安です。しかし、練習量や練習内容による個人差が大きいので、あくまでも参考程度に覚えておいてくださいね。ボイトレ教室に通えば、もっと早く上達できる可能性もあります。ただ、自主練ゼロではなかなか効果が出ません。ボイトレの効果は、自分次第ということですね。
ですが、教室に通っていれば共に歩んでくれる先生がいます。そして、ボイトレは続けていれば必ず上達します。教室に通う時には、先生から指導されたことをしっかり練習に活かして、上達を早めていきましょう。