ボイトレは3年から4年でどこまでレベルアップする?効果とメリット
ボイトレは、どれくらい続ければ上達を実感できるくらいの効果がでるのか、気になる人は多いでしょう。
とくに、ボイトレを始めたばかりの頃は、先が見えず上手くなっている自分が想像しにくいもの。
今の自分の実力のまま、延々続いていくのではと考えてしまいがちです。
ネット上には、「3年から4年で上達を感じた」「3年ボイトレしたけれどうまくいかず限界を感じた」など、いろいろな情報が出ているので、そこにも惑わされてしまうんですよね。
そこで今回は、3年から4年の期間ボイトレをするとどれくらいレベルアップできるのか、得られる効果とともにまとめてみました。
ボイトレを3年4年続けるとどこまでレベルアップできるのか
ボイトレは、どれくらいの期間でどれくらいのレベルアップが期待できるのか。
・基礎を身につけながら何らかの効果を実感できる…1年
・歌が上達、カラオケが人よりも上手くなる…2年~3、4年
・プロレベル…5年
というのが、大まかな目安です。
しかし、これはあくまでも目安であり、元々もっている資質や練習環境などによって変わってきます。
残念ながら、3年4年でどれくらいの成果が得られるのかには個人差があり、はっきり表すことはできないのです。
ボイトレ3年4年で到達できるレベルが人によって違うわけ
3年から4年で得られるボイトレの効果に個人差がでるのは、主に、
・練習の量と質
・練習の効率
・現在の状況と目標
などが、人それぞれ違うからです。
他にも、元々の資質、歌、音楽経験の有無などがかかわってくることもあります。
みんなが同じ内容で同じ時間練習したとしても、成果が同じようにでるわけではないのです。
練習の量
当然ですが、歌の上達には練習が必要になりますが、どれだけ練習しているかによって成果は変わってきます。
・毎日練習
・1週間に1回練習
・月に1回練習
毎日練習している人と、月に1回だけ練習をしている人では、成長のスピードが違うのは当然ですよね。
ボイトレは、練習イコール上達なので、3年でどれだけ上達できるかは、結局のところ自分次第、ということになるでしょう。
練習の内容と効率
練習の質や効率によっても、成果がでる期間は変わります。
1回の同じ練習量で課題の半分をクリアする人もいれば、課題のすべてをクリアする人もいるでしょう。
それだけでも、進み具合に差がでます。
体の感覚をつかみやすい人とつかみにくい人、専門用語を知っていてスムーズに進める人と、専門用語がわからず用語の意味から調べなければならない人など、人によってさまざまな差がありますよね。
また、目標を決めずにただ歌っている人と、苦手ポイントに的をしぼり克服するための正しい練習をしている人では、得られる結果も変わってきます。
とくに大人の方は、限られた時間の中で練習する人もおおいはず。
質のよい練習、効率のよい練習を意識しているかどうかでも、上達スピードは変わってきます。
現在の状況と目標
仮に、ボイトレでプロレベルを目指すとします。
ボイトレ未経験者で音痴な人と、ボイトレ経験者でかつ歌がうまい人、まったく同じ条件で練習を進めたら、どちらがはやくプロレベルに到達するでしょう。
自分の現状、レベルによっても目標までの道のりが変わりますよね。
3年から4年という期間でどこまで上達できるのかの指標は、あくまでも目安にすぎないということがわかります。
先生との相性はどうか
先生を変えたら上達スピードが変わったという話もよくあります。
長い期間を費やしてもミックスボイスが習得できなかったけれど、先生が変わり教え方が変わったらすんなりできてしまった、なんてこともあるのです。
判断が難しい部分ではありますが、何年たっても上達があまり感じられない場合は、自分の才能や実力を疑うだけでなく、そもそもその教室が自分に合っているかどうかも見直してみるとよいでしょう。
3年や4年は長い?短い?ボイトレはそもそも時間がかかるもの
ボイトレをしていなくても、歌は誰でも歌えてしまえるからでしょうか、他の楽器演奏に比べて簡単に思われがちです。
たとえば、「1週間でカエルの合唱を歌えるようにしておいて」と言われたら、よほど歌が苦手な人でなければ、そこまで難しく感じませんよね。
しかし、「1週間でカエルの合唱をバイオリンで弾けるようにしておいて」と言われたら、とてもハードルが高く感じませんか。
「そんなのムリ!」と練習すら諦めてしまう人もいるかもしれません。
でも、本来歌も同じで、テクニック、表現を磨き、人を感動させるような歌を歌うためには、他の楽器と同じように地道な練習とそれなりの時間が必要なのです。
そのため、効果がでないからとすぐに諦めるのではなく、2年から3年、長くても4年は継続してみるのがおすすめです。
わたしの経験から得た感覚だと、2年目にさしかかる頃には基本の基礎が身につき、知識も少しずつついてくるので視野が広がり、新たな目標ができたりしました。
それまでもそのあとも、大きな上達を実感するポイントはところどころでありますが、どちらかといえば、小さな成功体験を積み上げていくイメージです。
もちろん、今日できたことが次の日にはできなくなっている、なんてこともしょっちゅうあります。
しかし、そこで焦らず、できなくなったことをまた練習する、できるようになる、それを繰り返すうちに気付けば、できなかったことがいつの間にかスキルとして定着している。
地道な作業ですが、そこを越えられるかどうかなんですよね。
ボイトレを3年から4年続けて得られる効果とメリット
最後に、ボイトレを3年~4年続けるとどんな効果が得られるのか、具体的に見てみましょう。
・音域が広がる…テクニックの練習もそうですが、スケールなどの基礎練習だけでもある程度の音域が広がります。
・声質…ボイトレをする前とはちがう、良い声が出せるようになります。また、自分の声が嫌いという人でも、自分の声を個性と感じられるようになることもあります。
・声が安定する…呼吸法を習得できるので、声(歌)が安定するようになります。
・音程…音程がとりやすくなります。人によってはピッチのど真ん中をしっかり狙えるようになります。
・リズム…リズム感が身につきます。ボイトレ前には難しく感じていた曲がスムーズに歌えたり、バックミュージックのリズムを感じられるようになります。
・声量アップ…呼吸法を習得すること、共鳴腔の感覚などがつかめるようになると、声量がアップします。また、声量を自在にコントロールできるようにもなります。
・滑舌がよくなる…発声練習や舌のストレッチなどをすることで滑舌がよくなります。
・レパートリーが増える…歌が上手くなって曲のレパートリーを増やすことができます。また、自信をもって歌えるようにもなるでしょう。
・表現力が磨ける…テクニックを磨くことで、自分の理想の表現をより追及できるようになります。
・健康効果…ボイトレでは、体や顔のいろいろな筋肉を使うため、自然と身体が鍛えられます。健康、美容、ダイエット効果も期待できるでしょう。
これは、3年~4年の時間のなかで少しずつ身についていくものです。
基礎が身につき、知識が深まり、歌うことに慣れてくれば、歌や自分をより自由に、どう表現するかという、さらに楽しい世界が待っています。
3年以上続けるメリット
ボイトレを3年以上続けて得られるものはたくさんあります。
3年以上勉強をすれば知識も深まり、たくさんの練習方法を知ることができますよ。
すると、新しい曲を歌うとき、独学でもある程度歌えるようになってきます。
自分の歌のどこがよいのか、どこを練習、改善するべきか、またそのためにはどんな練習が適しているのかなどが自分で分かるようになります。
自分が自分の先生になれるんです。
すると、さらに練習の質や効率はあがっていくでしょう。
【まとめ】
ボイトレは3年から4年でどこまでレベルアップする?効果とメリット
ボイトレを3年~4年続けると、どれくらいレベルアップしてどんな効果が得られるのか。
どこまでレベルアップできるかは個人差がありますが、得られるものは多くあります。
正しい練習を継続すれば、必ず上達するのがボイトレです。
上達までには3年、5年、10年と聞けば果てしなく遠い道のりに感じてしまいますが、常に先ばかりを見るのではなく、目の前の課題に集中するのがおすすめですよ。
すると、いつの間にか前にできなかったことができるようになっています。
それに気付けたときの喜びは大きく、成長を実感して必ず自信につながるはず。
まずは、目の前の課題をクリアすることを目標に、楽しんでいきましょう。