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ボイトレの舞台専門コースとは?内容やメリットを解説します

ボイトレの舞台専門コースとは?内容やメリットを解説します

ボイトレスクールには、演劇やミュージカルなど、舞台で活躍したい人のためのボイトレコースがあります。

舞台専門コースでは、劇場の隅々まで届くよく通る声、歌唱を含む高い表現力など、舞台に上がるうえで要求されるさまざまなスキルを身につけるためのレッスンを受けることができます。

また、オーディション対策など、スキルアップ以外にもさまざまなサポートがそろっているのも特徴。

ミュージカル俳優のテレビ出演、2.5次元舞台が盛り上がりを見せる昨今、舞台俳優の注目度は高く、歌唱力もより重要視される傾向にあるため、舞台を目指すならレッスンは必須ですよね。

そこで今回は、ボイトレの舞台専門コースではどんなレッスンを受けられるのか、また舞台を目指す人がボイトレスクールに通うメリットをご紹介しますので、ぜひチェックしていってくださいね。

舞台出身の専門講師からボイトレ指導を受けられる

引用元:https://www.pakutaso.com/

ボイトレスクールの舞台専門コースには、劇団出身のトレーナーが在籍していることも多く、専門の講師から直接、舞台の発声や表現を指導してもらえます。

また、発声や滑舌のトレーニング、歌唱トレーニングの他にも、ダンスレッスンができたり、感情解放などの表現指導を行っているボイトレスクールもあります。

ボイトレスクールは歌のイメージが強いですが、舞台にかかわる各専門分野の知識、スキルの習得を目指せるのは嬉しいポイントですよね。

業界のプロから学ぶことができるので、レッスンから得られるものも多く、内容も濃いため、上達スピードが変わってくるのも大きなメリットです。

また、業界に精通しているトレーナーやスクールだからこそ、外には出にくい情報が得られることもありますよ。

舞台に上がるためのボイトレ、具体的な練習内容は?

引用元:https://www.photo-ac.com/

ボイトレの舞台コースでは、歌唱レッスンはもちろんのこと、舞台から客席へセリフがしっかり伝わる声、よく通る声を出すために正しい発声法を学びます。

また、舞台の最後まで歌いきり、踊りきるため、そしてロングラン公演を乗り切るためにも、呼吸法や正しい体の使い方を学び、良い喉の状態を作っていきます。

ボイトレスクールによって指導法は変わりますが、上記の発声を身につけるために「呼吸法」「母音法」「フレージング法」を中心にトレーニングしているスクールもあります。

呼吸法

正しい呼吸は、安定した発声で歌うための基本。

呼吸をマスターすれば、無理なく自然に安定した大きな声が出せるようになります。

また、舞台では、歌いながら激しく動いたり踊ったり、さらにはセリフも話すため、運動量は相当なものです。

そのため、呼吸のコントロールも必要になってきます。

さらには、長いセリフを一息で言いきることも、演劇において大切な表現方法のひとつ。

舞台を目指すなら、正しい呼吸の習得は必要不可欠なんですね。

呼吸法は、腹式呼吸の練習をしていきます。

母音法

母音法は、ボソボソと聞き取りにくい声をクリアにして滑舌をよくする練習。

言葉を母音のみで発音していきます。

たとえば、「今日は晴れだ」という言葉なら、「ようああえあ」と母音だけを取り出して、発音練習します。

何度か繰り返したあとに「今日は晴れだ」と発声すると、言葉がはっきり聞こえるようになります。

母音法でセリフの練習をしたり、歌を歌ったり。

地道な練習ですが、こうした練習を丁寧にすることが上達へのいちばんの近道なんですよね。

フレージング法

フレージング法は、セリフのイメージや意味合いを俳優自身が理解し、その意味合いを正しく観客に届けるための技術です。

渡されたセリフをそのままただ読むのではなく、言葉のフレーズをどこで切るか、それによって言葉のイメージがどう変化するかなど、フレーズを重視して考えていきます。

歌唱やダンスとはひと味違う、文学的な表現を学びます。

ミュージカルの舞台に楽譜が必要?ボイトレで楽譜を覚えると有利なわけ

引用元:https://www.photo-ac.com/

ボイトレに通うと、楽譜の読み方が分かるようになってきます。

ボイトレに楽譜は必要なのかと言えば、必ずしも必要ではありません。

しかし、舞台、特にミュージカルを目指すなら楽譜は読めた方が良いでしょう。

オーディションによっては、譜面を渡されることもあるからです。

楽譜が読めれば、正しいリズムや音程の確認、音の長さなどを正しく把握できるようになりますが、楽譜が読めると良い理由はそれだけではありません。

譜面上の音符や、音楽用語が読めるようになると、楽曲(作曲者)の思いや意図することが見えてきます。

より深く楽曲や演出の狙いを理解することができれば、それを歌に表現することができるのです。

もちろん、最初は楽譜が読めなくても大丈夫。

楽譜の読み方を自分で勉強するのもアリですし、ボイトレで楽譜と向き合う時間があれば、自然と分かってくることも多いですよ。

舞台への難関!オーディション対策もボイトレで

引用元:https://www.photo-ac.com/

舞台俳優、ミュージカル俳優は、歌やダンスがどれだけ上手くなっても、オーディションに合格しなければ舞台には立てません。

そして、そのオーディションも合格率を上げるためのコツがあるのです。

たとえば曲選び。

舞台のイメージに合わせた選曲をするのか、それとも自分の個性を発揮できる楽曲を歌う方がポイントが高いのかなど、一人では分からないことや悩んでしまう点もありますよね。

多くのボイトレスクールでは、オーディションのサポートや指導も行っているので、オーディションがはじめての人でも安心、分からないことや悩みごとはトレーナーに相談できる環境です。

他にも、ボイトレスクールのレコーディングスタジオでオーディションの音源を録音できたり、宣材写真のとり方や、オーディションの準備などもサポートしてくれます。

スクールによっては、自己PRの練習や、オーディションについてのディスカッションを行うこともあるので、歌唱だけでなく、さまざまな面でレベルアップが望めますよ。

オーディションに、不安はつきもの。

担当のトレーナーやスクールのトレーナーが親身になって相談にのってくれたり、スキルアップのため一緒に試行錯誤してくれるのは、とても心強いですね。

体験レッスンで舞台専門のボイトレを受けてみよう

引用元:https://www.photo-ac.com/

演劇やミュージカルなどの舞台専門コースがあるボイトレスクールは多くありますが、スクールによってコースやレッスンメニュー、サポート、設備など違いがあります。

ボイトレを検討している人は、入会したあとに「期待と違った」なんてことがないように、いちど体験レッスンに行くことをおすすめします。

また、設備やサポートも大切ですが、ボイトレに通ううえで、スクールの雰囲気や先生との相性は大きなポイント。

どんなに良い指導でも、相性が悪いと純粋に学ぶことができなくなることもあります。

また、質問事項があれば前もってメモをしておくと、聞き忘れを防ぐことができますよ。

初心者の人でも安心

舞台専門コースは、舞台を目指す人はもちろんですが、歌を一度も歌ったことのない人でも通えるスクールがほとんどです。

ミュージカルの歌に憧れているから習いたい、という人にも歌の基礎からミュージカルの表現方法まで幅広く的確に指導してくれますよ。

まずは、大好きな曲を歌うことから始めましょう。

【まとめ】
ボイトレの舞台専門コースとは?内容やメリットを解説します

引用元:https://www.photo-ac.com/

ボイトレスクールというと、ポップスやジャズの歌唱レッスンをイメージする人も多いですよね。

しかし、舞台を目指す人向けの指導や、オーディションのサポートもとても手厚く行っているんです。

ボイトレスクールは、舞台に立ってみたいけれど、社会人になってしまい大学や専門学校、養成所に通うことができないなどの事情がある人にもおすすめ。

プロ、アマ問わず、幅広く受け付けているスクールが多く、個別レッスンでは、あなたの経験やスキルに合わせた指導を受けられるので、どのレベルの人でも安心してレッスンを受けることができますよ。

ボイトレをとおして、歌やダンスが好き、演技が好きという気持ちを、表現に変える喜びを見つけてみてくださいね。