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子どもの「声変わり」はどう乗り切る?変声期との上手な向き合い方

子どもの「声変わり」はどう乗り切る?変声期との上手な向き合い方

成長とともに必ずおとずれる変声期。

親としては、子どもの成長を感じられる喜ばしい出来事ではありますが、歌を歌うことが大好きな子どもにとっては大問題!

「いつのまにか高音が出なくなってしまった」
「歌っている最中に声がひっくり返るようになった」
「裏声が出なくなり、声もガラガラする」

など、変声期に伴う声の変化に戸惑い、歌うことにストレスを感じているお子様もいるのではないでしょうか?

そこで、この記事では声変わりに悩むお子様とその親御様に向けて、変声期との上手な向き合い方をご紹介していきます。

「前みたいに歌えなくなってしまった……」と自信をなくしてしまった子どもに、親はどうしてあげるのが正解なのでしょうか?一緒に考えていきましょう。

変声期とは?

変声期とは、体の成長に伴い「声域」や「声質」が変わる期間のことです。
個人差はありますが、小学校高学年〜中学生にかけておとずれ、変声期が始まってから終わるまでに、約3ヶ月〜1年かかるといわれています。

変声期の主な影響は以下の通り。

・声が出しにくくなる
・ガラガラ声になる
・声がかすれる
・声が裏返る
・高い声が出なくなる

中にはまったく声が出なくなるという子どももおり、症状の程度は個人差があるようです。

男の子は高音が出なくなる!?変化する音域の幅

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変声期に伴う声の変化(=声変わり)は、子どもが大人の体へと変化していく第二次性徴に伴い起こる生理現象です。そのため、変声期は性別にかかわらずおとずれます。

声変わりが男の子に出るイメージが強いのは、男の子の方が変化の幅が大きいから。

女の子は約2〜3音低くなる一方で、男の子は音域が1オクターブも低くなるといわれています。

変化の幅が大きくなればなるほど、今までと同じ感覚で声が出せなくなったり、声帯のコントロールも難しくなります。男の子の方が大きな変化を受け止めて、乗り越えなければいけないのです。

20歳頃まで声が安定しないことも・・

一般的に声変わりは3ヶ月〜1年程度で終わりますが、なかには「声が安定したのは高校生になってから」「20代に入ってからやっと高音が無理なく出せるようになってきた」と、声が安定するまでに長くかかる方もいます。

なかなか声が安定しないと、このまま上手く歌えなくなってしまうのではないかと、不安におそわれることもあるかもしれません。

ですが、ほとんどの場合3〜4年で落ち着き、20歳頃には裏声や高音も無理なく出せるようになってきますので安心してください。いつか声が安定する日がくると、焦らずに待つことが大切です。

「変声期にボイトレはしない方が良い!」はウソ?ホント?

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変声期におけるボイトレについてですが、無理のない程度であればやってもOKです。

不安定な時期なので、やらない方が良いという意見もあります。しかし、声の状態を丁寧に観察し無理なく行われるボイトレであれば、そこまで問題はないでしょう。

練習に無理が生じている場合はかえって悪影響になる可能性もあるため、注意が必要です。

「ボイトレしたらノドの痛みが酷くなった」
「逆に声の出が悪くなった」

などの症状がみられた場合、正しくボイトレができていない可能性があります。
直ちにボイトレをやめ、専門知識のあるボイストレーナーに一度相談してみるといいでしょう。

変声期こそボイストレーナーの指導が必要!無料体験レッスンのすすめ

声変わりが始まると常に声が変化の中にいるので、最近まで出ていた声がいつの間にか出なくなってしまったということも少なくありません。

そのため、「どうにか前と同じように歌えるようになりたい」「以前のような高いキーを取り戻したい」と焦り、自己流で無理な練習をしてしまう子どもが出てきます。

しかし、変声期に無理な練習は禁物!

声帯を痛めるだけでなく、変なクセが身についてしまうことにも繋がります。

親御さんは、お子様がひとりで無理な練習をしないためにも、ボイトレ教室の無料体験レッスンに行くなど、早めに専門的な知識のあるトレーナーから指導を受ける機会を作ってあげると良いでしょう。

世界的なシンガー・ジャスティンビーバーも、変声期は信頼のおけるボイストレーナーをパートナーにし、不安的な時期を丁寧に乗り越えていったそうですよ。

習い事におすすめ◎変声期の子どもがボイトレ教室に通う「3つのメリット」

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ボイトレ教室に通うとこんなメリットがあります。

声の変化に合わせたボイトレメニューを考案してもらえる

ボイトレ教室に通うと、声の状態を定期的にみてもらえるので、そのときの状態に合った適切なボイトレをすることができます。

変声期はその変化に焦りやもどかしさを感じるものですが、ボイトレ教室でトレーナーと会話をしているうちに、

「プロのトレーナーがついているから大丈夫!」
「今はこの練習をしていれば大丈夫!」

と、今やっている練習に確信が持てるように。すると、自然と気持ちが安定し自信にも繋がっていくようになります。

声変わりが終わった後も発声に困らない

変声期にボイストレーナーの適切な指示のもとボイトレをしていると、声変わりが完了した後の発声もスムーズになります。

変声期に無理な高音の練習をすると、声変わりを終えた後に発声障害が残ってしまうケースもあります。変声期の音声開発はとてもデリケートなため、無理に高音域の練習を行わず、基礎的な土台を固める期間にすると良いでしょう。

そういった観点でも、声変わりの後に高音発声で困らないように対策をしたいという方は、ボイトレ教室で専門的なレッスンを受けられることをおすすめします。

根本的な音楽力も向上する

ボイトレは、ただ歌唱力をアップさせるだけのものではありません。
心肺機能を高めることができたり、表現力を磨けたりと、心身ともに子どもの能力を高める効果も期待できます。

また、ナユタスのボイトレ教室では音楽的素養の指導にも力を入れています。

多感な時期にさまざまな音楽にふれ知識を得ることは、その後の音楽的な能力にも影響を及ぼします。変声期はアウトプットに制限がかかる時期なので、インプットに力を入れ根本的な音楽力の向上を目指すのも良いでしょう。

カウンセリングで変声期の悩みもしっかりサポート!ナユタスのキッズ・ジュニアコース

ナユタスは、子ども向けボイトレコース(=キッズ・ジュニアコース)もマンツーマンでレッスンを行っています。

変声期というデリケートな時期にいると、なかには「集団レッスンだと人目が気になって集中できない」というお子様もいるでしょう。マンツーマンであればそのような心配も少ないので、トレーナーと会話をしながらリラックスしてレッスンに臨みやすいです。

また、レッスンに入る前に必ずカウンセリングの時間を設けているのも特徴。お子様が抱えている問題や悩み、目的などを共有し明確化したうえで、一人ひとりに沿ったカリキュラムを提案させていただきます。

変声期のお子様もしっかりサポートさせていただきますので、お悩みを持っている方はぜひ一度お問合せください。

【まとめ】
子どもの「声変わり」はどう乗り切る?変声期との上手な向き合い方

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声変わりが始まると、焦る気持ちが出てくるのも分かります。ですが、「変声期だから!」と割り切る気持ちも大事です。

声変わりする前の声より、声変わり後の声との付き合いの方が長くなります。

「終わった後はさらに魅力的な声になるんだ」という前向きな気持ちで、変声期中は無理のないボイトレを取り入れたり、ノドを思いきって休めたりと、変化に合わせた過ごし方を意識してみてくださいね。