ボイトレに座学は必要?声を出さずにするボイトレとは
今、ボイトレの座学が密かな人気なのをご存知ですか。
今のご時世、感染症対策でボイトレに行けなくなってしまった、カラオケで思いきり歌うことができなくなってしまったなど、プロもアマチュアも歌を歌う機会が減ってしまいました。
そこで、空いた時間を有効活用しようと座学を学ぶ人もいます。
また、オンラインレッスンを始めたボイトレスクールも多く、自宅でレッスンを受けている生徒が大きな声を出せない、などの事情に配慮して、座学だけのレッスンを受け付けているスクールもあります。
しかしながら、座学って必要なの?と疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、ご時世に関係なく座学を学ぶメリットはたくさんあるんですよ。
ここでは、ボイトレの座学とは一体どんなものなのか、また、座学を受けるメリットやどこで学べるのかなどもあわせてご紹介していきます。
ボイトレの座学は多様性があり面白い一面もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ボイトレの座学は練習効率がアップする
ボイトレと言えば、発声や歌唱トレーニング、腹式呼吸や筋トレなど実技を交えてテクニックを習得していく場面が多いですよね。
実際、ボイトレを含む楽器演奏は、実技を学び、練習を積み重ねていかなければテクニックが身につくことはありません。
習うより慣れろ、ということわざ通りですね。
しかし、座学で知識を入れておくことに意味がないわけではありません。
むしろ、座学で得た知識があると練習効率はアップします。
また、座学ではテクニックは身につかない、ということに矛盾してしまうのですが、座学で知識を得ると、なぜか今まで難しくてできなかったことが突然できるようになることがあります。
これはあくまで、わたしの経験なのでみなさんに共通するよくあること、なのかは分かりませんが、頭で理解したら身体がスムーズに動くのです。
時々そういうことがあると自分でも不思議に思いますが、そういったパターンもあります。
少し話が逸れてしまいましたが、では、ボイトレの座学とはどんなものなのでしょうか。
ボイトレの座学とは?ボイトレ理論
ボイトレの座学は、ボイトレの中でもさまざまな分野に分けられ、その種類は多岐に渡ります。
そのため、すべてを紹介しきれないのですが、実技トレーニングに身近なところで言えば、発声の理論、身体の構造、音楽理論などがあげられます。
こうして書くと難しく感じますが、例えば裏声とは何か、その実態やメカニズムを知ることなど、普段ボイトレでトレーニングを受けながら、先生に説明されることを座学で覚えていきます。
また、テクニック習得のためのトレーニング方法やそのコツ、トレーニングで得られる効果なども座学で学ぶことができます。
その他には、声の強弱や抑揚などの表現方法、身体の使い方、声帯や筋肉など身体の構造や、声帯の振動など発声についてのメカニズムについて勉強します。
ボイトレの理論は、ボイトレをしていく上で知っておきたい知識ばかりです。
ボイトレ用語を知っていれば、トレーナーや仲間とのコミュニケーションもスムーズですし、発声の理論を知っていれば自分の声や声帯の動きなどを洞察できるようになるでしょう。
音楽理論を学ぶ
ボイトレの座学では、音楽理論を学ぶ機会も多いでしょう。
楽譜の読み方や音符の読み方、コード進行(和音の流れ)、スケール(音階)などの基礎から、作詞作曲などを学べることもあります。
それよりも深く追求した専門的な音楽理論が必要かどうかは、何を目指しているかによって変わってきますが、基礎的な音楽のことや音楽テクニックの知識を入れておくことは、歌を歌う上でとても役立ちます。
例えば、強拍と弱拍などのアクセントについて考えることができれば、違和感のない自然な音楽表現が分かり、その感覚を磨くことができるでしょう。
このように、音楽理論やボイトレの理論を座学で学び知識を深めていくと、テクニックや歌への理解度も高まり、トレーニングの効率がよくなるというわけです。
音楽以外のことも学べるボイトレ座学とは
ボイトレの座学には、ボイトレや音楽以外にも学べることがあるんですよ。
例えば、SNS活用法です。
ボイトレをしている人の中には、日々の練習記録をSNSにアップしたり、自分の歌をYouTubeなどの動画サイトにアップしている人もいるでしょう。
ボイトレでSNSを活用している人であれば、どんな投稿をすればフォロワーが増えるのか、どんな見せ方をすればたくさんの人に見てもらえるのかを習うことができます。
また、ライブハウスで歌ってみたい、ライブ配信をしてみたい人なら、音響やライブ会場でよく使う専門用語を学べたり、ライブで映える衣装やヘアセットなんかも座学で教えてもらえるんですよ。
他にもステージでの立ち姿、マイクの持ち方、オーディションのノウハウなど、実にさまざまなことを勉強することができます。
学びたいと思ったことはほぼ何でも学べる環境が用意されていて、知りたいと思う情報にもすぐ辿り着くことができる便利な時代。
歌を歌える機会が減ってしまった今こそ、ボイトレの座学を活用するときかもしれませんね。
ボイトレの座学はどこで学ぶことができるのか
多様性に富んでいるボイトレの座学ですが、どこで学ぶことができるのか。
座学を学ぶ方法を3つご紹介します。
ボイトレスクール
ボイトレスクールには、声出しや歌は一切なしの、座学だけを受講できるスクールもあります。
また、座学と実技を同時に習えるスクールもあるので、自分の目的にあったコースを選ぶことができます。
今は、オンラインレッスンも増えているので、時間をかけて通えない、また近くにボイトレスクールがないという方も、ボイトレを習いやすくなっています。
キャンペーンや無料体験など、お得な利用方法もあるので、プロの指導を受けてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
講座やセミナー
ボイトレスクールのトレーナーやアーティストが、ボイトレの講座やセミナーを開催することがあります。
ボイトレ理論から、ボイトレ美容法、エクササイズなど内容は講師によってさまざま。
座学のみの講座もあれば、実践を交えたセミナーもあるので、興味のある講座やセミナーを見つけたら、積極的に参加してみましょう。
こちらも、オンラインでの開催が多数あるので、気軽に参加できるのがよいですね。
ボイトレアプリを活用する
ボイトレアプリを使って座学を学ぶこともできます。
ボイトレアプリは、リズム練習や楽譜を読む力をつけるためのソルフェージュなど、種類も豊富なので好みのものを選んでチャレンジしてみましょう。
実際に簡単な楽譜を見ながらリズムを叩いたり、歌を歌ったりするので、実践トレーニングをしながら楽譜や音楽のテクニックを同時に覚えることができます。
アプリなので個人練習にはなってしまいますが、ゲーム感覚で楽しむことができますし、力試しをしてみるのも面白いですね。
おススメのボイトレアプリを紹介した記事もあるので、そちらもチェックしてみてくださいね。
【まとめ】
ボイトレに座学は必要?声を出さずにするボイトレとは
今回は、ボイトレの座学についてまとめました。
座学を学び知識を得ると、練習効率があがるだけでなく、ボイトレや音楽に対して視野が広がり、世界を広げることにもつながります。
また、知識が増えれば、トレーニングにつまずいてしまったときも、どうすれば改善されるのかや、どんな練習が有効かなど、自分で気付けることも増えてきます。
座学だけで歌は上達しませんが、座学を学ぶことでトレーニング内容は濃くなり、ボイトレがより充実したものになるでしょう。
もし今、思いきり歌える場所がなかったとしても、ただ時間が過ぎるのを待つのはもったいないですよね。
こんなときだからこそ、歌が好き、音楽が好きという気持ちを座学に向けて、さらなるレベルアップをしていきましょう。