「カラオケの採点項目でよく目にする、ビブラートっていったい何?」
「ビブラートのやり方や練習法が知りたい!」
本記事では、歌の上達を目指すうえで欠かせないテクニック「ビブラート」をテーマに以下のことをお届けします。
ビブラートとは
ビブラートを習得するメリットや注意点
ビブラートの出し方・練習方法
上手くできない理由
ボイトレでビブラートをマスターすれば、あなたの歌唱力は格段にUPします!ここでビブラートについて知識を深め、ワンランク上の歌声を目指しましょう!
プロのアーティストも頻繁に使用する「ビブラート」とは?
ビブラートとは、わざと声を上下に揺らし声に表情をつけるテクニックのこと。主に、フレーズの終わりやロングトーンで歌う際に使われます。
文字で表すならば、「あーーーーー」と歌っていたところを、「あ〜〜〜〜〜」と抑揚をつけて歌うのがビブラート。
単調に歌うよりも音に表情がつき、さらに響きもよくなるため、聴く人をより歌に引き込むといった効果を期待できます。
ビブラートの使用が特徴的な歌手
実際ビブラートを使いこなすプロの歌手はとても多く、国内のアーティストでいうと次のような方がいます。
・宇多田ヒカルさん
・AIさん
・平井堅さん
・福山雅治さん
・Mrs. GREEN APPLEのボーカル・大森元貴さん
・ONE OK ROCKのボーカル・Takaさん
人気・実力ともにトップクラスの、歌うまを代表する方たちばかりですね。
このように、プロの歌手も頻繁に使用しているビブラート。
歌の上達を目指している方はぜひ習得しておきたい歌唱テクニックのひとつです。
よく似た技術?「こぶし」との違いとは
ここで、ビブラートとよく混同されがちな「こぶし」との違いについても触れておきましょう。
両者は、音を上下に揺らすという点では似ていますが、その技術には明確な違いがあります。
こぶしは、瞬間的に音を上下させ歌にインパクトや華やかさを与えるテクニック。音の高低差も不規則でどのフレーズでも使うことができるのが特徴です。
一方、ビブラートは波のように優しく音を上下させ、歌声に余韻や深みをもたらしてくれるテクニック。こぶしと違って音の高低差も規則的。主にロングトーンの際に使われます。
このように「揺れの規則性」「歌に与える影響」「使われる部分」といった3つの観点において、明確に違うものと定義されているこぶしとビブラート。
どちらも代表的な歌唱テクニックですので、役割の違いをしっかり理解したうえで練習に取り組むと良いでしょう。
ビブラートを習得するメリット
では、ビブラートを習得すると具体的にどのようなメリットがあるのか?3つご紹介していきます。
メリット①:感情豊かに歌えるようになる
まず、ビブラートをマスターすると感情豊かに歌えるようになります。
なぜなら、歌唱表現においてビブラートは、” 歌声に感情をつける ” 重要なテクニックだからです。
例えば、サビのクライマックスなど感情が一番高ぶる部分で、「あーーーーー」とのっぺりとした歌声だといまいち盛り上がりに欠けますよね。
しかし「あ〜〜〜〜〜」と抑揚のある歌声であれば、声に表情がつき歌のムードがグッと高まります。
一般的に感情豊かに歌うためには、歌詞の意味を理解したり、感情移入させたりすることが大切といわれていますが、ビブラートは歌の表現力を補うのにぴったりのテクニックです!
テクニックで感情を表現しているうちに、気持ちがついてくるということもあります。表現力に課題がある方こそ、ビブラートを習得するのがおすすめですよ!
メリット②:バラードが上手くなる
次にビブラートを習得すると、バラードも上手くなります!
バラードの多くはテンポもゆっくりでメロディも感傷的。ノリや声量などでごまかしがきかない分、繊細な発声が求められます。だからこそ、ちょっとした歌唱テクニックで聴く人の印象がかわります。
例えば、バラードのナンバーによくあるロングトーンも、ビブラートでアクセントを効かせることで、歌に深みや余韻をもたらすことができます。
ビブラートが上手い人ほど、バラードも上手に歌いあげることができるのです。
メリット③:カラオケで高得点を狙える
3つめに、ビブラートを習得すればカラオケでも高得点をたたき出せるようになります!
ビブラートは、こぶしやしゃくりに並びカラオケの重要採点項目のひとつ。
「DAM」や「JOYSOUND」など、カラオケ大手メーカーの採点機能にも必ず組み込まれていますよね。
「カラオケで、90点以上を出したい!」
「100点に近い得点を出して、周りを驚かせたい! 」
このような方は、ビブラートの習得が欠かせません。
ビブラートを使うときの注意点
ビブラートは使い方に決まりがない分、楽曲中にどのように取り入れるかは歌い手のセンスが問われるところ。
しかし、一概にたくさんのビブラートをかければ良いとも限りませんので注意が必要です。以下の2点を押さえ、適切に使えるようにしましょう。
使いすぎは逆効果! 要所要所にビブラートをかけよう!
ビブラートの使いすぎは「×」!
耳触りも悪く曲をくどい印象にさせてしまうので、注意しましょう。
習得したての頃はついついたくさん使いたくなってしまい、短いフレーズや不要な箇所にもかけてしまいがち。
ですが、あくまでもビブラートは音楽表現を豊かにするものです。
曲のクライマックス部分や感情が高ぶる部分などに、アクセント的に使いましょう。
表現力の幅が狭まる!?ビブラート一辺倒の歌唱になってない?
ビブラートは、音楽表現を豊かにするための強力なテクニックですが、使いすぎるとかえって表現力の幅が狭まる可能性もあるため、注意が必要です。
ビブラートに頼りすぎた結果、他の歌唱技術や表現方法が不足してしまい、歌唱が単調な印象になってしまうことも考えられます。
そのため、ビブラート一辺倒な歌い方はなるべくさけ、さまざまな歌唱スタイルをミックスさせるよう心がけることが大切です。
ビブラートの出し方にも種類があることを理解する
さて、ビブラートと一口でいってもさまざまなビブラートの表現があることを理解しておきましょう。
例えば、声を細かく振動させる「ちりめんビブラート」や大きくゆったりと声を揺らすタイプのビブラートなど……。
また、出し方においても横隔膜を揺らす「腹ビブラート」、喉を揺らす「喉ビブラート」、アゴや口を動かす「顎ビブラート」といったさまざまな種類のビブラートが存在します。
これらのビブラートをどう使い分けるかは、歌い手の得意不得意、好みにもよりますが、どう取り入れるかで歌の印象がガラッと変わるのが面白いところ。
そのため、歌の上達を目指す方はひとつのビブラートで満足せず、さまざまな種類のビブラートに挑戦するのがおすすめです!
以下、代表的な3つの出し方を説明します。
喉ビブラート
喉ビブラートは、声帯を伸縮や喉頭の上下によって起こすビブラート、と考えれば良いでしょう。
この方法は、音の変化を細かく調整できるためアップテンポの曲と相性抜群。比較的簡単に習得できるので、初めてビブラートに挑戦するという初心者の方にもおすすめの出し方です。
ただし、喉ビブラートはやり方次第では喉を痛めるリスクも伴います。
発声する前は、深く呼吸する・ストレッチするなど、意識的にリラックスした状態を作り上げましょう。
腹ビブラート(横隔膜ビブラート)
腹(横隔膜)ビブラートは、横隔膜の動きを利用して声を揺らすテクニックのこと。
この方法は難易度が高いものの、習得してしまえば声量を保ちながら安定したビブラートをかけることができるため、最も理想的なビブラートといわれています。
腹ビブラートを習得すれば、多様な音楽ジャンルに適応できる表現力が身につき歌の魅力が一層引き立ちます。
顎ビブラート
顎ビブラートは、顎や口を上下に動かすことで声を揺らします。
この方法は、スローテンポの曲に適しており、歌に独特の情緒を加えることができるため、演歌などでよく使用されています。
ビブラートを出す際は、「あうあうあう」と顎の上下の動きをしっかりイメージしながら発声することがポイント。
難易度はそこまで高くないため、初心者の方でも比較的取り組みやすい出し方です。
「ビブラートを出す方法・仕組み」は科学的に明らかでない
実はビブラートを出す方法や仕組みについては、実際は科学的に完全には解明されていません。
多くの経験者やプロの歌手が実践する主要なテクニックとして広まっている一方、ビブラートの出し方は個々の声の特性や技術により、人それぞれ異なるといわれているのです。
ここまで何種類かの方法も紹介してきましたが、実際はどの方法も並行してビブラートを使っていると考えても良いでしょう。
そのため、これからビブラートを習得しようとしている方は、ひとつのやり方にこだわらず「コレならできるかも!」という自分に合ったスタイルを見つけるのが上達への近道!
自分なりにコツをつかむことが大切です。
4つの練習法を動画でチェック!ビブラートの正しいやり方&コツ
では、ここからは具体的なビブラートの練習法についてお伝えしていきます。
ビブラートはメジャーな歌唱表現のひとつ。その分ネット上でもさまざまな練習法が紹介されていますが、「一体、どの練習法が正しいの?」と悩む方は多いもの。
そんな方は、ナスタスの練習法をお試しください!
ナユタスの現役トレーナーが提案する4つの練習法なら、初心者の方でもビブラートのコツをサクッとつかむことが出来ます。
ぜひ以下の記事にてやり方をチェックしてみてくださいね!動画で分かりやすくご紹介しています♪
★練習してみよう★ビブラートの練習方法紹介!【名古屋のボイトレスクール・ナユタス名古屋栄校】
【記事で紹介している練習法の例】
- 音程からのアプローチ
- 言い直しアプローチ
- 筋肉からのアプローチ
- ちょっと強引なアプローチ
あなたに合った練習法で、ビブラートを習得しましょう〜♪
ビブラート練習の共通事項1. 短い音からロングトーンへ
さまざまなビブラートの練習法がありますが、どの練習をするにしても共通しているポイントが2つあります。そのひとつが、「短い音からロングトーンへ」というアプローチ。
ビブラートの練習は、必ず短い音から始め、徐々に声を伸ばしてロングトーンへと移行します。仮にビブラートのやり方がつかめていない段階で無理にロングトーンで練習を続けてしまった場合、コツを得られるどころか、喉を痛めてしまう恐れもでてきます。
段階的な練習法が、安定したビブラートの基礎を築くうえで一番の方法であることを知っておきましょう。
ビブラート練習の共通事項2. 音を揺らすイメージを強く持とう
2つめに「音を揺らすイメージを強く持つ」ことも大切です。ポイントは喉や顎、口が揺れるのではなく、自分で発した声が揺れていること。
自分の声がどのように振動しているのか強く意識を向けることができれば、練習の精度も高まりより早くビブラートを習得することができるでしょう。
ビブラートが上手くできない理由は?
もし、練習してもなかなかビブラートが出せるようにならないという方がいましたら、次のことが原因になっている可能性があります。
身体に余計な力が入っている
ビブラートを練習するときに、身体が変に力んでいる方はいませんか?
身体が力むと声帯や息のコントロールがしにくくなり、上手くビブラートが出せなくなります。
深い呼吸をし肩や首を軽く回して、リラックスした状態で練習に取り組みましょう。
猫背になっている
悪い姿勢も、発声を妨げる要因です。
猫背になっていたり、腰が反っていたりしていませんか?発声に良い姿勢の条件は、以下の通りです。
- 全身リラックス
- 足は肩幅
- 重心を中心より少し前にとる
- 目線は上気味
この4つのポイントをおさえ、正しい姿勢でビブラートの練習を行いましょう。
腹式呼吸が意識できていない
発声の基礎でもある腹式呼吸は、きちんと出来るようになっていますか?
習得できていない、もしくは習得できているけれど練習時に意識ができていない方の場合、発声は不安定になりビブラートが出にくくなります。一方で腹式呼吸が備わっていれば、ロングトーンも安定しビブラートの揺れや細かさも格段に調整しやすくなります。
まだ腹式呼吸がマスターできていないという方は、ビブラートの練習以前に腹式呼吸の習得からとりかかりましょう。
正しい発声方法が身についていない
ビブラートにおいて、重要なのは「音程の変化を伴う」ということですが、その根幹にあるのが「正しい音程」や「正しい発声」です。
そのためビブラートができない方は、そもそも正しく発声ができておらず音程の軸をとらえることができていない可能性があります。
まずは発声の基礎に戻り、正しい音程をとらえるトレーニングをすると良いでしょう!
ナユタスで本格的なボイトレレッスンを受けてみませんか?
ビブラートをマスターしたい方は、やはりボイトレ教室に通うのがおすすめです!
ボイトレ教室に通えば、あなたに合った練習法をその場で指南してもらえるだけでなく、ビブラートの習得を妨げる悪い発声をつきとめ、すぐに修正に取りかかことができます。
ビブラートは、使い方を間違えると曲の印象を悪くしてしまうこともあります。適切に使えるようになるためにも、プロからの指導が非常に効果的です!
独自に開発したボイトレのノウハウで、生徒の成長を叶える「ナユタス」
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