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「絶対音感」はボイトレで習得できる!?音感を良くする方法とは

「絶対音感」はボイトレで習得できる!?音感を良くする方法とは

音を正確に聞き分けることができる「絶対音感」

歌が思うように歌えなかったり、歌唱中によく音程を外してしまったりする方は「もっと音感があったらな〜」と、絶対音感に憧れることもあるのではないでしょうか?

そこで本記事では、絶対音感について以下の内容を解説していきます。

  • 絶対音感とは
  • 相対音階との違い
  • 大人が音感を鍛える方法
  • 音感だけではない!音痴の原因について

音感はトレーニング次第で確実に鍛えることができます!「音感に自信がない……。」「音感を鍛えて歌をもっと上手く歌えるようになりたい。」という方は、ぜひ最後までご一読ください。

絶対音感とは

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絶対音感とは、簡単にいうと聞いた音を瞬時にどの音なのか判別できる能力のこと。絶対音感の持ち主は、音を聞いただけでドレミなどの音名で判別することができます。

音を判別できる能力と聞くと、楽器の演奏や歌の音を完璧に聞き分けられることをイメージしますが、判別できる音の範囲は人それぞれ。

単音のみ聞き取れる方、和音全てを聞き取れる方、生活音まで音に置き換えられる方など、人により能力の現れ方に差があるのが特徴です。

「相対音感」との違いは?

絶対音感とよくセットで解説されることの多い「相対音感」。あまりメジャーな言葉ではないため初めて聞くという方もいるかもしれませんが、次のような違いがあります。

絶対音感は前述の通り、音を聞いた瞬間に何の音か判別できる能力です。一方で、相対音感とは、基準となる音と比較したうえで音名が判別できる能力のこと

例えば絶対音感の持ち主は、何かの音を聞いたら「ミの音だ!」と即座に判断できます。しかし、相対音感の場合「ミ」の音だけを聞いても何の音だか分かりません。基準となる「ド」の音を聞くことで「2音高いからミの音だ!」と判別することができます。

絶対音感と違い「基準となる音」がなければ、音の判別ができない相対音感。

一見、絶対音感の方が優れているようにも見えますが、相対音感もきちんとトレーニングを積めば、絶対音感に近い能力を発揮できるようになります。一概にも劣っているとはいえません。

絶対音感は生まれつき?

絶対音感の持ち主は音を全てドレミに置き換えることができるのですから、その感覚がない人からすると、とても特殊な能力に見えます。

「生まれつきの能力なのでは?」

などと想像してしまいますが、絶対音感を持つ人は2パターンに分けられるといわれています。

ひとつ目は、生まれつき絶対音感が備わっているパターン。
ふたつ目は、後天的にトレーニングをして身についたパターンです。

生まれ付き絶対音感が備わっている場合、特別なトレーニングをしなくても能力を発揮しますが、生まれつき能力が備わっていないからといって習得できないという訳ではありません。

幼少期(およそ6〜7歳ころ)までに豊富な音楽経験を積んだり、または専門的なトレーニングを受けたりすることで、絶対音感を習得できるといわれています。

大人は身につかない?

大人になってからはどうでしょう。

残念ながら、絶対音感は大人になってからの習得は非常に困難を極めます。もちろん、可能性がゼロではありません。

しかし、ある研究によると相対的に音をとらえることに慣れてしまった大人は、絶対音感を習得するのが非常に困難になるということが分かっています。(参考:「なぜ絶対音感は幼少期にしか習得できないのか?」

大人になってから絶対音感を習得しようとするならば、並大抵の努力なしには叶わないことが研究結果にもあらわれているのです。

大人が音感を鍛えるためには?

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では、大人が音感を鍛えたいと思ったときは、どうすればいいのでしょうか?

そのヒントは、先ほど紹介した「相対音感」にありました。

大人は絶対音感ではなく「相対音感」を強化をしよう!

大人の方が音感を鍛えたいと思ったら、絶対音感ではなく「相対音感」を強化することが効果的です◎

相対音感であれば大人であっても習得可能ですし、トレーニング次第では絶対音感を持つ方と近い速さでメロディを聞き取れるようにもなります。

そう簡単に身につくものではありませんが、音の判別能力が上がるだけで、歌唱時に音程が安定したり音痴が改善したりなど、歌の上達にも良い影響を与えます。

「歌うときによく音がズレてしまう」
「音痴がなかなか改善しない……。」

このような悩みを持つ方は、相対音感を鍛えてみるのもいいでしょう。

「相対音感」を鍛える方法とは? 4選

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では、具体的にどのように相対音感を鍛えればいいのでしょうか?
ここでは、初心者でもトライしやすい方法を4つピックアップしご紹介します。

音感トレーニングのアプリを活用する

まず、もっとも手軽に音感のトレーニングを始められるのが、音感アプリです。

無料版も多くあるためコストもかかりませんし、手元のスマホでダウンロードすればいますぐ始められるのが魅力です。

ゲーム感覚で楽しく音感を鍛えられるアプリから本格派のアプリまで、多彩なコンテンツが揃っています。色々とダウンロードしてみながら自分に合ったアプリを見つけてみましょう!

楽器を演奏しながら音階練習

もしご自宅にピアノやギターなどの楽器(アプリでもOK)がありましたら楽器を演奏しながら、音階練習をするのもおすすめです。

やり方は簡単♪ 楽器で演奏した音と同じ音を発声します。

例えば、ピアノで「ド」の音を鳴らしたあと、実際に同じ音の高さで「ド〜」と発声します。そうすることで、自分が発した音と楽器の音の紐付けを行います。

ドレミファソラシドの単音に慣れてきたら、ドを基準に、「ド→レ」「ド→ミ」「ド→ファ」「ド→ソ」「ド→ラ」「ド→シ」「ド→ド」の練習を行い、基準音との距離を耳で覚えていきます。

単純な練習にも見えますが、コツコツと積み重ねることで次第に音を理解していけるようになります。

耳コピの練習をする

少し難易度が上がりますが、耳コピの練習も相対音感の習得に効果的です。

耳コピは絶対音感がないとできないと思われがちですが、しっかりトレーニングをすれば、音を比較する能力が上がり次第に出来るようになります。

ポイントは最初に何度も何度も曲を聞き込むこと。曲に耳を鳴らしてから耳コピの練習を始めると、音の判別もスムーズにいきます。「ド」を基準に音を判別し、歌い始めの音から一音ずつ丁寧に耳コピをしていきましょう。

出来るようになるまでは非常に根気のいる作業となりますが、継続は力なり!コツコツと積み重ねれば確実に実力がついていきます。

ボイトレ教室やピアノ教室に通う

相対音感を身につけたいと思ったら、ボイトレ教室やピアノ教室に通うこともひとつの手です。

ボイトレ教室では、レッスン時に音の並び(スケールメロディ)を多用するため、音を比較する能力が自然と身につきます。

また、ピアノに至ってはギターなどの楽器と違って音程が定まっている楽器なので、習うだけで音感が良くなるともいわれています。

音感はすぐには身につくものではありません。独学で習得しようとするとそれ相応の努力も時間も必要になります。もし音感に自信がないと悩んでいる方は、教室に通いプロの指導者に直接指導してもらうのもいいでしょう。

音痴の原因は「音感」のせいではない可能性も……。

音感に自信がない方の場合、そもそも音があたらないのは音感のせいではなく、発声能力が足りないことが原因になっていることも考えられます。

例えば、高音でよく音を外してしまうという方は、音高に対して適切な声帯のコントロールができていない可能性もなきにしもあらず。

相対音感がしっかり備わっていても、正しい発声が身についていなければ正しく音を再現することができないのです。

そのため、歌の上達のために相対音感を鍛えたいと考えている方は、まずボイトレ教室に通うことをおすすめします!

歌の悩みを根本的に解決するならボイトレ教室が効果的♪

ボイトレ教室では、前述の通りレッスンを受けることで自然と相対音感を鍛えることが可能ですし、あなたの歌の悩みも根本的に解決してくれます。

音程がよくズレてしまうという悩みの原因は、もしかしたら音感のせいではないかもしれません。

原因をきちんと特定し正しく悩みにアプローチをしていくためにも、経験と専門知識を持つプロのトレーナーに一度相談してみるのもいいでしょう!

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