「路上ライブをやってみたいけれど、許可は必要なの?」
「歌ってもいい場所や準備すればいいものが知りたい」
路上ライブは、歌や演奏を人前で披露するだけでなく、音楽活動の経験を積んだり、自分の歌を知ってもらったりするきっかけにもなります。
一方で、場所によっては許可やルールの確認が必要なため、何も知らずに始めるのは避けたほうが良いでしょう。
そこで今回は、路上ライブを行う際に必要な許可や申請方法、場所を選ぶポイント、注意点などをご紹介します。
初心者の方のために必要な機材についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
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路上ライブを行うには許可が必要?

結論から言うと、路上ライブを行う場合は、ほぼ確実に許可は必要だと考えておきましょう。
道路や路上であれば警察、公園などの敷地内では管理者に許可を得る必要があります。
もし無断でライブを行うと、さまざまなトラブルが起こるので、どこに許可を出すのか、無許可の場合について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
道路上で行う場合は「道路使用許可」が必要
道路は本来、人や車が通行するための場所なので、路上ライブによって通行の妨げや交通に危険が生じる可能性がある場合は、「道路使用許可」が必要になります。
道路使用許可とは、道路本来の用途とは異なる目的で道路を使用する行為について、一定の条件を満たした場合に警察署長が許可する制度です。
道路交通法第77条では、道路で工事や作業をする場合や、露店や屋台、ロケ撮影などを行う場合は道路使用許可の対象として定められています。
路上ライブも上記に該当し、「道路使用許可申請書」を提出しなくてはいけません。
道路使用許可申請書には、主に以下のような内容を記載します。
- 道路使用の目的:路上ライブなど、道路を使用する目的
- 場所または区間:ライブを行う道路や具体的な場所
- 期間:実施する日時
- 方法または形態:演奏方法や使用する範囲、参加人数など
- 添付書類:場所や実施方法などを確認できる図面など
- 現場責任者:当日の責任者の住所・氏名・電話番号
道路使用許可申請書の添付書類には、使用場所付近の見取図と「道路使用の方法又は形態等を補足するために公安委員会が必要と認めて定めた書類」が必要です。
「道路使用の方法又は形態等を補足するために公安委員会が必要と認めて定めた書類」は、ライブイベントの場合、以下のような書類が求められるでしょう。
- 配置図・詳細図:スピーカー、マイク、楽器、演奏者、観客が立つ位置を記した詳細な見取図
- 実施計画書・内容説明書:演奏時間、使用する機材の種類(アンプの有無や音量対策)、出演人数などを書いたもの
- 安全確保・誘導の計画:人が集まりすぎて歩行者の通行を妨げないようにするための整理・誘導方法
必要書類や申請方法の詳細は都道府県によって異なる場合があるため、事前に管轄の警察署へ相談しておくとスムーズです。
無許可で行うとトラブルの発生や中止になる可能性がある
許可が必要な場所で手続きをせずに路上ライブを始めると、警察や周辺施設から中止を求められる可能性があります。
例えば、演奏によって歩行者の通行が妨げられ、安全な交通に悪影響を与えてしまう場合、道路交通法に抵触する恐れがあります。
少しの時間だけなら大丈夫、あるいは人が少ない場所なら問題ないと自己判断するのは危険です。
路上ライブをする際は、必ず事前に管轄の警察署へ確認し、必要な許可や条件を把握してから実施しましょう。
また、道路ではなく駅前や商業施設の敷地などでライブを行う場合は、道路使用許可とは別に施設管理者からの許可が必要です。
路上ライブを演者・観客ともに安全に楽しむために、演奏場所の管理者や自治体などが定めているルールも確認しておきましょう。
路上ライブの許可が下りやすい場所の特徴

道路交通法第77条第2項の規定によると、以下の3つの基準に合致する場合は、路上ライブの許可が下りるとされています。
- 現に交通の妨害となるおそれがないと認められるとき
- 許可に付された条件に従って行われることにより交通の妨害となるおそれがなくなると認められるとき
- 現に交通の妨害となるおそれはあるが公益上又は社会の慣習上やむを得ないものであると認められるとき
路上ライブを行う場所を選ぶときは、人通りが多い場所のほうが足を止めてもらいやすいでしょう。
しかし、先ほどの道路交通法に基づく場所ではないと、許可が下りるのは難しいでしょう。
ただし、「柏駅東口駅前ダブルデッキ」「井の頭恩賜公園」「東京都墨田区」は、比較的路上ライブの許可が取りやすいです。
- 柏駅東口駅前ダブルデッキ:ストリートミュージシャン登録制度に登録すると路上ライブが可能(ルールあり)
- 井の頭恩賜公園:「井の頭公園アートマーケッツ」の登録が完了できると路上ライブが可能
- 東京都墨田区:「すみだライブストリート」でアーティスト登録すると路上ライブが可能(ルールあり)
上記以外にも比較的取りやすい場所はあるので、実際に路上ライブをしている方の活動場所を参考にしてみると良いでしょう。
路上ライブを行う際の注意点

路上ライブは、自分の歌や演奏を披露できる一方で、一般の歩行者や周辺の店舗・住民なども利用する場所で行います。
そのため、演奏者だけでなく周囲の人が安全かつ快適に過ごせるような配慮が必要です。
ここでは、路上ライブを行う際の注意点について解説します。
音量を過度に大きくしない
みんなに歌声や演奏を届けたいあまり、音量を過度に大きくしないよう注意しなくてはいけません。
特にアンプやスピーカーを使用すると、想像以上に音が遠くまで届くことがあります。
音量が大きすぎると、周辺の店舗や住宅、通行人などに迷惑をかけ、苦情につながる可能性が高いです。
特に住宅街や店舗が密集している場所では、必要以上に音量を上げないよう気をつけましょう。
観客のマナーも意識する
路上ライブでは、演奏者だけでなく観客の行動にも注意が必要です。
人気が出ると演奏を見ようとする人が集まり、歩道をふさぐ行為や通行人の進路を妨げる可能性があります。
観客が増えてきた場合は、通行する人のスペースを確保するため、以下のような対策を検討しましょう。
- 通行スペースをふさがない位置で観てもらう
- 機材を必要以上に広げない
- 観客が道路側に出ないようにする
- 混雑した場合は一度演奏を中断する
周囲の人に配慮したうえで歌や演奏を楽しんでもらう必要があるので、観客のマナーをあらかじめ決めてから、路上ライブに臨んでください。
状況に応じて交通整理を行う
観客が増えて歩行者の通行に影響が出そうな場合は、安全な通行スペースを確保できるよう交通整理を行いましょう。
観客のマナーも意識する際にも触れましたが、観客が道路側に出ないようにする、混雑した場合は演奏を一時中断するのも対策の1つです。
許可を取ったから自由に演奏できると考えず、当日の交通状況や観客の人数を見ながら安全を優先し、トラブルのない路上ライブを行いましょう。
路上ライブにおすすめの時間帯

路上ライブの時間帯は人の動きが活発かつ比較的交通に影響の少ない時間がおすすめです。
具体的には平日なら18〜20時、休日なら14時〜17時あたりが路上ライブに適した時間と言えるでしょう。
また、人が活発に賑わっている時間帯から静かになる時間帯が存在します。
時間帯および周囲の混雑状況に合わせて音の調整をしておくと、騒音問題やクレームにつながる可能性が低くなるでしょう。
路上ライブを行う際に必要な機材

ご自身がどのような路上ライブをしたいかによって、必要な機材は異なります。
ここでは、路上ライブを行う際に必要な機材をご紹介しますが、その中でご自身が必要だと感じるものを用意しましょう。
マイク
歌や演奏を行う路上ライブでは、マイクは必須の機材です。
屋外は、あなたの歌や演奏以外にもさまざまな音が溢れているため、通りすがる人に届きにくい可能性があります。
マイクを購入する場合は、以下の理由からダイナミックマイクがおすすめです。
- 耐久性があり比較的衝撃に強い
- 外部ノイズの影響を受けにくい
- 持ち運びやすい
もしハウリングや音を拾ってしまうのが気になるなら、スイッチでオン・オフができるタイプを選ぶと良いでしょう。
マイクスタンド
マイクスタンドは、マイクを一定の高さ・位置に固定するための機材です。
歌いながらギターやキーボードを演奏する場合、マイクを手で持つ必要がなくなるため、両手を楽器の演奏に使えます。
路上ライブでは、風や人との接触などでスタンドが倒れる可能性もあるので、なるべく安定性の高いものを選ぶと良いでしょう。
また、持ち運ぶ機会が多い方や電車やバスで移動する方は、折りたたんで収納できるタイプも便利です。
アンプ
アンプは、マイクや楽器から入力された音を増幅して、スピーカーから出力する機材です。
高音質なアンプのほうが、演奏や歌のクオリティを高く保てるので、なるべくこだわるようにしましょう。
アンプは電源が必要となるので、以下の方法のいずれかで給電を検討してください。
- 電池式:コストはかかるものの電池があればすぐに使える
- 充電式:充電する必要はあるものの電源を探す必要がない
- コンセント式:準備費用はかかるもののポータブル電源があれば長時間使える
演奏できる場所や時間によって、上記のいずれかを選び分けると良いでしょう。
キーボード
キーボードは、持ち運びがしやすく多彩な音色と機能を使えるので、路上ライブの魅力を高めるのに最適です。
価格帯は電子ピアノよりもリーズナブルなモデルもあり、導入のしやすさもあります。
ただし、キーボードを使用する場合は、本体だけでなくスタンドの準備やアンプへの接続方法、電源の確保も事前に確認しておきましょう。
譜面台
譜面台は、歌詞や楽譜、演奏する曲のメモなどを置くために使用します。
路上ライブ初心者の方だと、人前での演奏に緊張して歌詞やコードを忘れてしまった際にも、譜面が手軽に見れるのでカバーが可能です。
持ち運ぶことを考えると、折りたたみ式で軽量なタイプの譜面台が路上ライブには向いています。
また、屋外では風で譜面が飛ばされることがあるので、クリップなどで固定できるようにしておくと安心です。
ポータブル電源
路上ライブでは、演奏場所によってコンセントを利用できない場合があります。
そこで役立つのがポータブル電源です。
ポータブル電源があると、アンプやキーボードなど、電源が必要な機材を路上で使用できます。
ただし、使用する機材の消費電力とポータブル電源の容量を比較し、問題なく作動するか確認しておかなくてはいけません。
また、初期費用もそれなりにかかってしまうので、あらかじめ予算は用意しておきましょう。
撮影機材
路上ライブの様子をSNSや動画サイトなどで発信したい場合は、撮影機材も用意しておくと良いでしょう。
スマートフォンがあれば撮影できますが、長時間撮影する場合は三脚やスマートフォンホルダーがあると安定した画角が確保できて便利です。
ただし、撮影する際は通行人が意図せず映り込まないようにするなど、周囲への配慮が必要です。
撮影した映像をSNSなどに公開する場合は、プライバシーにも十分注意しましょう。
路上ライブの許可に関するよくある質問

ここでは、路上ライブの許可に関するよくある質問についてまとめました。
Q1.路上ライブは警察に許可を出せば必ずできますか?
路上ライブは警察に許可を出しても必ずできるという保証はありません。
今回解説した道路交通法第77条第2項の規定に則っているなら許可が下りる可能性は高くなりますが、基準はあくまで警察側が決めます。
そのため、許可が必ず出るとは断定せず、いくつか候補を絞った上で申請手続きを行うと良いでしょう。
Q2.路上ライブの許可申請に費用はかかりますか?
路上ライブの許可申請には、おおよそ2,000〜2,500円かかります。
金額は地方自治体によって異なるので、詳しい費用が知りたい場合は路上ライブ予定地域管轄の警察署サイトおよび問い合わせをして確認しましょう。
まとめ
路上ライブを行う際は、ほぼ必ず道路使用許可の申請が必要です。
もし無許可で路上ライブを行った場合には、道路交通法違反に抵触するので注意しましょう。
安全かつルールを守ったうえで、路上ライブを行うようにしてください。
もっと歌が上手くなってから路上ライブに挑戦したい、人前だと緊張して声が出にくい、といった方は、ボイストレーニングを活用するのもおすすめです。
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