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ウィスパーボイスとは?習得するメリットから出し方、注意点まで

ウィスパーボイスとは?習得するメリットから出し方、注意点まで

「憧れの歌手のように、ウィスパーボイスで雰囲気たっぷりに歌ってみたい!」
「ウィスパーボイスを使いこなすには、どんな練習をしたらいいの?」

本記事では、ウィスパーボイスを習得したいという方に向けて以下のことを解説していきます。

  • ウィスパーボイスとは
  • 習得するメリット
  • ウィスパーボイスの歌手や曲
  • ウィスパーボイスの出し方
  • ウィスパーボイスを出すときの声帯の状態

ウィスパーボイスをマスターすれば、歌の表現力が格段にUPします!

もうワンランク上の歌声を目指している方は、ぜひウィスパーボイスに挑戦してみましょう!

ウィスパーボイスとは

ウィスパーボイスとは簡単にいうと「ささやくような声」のこと。

ビブラートやファルセット、エッジボイスなどに並び、メジャーな歌唱テクニックのひとつです。

日本の歌手でいうならば、ジブリ映画「ゲド戦記」「コクリコ坂」の主題歌や挿入歌を担当した手嶌葵さんの歌声をイメージすると分かりやすいでしょうか。

息をたくさん含んだ優しい歌声は、切なさや儚さ、柔らかさといった繊細な感情を表現し、ときには神秘的な印象も与えます。

ウィスパーボイスを習得するとどんなメリットがあるの?

表現の幅が広がる

ウィスパーボイスを習得する最大のメリットは、歌の幅が広がること。

「儚さ、切なさ、愛しさ、悲しさ、恋しさ、優しさ、柔らかさ」といった多彩な感情を歌で表現できるようになります。

そのため「歌に感情を乗せるのが苦手……。」「声が硬いと言われる。」という方は、ウィスパーボイスで表現力を磨くのもおすすめ◎

小さな声でも存在感のあるウイスパーボイスを使いこなせるようになれば、さまざまな感情を豊かに表現できるようになります。

張り上げ発声が改善する

ささやくように優しく発声するウィスパーボイスは、ついつい歌うときに声を張り上げてしまうという方の改善メニューとしてもおすすめです◎

なぜなら、ウィスパーボイスは息の成分が多い歌声だから。

息の成分が多いということは、地声の成分が普通に歌うよりも少ないということ。なので、地声で無理に高音を出そうとするクセを自然と防ぐことができるのです。

声を張り上げるのがクセになり喉をよく痛めているという方は、息成分の多いウィスパーボイスの練習をしてみるのもいいでしょう。

ウィスパーボイスを使っている歌手・曲

ウィスパーボイスがどんな声なのかいまいち分からないという方は、ウィスパーボイスを使っている歌手の曲を実際に聞いてみましょう。

先ほどご紹介した、手嶌葵さんのほかウィスパーボイスが魅力的な歌手はたくさんいらっしゃいます。

ほんの一部ですが、代表的な曲をピックアップしましたので練習前にぜひ聞いてみてくださいね♪

宇多田ヒカル「First LOVE」

Chara「やさしい気持ち」

Aimer「カタオモイ」

Official髭男dism「Subtitle」

King Gnu「白日」

ウィスパーボイスの出し方

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では、魅力的な歌声を目指して実際にウィスパーボイスの練習に取りかかってみましょう!

次のステップに沿って、段階的に行います。

①「は〜」とため息をつく

まず、「は〜」とため息をつきます。

この際、口の前に手を持ってきて手に息が当たっていることを確認しましょう。

②ため息に「あ〜」と声を足す

①で息が手に当たる感覚が分かったら、ため息の「は〜」に「あ〜」の声を足して実際に発声します。

この際、手に息が当たる感覚がなければウィスパーボイスではありません。

最初は「息:声=9:1」の割合でも構いません。

この段階では、声を出すことよりも息の量をキープすることに集中しましょう。

③声の成分を増やしていく

息をキープする感覚がつかめるようになったら、徐々に声の成分を増やしていきましょう。

例えば、「息:声=9:1」→「息:声=7:3」→「息:声=5:5」→「息:声=7:3」のようなイメージ。

さまざまな割合の声と息のバランスを練習することで、柔軟にウィスパーボイスを表現できるようになります。

④短いフレーズで歌ってみる

慣れてきたら、簡単な歌や短いフレーズを練習してみてください。

上でご紹介した曲のワンフレーズを切り取ってもいいですし、その後慣れてきたらまるまる一曲歌ってみるのもいいですね。

しかし、無理は厳禁。

息をたくさん使うウィスパーボイスは、最初から頑張りすぎてしまうと酸欠になって頭がクラッとしてしまうことも。短いフレーズから徐々に慣らしていきましょう。

上手く出せなかったら?練習時の3つの注意点

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①力を抜いてリラックス

ウィスパーボイスに限らず、発声する際はリラックスすることが大切。

特にウィスパーボイスは繊細です。少しでも声帯がこわばっていると、声も硬くなってしまいますし、喉を痛める原因にもなりかねません。

特に首筋に血管が浮き出ている方は、要注意!

リラックスした状態で歌えているか、今一度確認しましょう。

②腹式呼吸を意識して

ウィスパーボイスがなかなかできない場合、腹式呼吸が上手く使えていない可能性もあります。

息をたくさん使うウィスパーボイスは、腹式呼吸が身についていないと息のコントロールするのにも限界があり、歌声も長く続きません。

もし、腹式呼吸の習得ができていなければ、まずウィスパーボイスの練習にとりかかる以前に腹式呼吸の習得をすることから始めましょう。

お腹で力強く呼吸すると喉の負担も減らせますし、輪郭のある声に仕上げることができます。

③大きな声を出そうとしなくてOK!

ウィスパーボイスで歌っていると、声量が不安になりついつい大きな声を出そうとしてしまいます。

しかし、大きな声を出すとかえってのどをいためるリスクが高くなってしまいます。無理に大きな声を出さないようにしましょう。

小さな声でもまずは、きちんと息を使えていることが重要です。

ウィスパーボイスを出すときの声帯はどんな状態?

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ウィスパーボイスを出すときの声帯の状態について、ネット上では「声帯閉鎖を弱くする」という見解が多くみられます。

しかし「一概にそうとも限らないのでは?」と個人的には考えます。

なぜなら、ウィスパーボイスは一見リラックスしたような状態に聴こえますが、実際ある程度の声の芯も両立させようと思うとどちらかといえば声帯を緊張・硬い状態にさせることで隙間をつくり、息漏れを発生させているパターンも考えるからです。

そのため、単純に閉鎖を弱くするのかどうか、というのは断定してしまって良いのか微妙だなという印象です。

あくまで私見ではありますが、ウィスパーボイスは閉鎖の強弱ではなく声帯の状態(分厚さ、硬さ)のコントロールによるものだと考えます。

ウィスパーボイスを習得したい方は、ぜひナユタスへ♪

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声帯の状態については、少々むずかしいお話になりましたが、声帯のコントロールについてはボイトレをしていくなかで自然とできるようになりますので安心してくださいね♪

ウィスパーボイスは一見簡単そうに見えてやってみると意外と難しい、初心者さんにとっては難易度が高い歌唱テクニックです。

そのため「上手くコツをつかめない」「きちんとできているのか分からない」「ウィスパーボイスで歌ってみたけれど声が続かない」といった悩みを抱えている方も少なくなく……。

特に独学で学ばれている方は不安が多いことかと思います。

そんなときは、一人で抱え込まずぜひナユタスにご相談くださいね♪

ボイトレは独学でも学べますが、ボイストレーナーが練習の伴走者となることで、不安になることなくより効率的にスキルを習得していくことができます。

ナユタスでは無料体験レッスンも受付中です!

もしボイトレに少しでもご興味がある方がいらっしゃいましたらぜひご利用ください。

ウィスパーボイスも一緒に練習していきましょう!

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