ボイトレをした結果得られるものとは?スキルを身につけて自由に歌う
歌の練習をして歌唱力をあげたいけれど、ボイトレってどれくらい意味があるの?と、その効果に疑問を持っていませんか。
ボイトレにチャレンジしてみたけれど、思ったような結果が得られず、ボイトレはいまいち…と感じている人もいるでしょう。
しかし、正しい方法で練習を継続していけば、歌は必ず上達するもの。
日々の練習の積み重ねが必要で、時間もある程度かかりますから、数か月の練習で結果が得られないと判断するのはちょっと早すぎるかもしれません。
それでは、あなたの歌に磨きをかけられないまま、表現したいことを引き出せないままになってしまう可能性も。
そこで今回は、ボイトレを続けるとどんな結果が得られるかをまとめてみました。
いろいろなスキルが身についたら、あなたはどんな風に歌を歌いたいですか。
結果1.ボイトレをすると声が出しやすくなる
あまり歌を歌わないときは、歌い出すときに声が上ずったり声がかすれてしまう人も多いのではないでしょうか。
ですが、ボイトレを継続していると、声が出しやすくなります。
ボイトレで、歌に必要な喉、体、呼吸などの使い方が身につき、また、効果的なウォーミングアップの方法も習得できるので、結果、楽に歌えるようになるんですね。
他にも、長時間歌うことができる、疲れにくいなどもボイトレから得られる効果です。
結果2.ボイトレで音域が広がる
音域が狭く、歌いたい歌が思うように歌えないというのは、結構多くの人が抱えている悩み。
ボイトレで行う、呼吸法やさまざまな発声トレーニングで、横隔膜の動きや肺活量のコントロールができるようになると、低音域や高音域の声が出しやすくなってきます。
また、息の量を調整するための練習法、リップロールなども、音域を広げる結果につながるんですね。
さらに、音階練習や発声練習を繰り返すなかで、少しずつ限界音域を広げていけるので、ボイトレを続ければ、結果的に歌える曲も増えていきます。
いろんな曲、ジャンルに挑戦できるようになり、音楽の幅も広がりますよ。
結果3.ボイトレでピッチがよくなる
ボイトレをしていなくても、音程や音感がよい人はいますが、ボイトレをするとさらにピッチがよくなるという結果がついてきます。
ピッチとは、ひとつの音の高さのことで、たとえば「ソ」の音の中にも、ラに近い少し高い「ソ」、ファに近い少し低めの「ソ」など、ひとつの音の中にも微妙な幅があります。
ピッチが合うとは、「ソ」のど真ん中に声が当たること。
低い音から離れた高い音へ飛ぶとき、また出だしの一音はピッチを合わせにくく音がズレがちですが、ピッチがよいととても聞き心地のよい歌になります。
自分でも、歌っていて気持ちよさを感じることができますよ。
結果4.ボイトレをすると滑舌がよくなる
母音での発声練習を繰り返し、舌の筋肉を鍛えていくことで、舌の動きがなめらかになり滑舌がよくなります。
また、表情筋を鍛えることで、声もよりはっきりしてきますよ。
歌うとき、歌詞が聞き取りにくいと音楽全体がぼやけてしまいがち。
伝えたい思いも届きにくくなってしまいます。
ボイトレでは、そんな悩みを改善、ボリュームを落としてしっとり歌う場面でも、聞き取りやすい声が出せるようになります。
さらに、よい滑舌は日常会話においてもメリットがあります。
はっきりした発音、ハリのある声は相手に明るい印象を与え、若々しく見えるものです。
滑舌が改善できると、歌だけでなく日常会話やコミュニケーションにも自信がつくという、嬉しい結果がついてきます。
結果5.ボイトレをすると耳がよくなる
ボイトレの基礎練や歌唱レッスンのなかで、たくさんの音楽や音に触れていると耳が育ちやすくなります。
耳を鍛えるレッスンを、意図的にする場合もあるでしょう。
ここでいう、よい耳には2つの種類があります。
ひとつは、音程やリズムを取りやすくなる耳のよさです。
自分の出している音程やリズムが合っているのかいないのか、判断できるようになるんですね。
また、歌うときには、歌のメロディー以外にもドラムやギター、ベースなどバックに流れる音楽を聞くことも大切です。
耳が鍛えられると、バンドのサウンドを聞き分けることができるようになりますよ。
そしてもうひとつは、声質やどんな発声かを聞き取れる耳のよさです。
たとえば、憧れのアーティストの歌を聞くとき、
・声の質
・ビブラートのかけ方
・強弱
など、どんなテクニックを使い、どんな表現をしているのかを聞き取れるようになります。
すると、ただメロディーを追っているだけでは気付けない、たくさんの発見ができます。
また、聞ける耳になれば、
・目標とする歌い方
・自分の歌い方
の違いに気付けるので、その結果、
・今の自分に必要なもの(たりないもの)
が、わかるようになり、必要なものを習得するための練習ができるのです。
もし、違いを聞きわける耳がなかったら、方向性の違う練習を続けてしまう可能性があり、目標から遠ざかってしまいますよね。
歌の上達において耳のよさは、ぜひ鍛えておきたいところ。
また、耳がよいだけではなく、ある程度のボイトレの知識がついてくると、より深く音楽を聞き、分析できるようになります。
知識があるから、声質やテクニックを耳で判断できる、とも言えるでしょう。
結果6.ボイトレをすると表現力が上がる
歌をとおして伝えたい想いがあっても、その想いを聞き手にとどけるためには、やはりそのためのテクニックも必要になります。
場面によって声のトーン、強弱、声質を変化させるなどですね。
ボイトレをしていると、ウィスパーボイスやヘッドボイス、力強く安定したロングトーン、ビブラートなど、他にもたくさん、表現に必要なテクニックを習得できます。
また、ボイトレをとおして、音楽的な自然な強弱の付け方などもわかるようになり、それらのテクニックをうまくコントロールするための呼吸、発声、体の使い方もマスターします。
そこにあなたの感性がプラスされることで、より表現が磨かれ、それは結果として歌唱力の上達にもつながっていきます。
歌を歌っていていちばん楽しさを見出せるのが、ある程度のテクニックを自由にコントロールし、自分の表現したいことが思い通りの形になるときではないでしょうか。
結果7.ボイトレをすると楽しみが増える
次は、音楽的な部分とは別の観点から。
ボイトレをすると、人生の楽しみが増えます。
休日や仕事のあと、なんとなくダラダラ過ごして時間をムダにしてしまったことはありませんか。
ボイトレに行くと、レッスンに通ったり、日々の個人練習をする目的、楽しみが増え、結果、生活にメリハリがでることも。
また、ボイトレで自分の歌に少しずつ自信がついてくると、カラオケで歌うこともより楽しくなるでしょう。
周囲から「上手くなったね」「歌、うまいね」など、声をかけられたらとても嬉しいですよね。
また、イベントや発表会に参加したり、SNSやカラオケアプリへの投稿をすると、同じように歌が好きな人とつながれたり、応援してくれる人が現れることも。
仲間やファンができると、モチベーションにもつながりますし、出会いや楽しみが増えると人生が充実していきます。
これも、ボイトレで得られる嬉しい結果のひとつです。
【まとめ】
ボイトレをした結果得られるものとは?スキルを身につけて自由に歌う
ボイトレを続けた結果、得られる効果をまとめました。
細かいところまで見れば、ここにまとめた以外にもボイトレで得られるものはたくさんあります。
他の記事でまとめているものもあるので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
普段から音楽に触れ、表現することを追求していると、いろいろな感情が湧いてきて、心の動きが自然と増えます。
すると、感性がより豊かになり、それを表現するためにまた音楽的なスキルを磨く。
ボイトレというと、テクニック的なイメージがありますが、表現したい気持ちがなければ始まりません。
「歌を上達させたい」ということは、「表現したいということ」、だとわたしは思っています。
ボイトレでテクニックを身につけながら、表現する喜びをもっと味わってみませんか。