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振り付けがなかなか覚えられない…ダンス初心者の「振り覚え」が速くなる3つのコツ

鏡の前で同じ振りのポーズを決めて笑う生徒と講師

振りが覚えられないのは“記憶力”のせいではない

少しずつ秋の風が心地よく感じられるようになり、街にはハロウィンの飾り付けが目立つ季節になってきましたね。SNSを開けば、キャッチーな音楽に合わせて楽しそうに踊るダンス動画がたくさん流れてきて、「私もこんな風にカッコよく、可愛く踊ってみたい!」と心が躍る瞬間があるのではないでしょうか。

見よう見まねで体を動かしてみるものの、いざ本格的にダンスのステップを踏もうとすると、思わぬ壁にぶつかることがあります。ダンス初心者の方によくあるのが、こんなお悩みです。

  • 「先生が前で踊っているのを見ながらならできるのに、一人で踊ろうとするとピタッと止まってしまう」
  • 「最初の動きは完璧なのに、次の8カウント先がどうしても頭から出てこない」
  • 「手と足を一緒に動かそうとすると、頭の中がパニックになってしまう」

これらの状態を経験すると、「自分には記憶力がないのかな」「ダンスの才能やセンスが絶望的にないのかもしれない」と落ち込んでしまう方が非常に多くいらっしゃいます。でも、どうかご安心ください。振りが覚えられないのは、決してあなたの記憶力や才能が不足しているからではありません。

運動と認知の専門的な観点からお話しすると、脳が新しい体の動きを学習する際、最初は膨大な情報を一度に処理しようとしてパンク状態になりやすいのです。例えば、ダンスの振り付けには「右手は上、左手は腰」「右足から一歩踏み出す」「顔の向きは斜め前」「音楽のリズムに合わせる」といった情報がぎっしり詰まっています。

振りがなかなか頭に入らないという方は、このたくさんの情報をバラバラのまま処理しようとしているケースがほとんどです。動きを意味のある“かたまり”として捉えられていなかったり、耳から入る音のアクセントと体の動きが結びついていなかったり、鏡に映る自分と先生の左右の反転情報をうまく処理しきれていなかったりすることが主な原因と考えられます。

人間の脳は不思議なもので、覚え方の「コツ」さえ掴めば、バラバラだった情報がスルスルと一本の糸で繋がるように整理されていきます。ダンスの振り覚えのスピードは、生まれ持った才能ではなく、脳と身体を上手につなぐためのちょっとした工夫で、少しずつ変わっていくものなのです。

今日からできる「振り覚え」3つのコツ

それでは、実際にどのように練習すれば振りが頭と体にスッと入ってくるようになるのでしょうか。今日からご自宅でもすぐに実践できる、3つの具体的なコツをご紹介します。どれも脳の認知メカニズムや運動学習の理にかなった、とてもシンプルな方法です。

コツ1:曲を「8カウント」で細かく区切る

ダンスの基本は「1・2・3・4・5・6・7・8」という8つのカウント(拍)です。初心者の方ほど、1曲のサビ全体など長いまとまりを一度に覚えようとしてつまずきがちです。まずは、この「8カウント」を1つのブロックとして捉えてみましょう。
「最初の8カウントだけを何度も繰り返し練習し、完璧にできるようになったら次の8カウントに進む」という手順を踏むことで、脳のワーキングメモリ(短期記憶)への負担を大幅に減らすことが期待できます。小さなブロックを1つずつ丁寧につなぎ合わせていくことで、結果的に長い振り付けもスムーズに踊れるようになります。

コツ2:動きに「名前」をつけて言葉と一緒に覚える

体の動きだけを視覚情報として記憶するのは、実はとても難易度が高い作業です。そこで大活躍するのが「言葉」の力です。
「右手を挙げて、左にスライドして…」と論理的に考えるのではなく、「キラキラ〜」「バンッ!」「ドアを開ける」「ポイッと投げる」など、ご自身がイメージしやすい呼び名や擬音(オノマトペ)をつけてみてください。
声に出して口ずさみながら踊ることで、聴覚と身体感覚がリンクし、記憶の定着が格段にスピードアップしやすくなります。恥ずかしがらずに、自分だけのユニークな名前をつけて楽しんでみてくださいね。

スマートフォンの動画で振り付けを確かめながら笑い合う生徒と講師
動画で確かめながら、動きに名前をつけて覚えるのもおすすめです

コツ3:分解してから「音と一緒に体に入れる」

手と足を同時に動かすのが苦手な方は、まずは動きを分解するところから始めましょう。最初は音楽をかけず、ゆっくりとしたペースで「手の動きだけ」を反復します。次に「足のステップだけ」を練習し、それぞれが自然に動くようになったら、初めて手足を「合わせる」作業に入ります。
動きが体に馴染んできたら、少しずつ曲のテンポに合わせてみましょう。この時、鏡で自分のシルエットを確認したり、スマートフォンで自分の踊っている姿を動画撮影して客観的に見直したりすることで、「思っていた動きと実際の動きのズレ」を修正しやすくなります。

これらの練習は、長時間まとめて行う必要はありません。1日10分程度の短い時間でも、コツコツと反復することで脳に回路が作られていきます。また、ベッドに入って眠る前に、今日練習した振りを頭の中だけで鮮明に思い描く「イメージトレーニング(メンタルリハーサル)」を行うことも、記憶の整理にとても効果的だとされています。

秋は気温も穏やかになり、体を動かすのに最も適した心地よい季節です。無理をして体を痛めてしまっては元も子もありませんから、ご自身の体調やペースに合わせて楽しむことを忘れないでください。お気に入りの音楽に乗せて思い切り体を動かすことは、日々のストレス解消や気分のリフレッシュなど、心身の健康にも素晴らしい影響を与えてくれるはずです。

一人で迷ったらマンツーマンで確かめよう

ここまでご自宅でできる振り覚えのコツをご紹介してきましたが、ダンス初心者の方が一人で鏡に向かっていると、「どこが間違っているのか分からない」「自分の体の癖に合った区切り方が知りたい」と迷子になってしまうこともあるかもしれません。

そんな時に大きな力となるのが、プロの講師によるマンツーマンレッスンです。集団レッスンとは異なり、講師があなた一人の動きをじっくりと見つめることができるため、つまずいている箇所や、あなたにとって最も分かりやすい言葉・擬音での表現をその場で探し出し、的確にお伝えすることができます。自分のペースで質問できる環境は、心にゆとりをもたらし、結果的に振り覚えを早くする近道にもなります。

私たちが運営するナユタス川越校は、周りの目を気にせず思い切りダンスに没頭できる「完全マンツーマン」のボイトレ・ダンス教室です。

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