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高音でのどが絞まるのはどうして?改善トレーニングも紹介!

みなさんこんにちは!ボイトレ講師の木皿です。

カラオケで好きな曲を歌っているとき、サビの高音で「のどがギュッと締まって苦しい」「声が細くなってしまう」「無理に張り上げてのどが痛い」といった経験はありませんか?

多くのシンガーがぶつかるこの悩みは、決して才能の欠如ではなく、身体の使い方や発声のバランスに原因があります。

今回では、高音でのどが絞まる具体的な原因を深掘りし、それを解決するための技術、そして具体的な改善トレーニング方法までを詳しく解説します。

「ミックスボイス」や「ベルティング」を聴いたことがある人もいると思います。
高音を自然に歌うには身につけておきたい技術ですので、こちらにも触れていきます。

1. 高音でのどが絞まる「6つの主な原因」

高音を出すときにのどが締まるのは、のどが弱いからではなく、呼吸・声帯・共鳴・身体の使い方の連携が崩れ、のどが過剰に頑張ってしまっている状態です。 具体的な原因は以下の6つに分類されます。

① 息の支え(呼気圧)の不足

高音は低音よりも安定した強い息の流れを必要とします。 息を送り出す「支え」が弱いと、のど(声帯)を無理に締めることで音程を上げようとする代償動作が働きます。

 腹圧が抜けていたり、胸式呼吸で息が浅くなっていたりすると、のど周辺の筋肉(舌根や首)が緊張し、声が詰まってしまいます。

② 地声のまま無理に張り上げている

J-POPなどを歌う際、地声(チェストボイス)のまま高音域へ突入してしまうケースは非常に多いです。 

男性ならhiA〜hiC、女性ならmid1G〜A付近で苦しくなる場合、声区の切り替えがうまくいっていない可能性があります。 地声のままでは声帯が厚い状態で振動しようとするため負荷が大きく、限界が来るとのどが締まってしまいます。

③ 喉頭(のど仏)の上がりすぎ

音程を取ろうと意識しすぎると、無意識にのど仏(喉頭)が持ち上がります。 

適度な上昇は自然ですが、上がりすぎるとのどの通り道が狭くなり、響きがこもってしまいます。 首に筋が浮いたり、あごが上がったりしているときは、のどが狭くなっているサインです。

④ 舌根やあごの緊張

実はのどの締まりの大きな原因となるのが、舌の根元(舌根)の力みです。

 舌根はのどと直結しているため、高音で舌が奥に引っ込んだり固まったりすると、のど全体が狭くなります。 特に「い」「え」などの母音で舌が力みやすく、音程が不安定になる原因にもなります。

⑤ 響きを「のど」で作ろうとしている

本来、高音は口腔、鼻腔、頭部などの共鳴腔を使って響きを増幅させます。

 しかし、のどの中だけで音を大きくしようと力を入れると、のどが「音量担当」になってしまい、すぐに疲れたり枯れたりしてしまいます。

⑥ 心理的なプレッシャー

「この高音を外したくない」という不安や身構えは、身体の防御反応として筋肉を固くさせます。

 肩が上がったり、息を吸いすぎて止めてしまったりすることで、全身の緊張がのどに集中してしまうのです。

 

2. 理想的な高音発声:ミックスボイスとベルティング

のどの締まりを解消し、自由に高音を操るためには、「ミックスボイス」と「ベルティング」という2つの技術の理解が欠かせません。

・ミックスボイス:高音への「架け橋」

ミックスボイスとは、地声と裏声の境目を目立たなくし、滑らかにつなぐ技術です。 生理学的には、地声系の筋肉と裏声系の筋肉がバランスよく働いている状態を指します。

  • 特徴: 高音が楽になり、低音から高音まで均一な声質で歌えるようになります。 柔軟性があり、優しい高音から力強い高音までコントロールがしやすくなります。
  • 役割: 声区をつなぐ「橋」のような存在です。

・ベルティング:パワフルな「武器」

ベルティングは、地声のような力強さを保ったまま、高音域をパワフルに歌う発声法です。 決して「無理な張り上げ」ではなく

「声帯の強い閉鎖」「適切な息圧」「共鳴」を組み合わせて作られます。

  • 特徴: 明るく、会場の奥まで抜けるような攻撃的でパワフルな響きを持ちます。
  • 役割: サビなどの決め所で観客の感情を動かすための「武器」としての音色選択です。

現代のボーカル指導では、まず裏声やミックスボイスを育てて声区をつなぎ、その応用としてベルティングを習得する順序が推奨されています。

 

3. のどの締まりを改善する「4つのトレーニングステップ」

のどの締まりを解消し、楽な高音を手に入れるための具体的な練習方法を紹介します。

ステップ1:息の流れを止めない練習

「高音=強く押す」ではなく、「安定した息に乗せる」感覚を養います。

  • ストロー発声: ストローをくわえて細く長く息を吐きながら発声することで、のどへの負担を減らし、安定した呼気圧を作ります。
  • 息を止めない意識: 高音を出す直前で息を止めて身構える癖をなくし、流れの中で音を通過させるイメージを持ちましょう。

ステップ2:声帯を薄く使う(ミックス・ヘッドへの移行)

地声のまま張り上げるのをやめ、声帯の厚みを徐々に変化させる練習です。

  • 裏声からのアプローチ: 軽い裏声から練習を始め、徐々に地声の要素を混ぜていくことで、声帯を薄く引き伸ばす筋肉(CT筋)を鍛えます。

ステップ3:脱力(あご・舌・首・肩)

のど以外の余計な力を徹底的に抜きます。

  • 舌のポジション: 舌先を下前歯の裏に置く意識を持つと、舌根が下がりやすくなり、のどが開きます。
  • あくびの感覚: 「あくび」をするときのような、のどの奥に奥行きがある状態を保つことで、喉頭の上がりすぎを防ぎます。

ステップ4:響きを前に逃がす

のどで鳴らすのをやめ、顔の前面に響きを集めます。

  • 共鳴の意識: 鼻先や頬骨あたりに振動を感じるように歌います。
  • 母音の活用: 「あ」よりも「え」や「い」といった明るい響きを混ぜることで、のどを締めずに高音へ抜けやすくなることが多いです。

4. まとめ:高音は「力」ではなく「バランス」

高音でのどが締まってしまうのは、あなたの才能不足ではありません。 むしろ、「地声で一生懸命頑張れる人」ほど陥りやすい段階なのです。 大切なのは、さらに力を入れることではなく、「どこを力ませず、どうバランスを変えるか」を学ぶことです。

のどの無駄な力を抜き、ミックスボイスという「橋」を架け、時にはベルティングという「武器」を使いこなす。このバランスをマスターすれば、高音は苦しいものではなく、あなたの感情を最大限に表現するための自由な領域へと変わります。

あなたの「のど締め」の原因を一緒に見つけませんか?

「自分の原因が息の支えなのか、舌の力みなのかわからない」 「ミックスボイスの感覚を一人で掴むのが難しい」 「憧れのアーティストのようなパワフルな高音を出したいけれど、のどが痛くなってしまう」

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