みなさんこんにちは!ボイトレ講師の木皿です。
夏、真っただ中。NAYUTAS仙台駅前校は、今年新しくエアコンが各部屋に導入されました。
そう、全部のボイトレ個室にエアコンがついたのです!
涼しい~~!!ありがたや~~!!おかげで快適にレッスンできます♪
夏休みに入る季節は、ボイトレの体験レッスンも増えてくる季節です。長期休みなどの節目は、新しいことをはじめたくなりますね!
生徒さんのお悩みで一番多いのが、「高音」です。
「昔はもっと高い声が出ていたのに……」
「サビになると苦しくなってしまう」
「頑張っているのに高音だけはどうしても出ない」
ボイストレーニングのレッスンをしていると、このようなお悩みを本当によく耳にします。
高音が出ないと、「自分は才能がない」「生まれつき声が低いから仕方ない」と思ってしまう方も少なくありません。しかし実際には、高音が出ない原因の多くは”才能”ではなく”習慣”にあります。
つまり、普段の歌い方や体の使い方を見直すだけで、高音は驚くほど出しやすくなる可能性があるのです。
今回は、高音が出ない人によく見られる5つのNG習慣と、その改善方法を詳しくご紹介します!
●高音が出ないのは素質が無いから?そんなことはありません
令和の人気ミュージシャンは特に、いとも簡単にハイトーンで歌っているように見えて、「あんなの自分には無理だ…」と思ってしまうかもしれません。
でも、多くの歌手やアイドルだって、最初から簡単に歌えたわけではありません。トレーニングを積み重ねて、今ステージに立っています。
歌うことも、スポーツと同じ!と考えてください。
もちろん、得意不得意はあります。しかし、最初は上手にできなくても、練習を積み重ねることで物凄く成長します。
歌声は、身体という楽器を鳴らして演奏します。
自分の喉、身体、顔、頭などの感覚と照らし合わせながら、まずは「高音でも楽に歌う方法」を学んでいきましょう。
・声帯の仕組み
人が声を出す仕組みは、大きく分けて次の3つのステップで成り立っています。
- 肺から空気を送り出す(呼吸)
- 声帯が振動して音を作る(発声)
- 口や鼻、喉で音を響かせて言葉や歌にする(共鳴・構音)
つまり、「息 → 声帯 → 共鳴」という流れです。
① 肺から息を送り出す(呼吸)
まず、横隔膜や肋間筋を使って肺に空気を吸い込みます。
歌を歌うときは、吐く息が非常に重要です。
- 息を吸う
- 横隔膜が下がる
- 肺が膨らむ
- 息を吐くと横隔膜が戻る
- 空気が気管を通って喉へ向かう
この吐く息のエネルギーが、声帯を振動させる原動力になります。
ボイストレーニングで「腹式呼吸」が重要と言われるのは、この息を安定して送り続けるためです。
② 声帯で音が作られる(発声)
声帯とは?
多くの人は「声帯=一本のひも」のようなイメージを持っていますが、実際には違います。
声帯は左右に1枚ずつあるヒダ(ひだ)状の組織です。

息を吐くと、左右の声帯が振動し、これが声の響きになります。
③ 音の高さはどう決まる?
音程は主に
- 声帯の長さ
- 声帯の厚み
- 張力(テンション)
で決まります。
ギターの弦とよく似ています。
ゆっくり振動すれば低音、高速で低音すれば高音になります。
- 声帯が短い
- 厚い
- ゆるい
→ゆっくり振動→低い音
高音
- 声帯が長く伸びる
- 薄くなる
- 強く張る
→速く振動→高い音
となるわけです。
歌では何が重要なのか?
歌唱では、次の4つの要素がバランスよく機能することが重要です。
- 呼吸:安定した息を送り続ける
- 発声:声帯を無理なく効率よく振動させる
- 共鳴:喉・口・鼻の空間を使って音を豊かに響かせる
- 構音:歌詞を明瞭に伝えながら、響きを損なわない発音を行う
これができることで、高音も楽に歌えるようになります。
ボイストレーニングは単に「喉を鍛える」のではなく、呼吸・声帯・共鳴・構音を協調させ、効率よく声を出す技術を身につけることが目的です。これが身につくと、少ない力でも遠くまで通る、疲れにくく表現力のある声を出せるようになります。
NG習慣① 力任せに張り上げてしまう
最も多い原因がこれです。
高い音になるほど、「もっと力を入れなきゃ!」と思ってしまいますよね。
しかし、声帯は力で押し上げるものではありません。
肩や首、喉に力が入るほど声帯は自由に振動できなくなり、かえって高音は出にくくなります。
さらに張り上げる歌い方は、
- 声がすぐ枯れる
- 音程が不安定になる
- 響きがなくなる
- 長時間歌えない
という悪循環を生みます。
改善ポイント
高音ほど「頑張る」のではなく、「余計な力を抜く」ことを意識しましょう。
「高い音=力を入れる」という考え方を、「高い音=効率よく響かせる」へ切り替えることが大切です。
NG習慣② 息を吐きすぎている
「腹式呼吸だから息をたくさん出そう!」
これもよくある勘違いです。
実は、高音では大量の息は必要ありません。
息を出しすぎると声帯が閉じにくくなり、
- 声がスカスカになる
- 裏返る
- 音程が下がる
- 苦しくなる
という状態になります。
高音は、強い息ではなく「ちょうど良い息の量」が重要です。
改善ポイント
ロウソクの火を揺らす程度の優しい息をイメージすると、声帯が安定しやすくなります。
NG習慣③ 喉だけで歌っている
歌うときに喉ばかり意識していませんか?
高音は喉だけで作るものではありません。
姿勢や呼吸、体幹、口の開け方、舌の位置など、全身が連動して初めて楽に出せるようになります。
例えば猫背になるだけでも、
- 呼吸が浅くなる
- 喉が締まりやすくなる
- 響きが減る
など、多くのデメリットがあります。
改善ポイント
歌う前に姿勢を整え、胸を軽く開き、身体の真ん中に真っすぐな軸が通るイメージで立ちましょう。
歌は全身運動です。
喉だけに頼らないことが、高音への近道になります。
NG習慣④ 地声だけで勝負しようとする
「裏声は弱い声だから使いたくない」
そう考える方は意外と多いものです。
しかし、プロの歌手でも高音域では地声だけを使っているわけではありません。
裏声やミックスボイスなど、声を自然につなぐ技術を活用しています。
地声だけで限界まで頑張ると、
- 喉を痛める
- 音域が広がらない
- 毎回苦しい
という状態になってしまいます。
改善ポイント
まずは裏声をきれいに出せるようになることが大切です。
裏声は「逃げ」ではなく、高音を育てるための重要なトレーニングなのです。
NG習慣⑤ 毎回同じ練習しかしていない
毎日歌っているのに上達しない…。
そんな方は、練習内容を見直してみましょう。
ただ好きな曲を歌うだけでは、苦手な部分はなかなか改善されません。
スポーツでも基礎練習をするように、歌にも目的に応じたトレーニングがあります。
例えば、
- リップロール
- ハミング
- 母音練習
- 音階練習
- 呼吸トレーニング
などを取り入れることで、高音に必要な筋肉や感覚を効率よく身につけることができます。
改善ポイント
「歌うこと」と「練習すること」は別物です。
曲を歌う時間だけでなく、基礎練習の時間もぜひ作ってみてください。
いかがでしょうか?
高音が出ない人の多くは、
- 張り上げている
- 息を吐きすぎている
- 喉だけで歌っている
- 地声だけに頼っている
- 基礎練習をしていない
という共通点があります。
これらはどれも改善できる習慣です。正しい発声を身につければ、高音は決して特別な才能ではありません。
少しずつ練習を積み重ね、自分本来の声を引き出していきましょう!
高音は才能ではなく、技術で伸ばせる
ここまで5つのNG習慣をご紹介しました。
改めてまとめると、
- 力任せに張り上げる
- 息を吐きすぎる
- 喉だけで歌う
- 地声だけにこだわる
- 基礎練習をしない
これらは、多くの方が無意識にやってしまっていることです。
だからこそ、改善できる余地があります。
実際、私のレッスンでも「自分は高音が苦手」と思っていた生徒さんが、歌い方を少し変えただけで、今まで出なかった音域が出せるようになることは珍しくありません。
高音は、生まれつき決まるものではなく、「正しい体の使い方」と「継続的なトレーニング」によって育てていく技術です。
焦らず、一歩ずつ積み重ねていきましょう。
まずは体験レッスンで、自分の課題を知ってみませんか?
「動画を見ながら練習しているけれど、なかなか変わらない。」
「自分では何が原因なのかわからない。」
そんな方は、一度プロの視点で声をチェックしてみることをおすすめします。
体験レッスンでは、一人ひとりの声質や歌い方を確認しながら、「なぜ高音が苦しいのか」「どこを改善すれば楽に歌えるのか」を分かりやすくお伝えしています。
無理に声を張り上げるのではなく、自分本来の声を活かしながら、楽に・気持ちよく歌える歌声を一緒に目指しましょう。
皆さまとお会いできることを楽しみにしております♪

