みなさんこんにちはボイトレ講師の木皿です。
「歌が上手くなりたいけれど、何から練習すればいいかわからない」
「ボイトレを始めたいけれど、どのくらいで効果が出るの?」
「カラオケでもっと上手に歌えるようになりたい」
このような悩みをお持ちではありませんか?
歌唱力を伸ばすためには、ただ好きな曲を繰り返し歌うだけではなく、自分の課題に合わせて段階的に練習することが大切です。
特に9月は、ボイトレを始めるのにおすすめのタイミングです。
夏のイベントや旅行などが落ち着き、新しい習慣を始めやすい時期でもあります。また、9月から3か月間しっかり練習すれば、年末には「以前より歌いやすくなった」「高音が出しやすくなった」「カラオケで自信を持って歌えるようになった」といった変化を感じられる可能性があります。
もちろん、歌唱力の伸び方には個人差があります。3か月でプロのような歌唱力を身につけるという意味ではありません。
大切なのは、3か月という期間を使って、自分の声を知り、基礎を作り、実際の楽曲で成果を確認することです。
この記事では、9月・10月・11月の3か月間を使って歌唱力を伸ばすための具体的なボイトレ練習計画をご紹介します。
「これからボイトレを始めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
-そもそも「歌唱力」とは?
-3か月で歌唱力を伸ばすなら
-1日15分のトレーニング
-まとめ
そもそも「歌唱力」とは何?
まず考えておきたいのが、「歌が上手い」とはどういう状態なのかということです。
歌唱力というと、「高い声が出る」「声量が大きい」「音域が広い」といった部分をイメージする方も多いでしょう。
しかし、実際の歌唱にはさまざまな要素があります。
代表的なものとして、
- 音程
- リズム
- 発声
- 声量
- 音域
- 滑舌
- 声質
- 強弱
- フレージング
- 表現力
- 歌詞の伝え方
などが挙げられます。
例えば、非常に高い声を出せても、音程が不安定だったり、リズムがズレていたりすれば、必ずしも「歌が上手い」と感じてもらえるとは限りません。
逆に、それほど広い音域を持っていなくても、音程やリズムが安定していて、歌詞や感情がしっかり伝わる歌は、とても魅力的に聞こえます。
だからこそ、ボイトレでは**「高音を出すこと」だけを目的にするのではなく、歌唱の土台を総合的に整えていくこと**が重要です。
3か月で歌唱力を伸ばすなら「段階」が重要
9月から11月までの3か月間を使う場合、毎月同じ練習をする必要はありません。
おすすめは、
9月:基礎を作る
↓
10月:歌唱技術を伸ばす
↓
11月:楽曲で実践する
という流れです。
最初から難しい曲ばかり練習すると、発声の問題や音程のズレに気づきにくくなります。
まず自分の声を知り、基礎を整える。
次に、音程・リズム・音域などの技術を伸ばす。
そして最後に、それらを実際の楽曲に落とし込んでいきます。
この順番で進めることで、3か月間の練習をより効率的に行いやすくなります。
【9月】まずは「自分の声を知る」1か月
9月のテーマは、基礎作りと現状把握です。
いきなり難しい歌唱テクニックを身につけようとする必要はありません。
まずは、「今の自分はどこが得意で、どこが苦手なのか」を知ることから始めましょう。
9月の目標
- 自分の声域を知る
- 音程の弱点を把握する
- 正しい姿勢を身につける
- 呼吸を安定させる
- 声を出す感覚を整える
- 自分の歌声を録音する
この段階では、「歌が上手くなったか」よりも、自分の歌を客観的に分析できるようになることを目標にします。
9月の練習①姿勢を見直す
歌うときの姿勢は、声を出すための土台です。
立った状態で、
- 足を肩幅程度に開く
- 膝を固めすぎない
- 肩に力を入れない
- 首を前に突き出さない
- 顎を上げすぎない
ことを意識してみましょう。
重要なのは、「正しい姿勢を作ろう」として体を固めないことです。
歌うための姿勢は、力んで作るものではありません。
無理なく呼吸でき、声を出しやすい状態を作ることが目的です。
9月の練習②呼吸を整える
歌では呼吸が重要です。
ただし、「たくさん息を吸えば歌が上手くなる」というわけではありません。
息を必要以上に吸い込むと、かえって体が緊張してしまうことがあります。
まずは自然な呼吸を意識し、
「息を吸う」
↓
「声を出す」
↓
「息を吐く」
という流れをスムーズにしていきましょう。
例えば、「スー」という音を出しながら、一定の息を吐く練習もできます。
最初から長時間行う必要はありません。
毎日数分程度でも、呼吸に意識を向ける習慣を作ることが大切です。
9月の練習③リップロール
ボイトレの基礎練習としてよく知られているのがリップロールです。
唇を軽く閉じた状態で息を吐き、
「ブルルルル……」
と唇を振動させます。
この練習は、声を出す前のウォーミングアップとして取り入れることができます。
ただし、リップロールができれば必ず歌が上手くなるというものではありません。
あくまで、発声練習の一つとして活用することがポイントです。
9月の練習④自分の歌声を録音する
9月からぜひ始めてほしいのが、録音です。
スマートフォンなどで、自分の歌を録音してみましょう。
最初は抵抗があるかもしれません。
しかし、録音を聴くことで、
「思っていたより声が小さい」
「サビになると音程が不安定になる」
「語尾がいつも下がっている」
「Aメロは安定している」
など、自分では歌っている最中に気づきにくい特徴が見えてきます。
録音するときは、毎回同じ曲を使うのもおすすめです。
1か月後、2か月後に同じ曲を録音して比較すると、自分の変化を確認しやすくなります。
【10月】歌唱技術を伸ばす1か月
10月は、9月に把握した課題を改善していきます。
テーマは、
「音程・リズム・音域・発声のコントロール」
です。
ここから少しずつ、実際の歌唱につながる練習を増やしていきましょう。
10月の練習①音程を安定させる
歌唱力を伸ばしたい方にとって、音程は非常に重要なポイントです。
「音痴だから歌えない」と思っている方も、まずは自分がどのように音程を外しているのか確認してみましょう。
例えば、
- 音が全体的に低い
- 高音だけ低くなる
- 特定の音だけ外れる
- 音が上下に揺れる
- 音程の跳躍が苦手
など、人によって特徴が異なります。
そのため、ただ何度も曲を歌うのではなく、苦手なフレーズを短く切り取って練習することがおすすめです。
10月の練習②音階練習
音階を使った練習も取り入れてみましょう。
例えば、
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」
というように、音を一つずつ丁寧に歌います。
ここで大切なのは、速く歌うことではありません。
一つ一つの音をしっかり聴き、狙った高さに声を置くことです。
音程が不安定な方ほど、テンポを落として丁寧に練習してみてください。
10月の練習③リズムを意識する
歌が上手く聞こえるためには、音程だけでなくリズムも重要です。
音程が正確でも、歌詞を入れるタイミングがズレていると、どこか不自然に聞こえてしまいます。
そこで、歌詞を読む練習をしてみましょう。
曲を流さずに、歌詞を一定のテンポで声に出します。
次に、手拍子をしながら歌詞を読みます。
そして最後にメロディーをつけて歌います。
このように、
リズム → 歌詞 → メロディー
を分けて練習することで、歌のタイミングを意識しやすくなります。
10月の練習④高音を無理に出さない
「歌が上手くなりたい」という方から非常に多い相談が、高音についてです。
高音を出すために、
「もっと強く声を出す」
「喉に力を入れる」
「大きな声で押し出す」
という方法を取ってしまう方がいます。
しかし、これでは喉に負担がかかりやすく、高音の音程も不安定になることがあります。
高音では、単純な声量だけではなく、発声全体のバランスが重要です。
高音が苦手な方は、まず自分が無理なく出せる音域から少しずつ広げていきましょう。
10月の練習⑤キーを見直す
カラオケで歌う場合は、キー設定も重要です。
「原曲キーで歌うこと」にこだわる必要はありません。
原曲キーが自分の声域に合っていなければ、音程が不安定になったり、喉に力が入ったりすることがあります。
キーを変更して、
「一番自然に歌える高さ」
を探してみましょう。
これは歌唱力を伸ばすうえでも重要な練習です。
【11月】実際の楽曲で歌唱力を完成させる
11月は、これまで練習してきたことを実際の楽曲に落とし込みます。
ここで初めて、
「歌を上手く歌う」から「魅力的に歌う」
という段階へ進みます。
11月の練習①課題曲を1〜3曲に絞る
11月は、たくさんの曲を浅く練習するよりも、課題曲を絞ることをおすすめします。
例えば、
- 自分の声に合っている曲
- 少し苦手な曲
- 将来的に歌えるようになりたい曲
の3曲を選びます。
そして、それぞれ違う目的を設定します。
「この曲では高音」
「この曲ではリズム」
「この曲では表現力」
というように、課題を明確にします。
11月の練習②強弱をつける
歌が上手く聞こえるためには、ずっと同じ声量で歌わないことも重要です。
例えば、
Aメロは少し抑える。
Bメロで少しずつ盛り上げる。
サビで声を開く。
2番では1番と少し違う表現をする。
このように、曲全体に変化をつけてみましょう。
歌は「大きな声で歌えば迫力が出る」というものではありません。
小さいところがあるから、大きいところが生きる。
この考え方を覚えておくと、歌の表現力が大きく変わります。
11月の練習③歌詞を伝える
歌唱力を伸ばす3か月目だからこそ、歌詞にも注目してみましょう。
歌詞をただ発音するのではなく、
「この言葉は何を伝えたいのか?」
を考えてみます。
例えば、失恋を歌った曲なら、悲しいという感情だけではありません。
「後悔」
「怒り」
「未練」
「諦め」
「感謝」
など、さまざまな感情が含まれている可能性があります。
歌詞を理解すると、自然と声の強弱や発音にも変化が出てきます。
これが表現力につながります。
11月の練習④録音して9月と比較する
3か月の最後には、9月と同じ曲をもう一度録音してみましょう。
そして、
- 音程
- 声量
- 高音
- リズム
- 発音
- 強弱
- 表現力
を比較します。
「高音が出るようになった」
という変化だけではありません。
「以前より声が安定している」
「歌詞が聞き取りやすくなった」
「サビで声が苦しくなくなった」
など、小さな変化も見つけてください。
歌唱力は、ある日突然劇的に変わるとは限りません。
小さな変化を積み重ねた結果として、数か月後に大きな違いになります。
3か月間のボイトレ練習スケジュール例
ここまでの内容を簡単にまとめると、以下のような計画になります。
9月:基礎・現状把握
- 姿勢を見直す
- 呼吸練習
- リップロール
- 音階練習
- 自分の声域を確認
- 歌声を録音する
- 苦手なポイントを把握する
10月:技術向上
- 音程練習
- リズム練習
- 音域トレーニング
- 高音の発声
- キーの調整
- 苦手フレーズの反復練習
11月:楽曲・表現力
- 課題曲を決める
- 音程を安定させる
- リズムを整える
- 強弱をつける
- 歌詞を理解する
- 表現力を磨く
- 9月の録音と比較する
この流れで練習すると、「基礎→技術→実践」という順番で歌唱力を伸ばしていくことができます。
1日15分でもボイトレはできる
「ボイトレをしたいけれど、毎日1時間も練習できない」
という方もいるでしょう。
実際には、忙しい方が無理に長時間練習する必要はありません。
例えば、1日15分なら、
3分:呼吸・ウォーミングアップ
↓
5分:音階・発声
↓
5分:課題曲
↓
2分:録音・振り返り
という練習もできます。
重要なのは、長時間の練習をたまに行うことより、短時間でも継続することです。
もちろん、声の状態や練習内容によって適切な時間は異なります。
喉に痛みや強い違和感がある場合は、無理に練習を続けないようにしましょう。
ボイトレは「正しい練習方法」を知るためにも有効
独学で歌の練習をしていると、
「この発声で合っているのかな?」
「高音を出すと喉が苦しくなるけど、練習を続けていいのかな?」
「音程が外れる原因がわからない」
「自分に合うキーがわからない」
といった疑問が出てくることがあります。
ここで重要なのが、自分の課題を客観的に確認することです。
ボイトレでは、実際の歌声を確認しながら、
- 音程
- リズム
- 音域
- 発声
- 呼吸
- 声の響き
- 滑舌
- 高音
- 表現力
などの課題を整理していきます。
例えば「高音が出ない」という悩みでも、原因は人によって違います。
単純に音域の問題かもしれません。
あるいは、喉に力が入りすぎているのかもしれません。
呼吸や声の使い方に課題がある可能性もあります。
原因が違えば、当然必要な練習も変わります。
だからこそ、闇雲に練習するのではなく、自分に必要な練習を知ることが歌唱力向上への近道になります。
3か月後に目指したい「歌が上手くなった状態」
9月から11月まで練習したら、必ずしも「高音が何音も出るようになった」という結果だけを目標にする必要はありません。
例えば、
「以前より音程が安定した」
「カラオケで歌いやすいキーがわかった」
「高音で喉を締めなくなった」
「声が以前より安定した」
「リズムを意識できるようになった」
「歌詞を意識して歌えるようになった」
「自分の歌の弱点がわかるようになった」
これらも立派な成長です。
特に重要なのは、自分の歌声を自分でコントロールできる感覚です。
歌唱力が伸びると、「何となく歌う」状態から、「ここはこう歌いたい」と意識して表現できるようになっていきます。
まとめ|9月から始めれば、年末に向けて歌は変えられる
歌唱力を伸ばしたいと思ったとき、重要なのは「いつか始めよう」と先延ばしにしないことです。
9月から3か月間を使えば、
9月:自分の声を知る
↓
10月:歌唱技術を伸ばす
↓
11月:楽曲で実践する
という流れで、段階的に練習することができます。
もちろん、歌唱力がどのくらい伸びるかには個人差があります。
しかし、正しい方法で継続的に練習すれば、自分の声や歌い方について新しい発見が生まれるはずです。
そして、もし、
「自分の歌のどこを直せばいいのかわからない」
「練習しているけれど、なかなか上達を実感できない」
「高音や音程を改善したい」
「カラオケでもっと自信を持って歌いたい」
という方は、ぜひ一度ボイトレを体験してみてください。
ボイトレは、歌が上手い人だけのためのものではありません。
「歌が上手くなりたい」という気持ちがある方なら、初心者でも始めることができます。
体験レッスンでは、現在の歌声を確認しながら、あなたの声の特徴や改善ポイントを見つけていきます。
「自分にはどんな練習が必要なのか」を知るだけでも、これからの練習方法は大きく変わります。
この秋、9月から新しい習慣としてNAYUTAS仙台駅前校でボイトレを始めてみませんか?
3か月後、「前より歌いやすくなった」と感じられる自分を目指して、一緒に歌唱力を伸ばしていきましょう。
まずはお気軽に、ボイトレ体験レッスンへお越しくださいませ!

