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ゆっくりな曲に抑揚をつけるには?小学生のミュージカル事例[所沢のボイトレ教室]ナユタス所沢校

こんにちは!
ナユタス所沢校ボイトレ講師の坂口です。

今日は、【ゆっくりで静かな曲に、抑揚をつけて歌うコツ】についてお話ししていきます。

ミュージカルの曲を練習していると、「アップテンポな曲は元気に歌えるのに、ゆっくりで静かな曲になると、なんだかおとなしくなり過ぎてしまう」——そんな場面に出会うことがあります。実はこれ、気持ちが足りないわけではなく、ブレス(息の吸い方)とフレーズの作り方に手がかりがあることが少なくありません。

この記事でわかること

  • 静かな曲が平坦に聞こえてしまう、よくある原因
  • ブレスを「早めに取る」となぜ歌いやすくなるのか
  • 一番伝えたい言葉に向かって「フレーズの山」を作る考え方
  • 所沢校のミュージカルレッスンでの実際の変化(男子小学生の事例)

今回の生徒さんのお悩み|静かな曲がおとなしくなり過ぎる

今回ご紹介するのは、ナユタス所沢校のミュージカルコースに通う男子小学生の生徒さんです。

お悩みは、「ゆっくりで静かな曲が、おとなしくなり過ぎてしまう」こと。元気な曲はしっかり歌えるのに、テンポがゆっくりになると声も表情も控えめになり、聴いている側に届きにくくなってしまう——という状態でした。

これは決して「下手」ということではありません。むしろ、静かな曲をていねいに歌おうとする意識があるからこそ起こりやすい現象です。ミュージカルの曲には、主人公の気持ちを静かに語るような場面がよくありますが、そこは音量が小さくても、表現は小さくしないという、少し難しいバランスが求められる部分なのです。

講師が見た原因|呼吸が浅く、ブレスが遅れていた

レッスンで様子を見たところ、私が感じた主な原因は次の2つでした。

  • 呼吸が浅い
  • ブレス(息継ぎ)のタイミングが遅い

ゆっくりな曲は、一つのフレーズが長くなりやすいという特徴があります。そこに浅い呼吸で入ると、歌っている途中で息が足りなくなり、フレーズの後半でだんだん声が小さくなってしまいます。すると、本当は盛り上げたいところで力が抜けてしまい、全体が平坦な印象になりやすいのです。

さらに、ブレスが遅れると事態はもう少し難しくなります。歌い出しの直前に慌てて吸うことになるため、息を十分に入れられないまま次のフレーズが始まってしまいます。急いで吸った息は浅くなりやすく、「息が足りない→声が細くなる→表現が小さくなる」という流れにつながることがあります。

つまりこの生徒さんは、気持ちが込められていなかったのではなく、表現したい気持ちを支える“息の準備”が間に合っていなかったという見立てでした。

息の吸い方そのものをくわしく知りたい方は、ブレスで歌が変わる!正しい息の吸い方とテクニックもあわせてご覧ください。

実際に行ったレッスン内容|ブレスとフレーズの2点に絞る

原因がはっきりしたので、レッスンでは次の2つに絞って取り組みました。小学生の生徒さんでも取り組みやすいよう、やることを増やしすぎないことを意識しています。

1. ブレスを「早めに」取る

まず取り組んだのが、ブレスの取り方を早めにすることです。

歌い出しのギリギリで吸うのではなく、少し余裕を持って息を入れておく。たったこれだけですが、歌い心地は大きく変わります。息の準備ができていれば、フレーズの最初から声を支えられるので、終わりまで余裕を持って歌いやすくなります。

レッスンでは、楽譜のどこで息を吸うかを一緒に確認し、「ここで吸おう」という場所を決めていきました。吸う場所が決まっていると迷いがなくなり、歌に集中しやすくなります。ゆっくりな曲は、実はこのブレスの置き場所を決めやすいというメリットもあります。

フレーズの途中で息が足りなくなりやすい方は、息が続かないときのトレーニング方法も参考になります。

2. 最も重要な言葉に向かって「フレーズの山」を作る

もう一つ取り組んだのが、最も重要な言葉に向かってフレーズの山を作るという練習です。

一つのフレーズの中で、「一番伝えたい言葉はどれだろう?」と一緒に考えます。そして、その言葉に向かって少しずつ気持ちと声を高めていき、言葉を届けたあとはやさしく収めていく。これが「フレーズの山」です。

イメージとしては、平らな道を歩くのではなく、なだらかな丘をひとつ越えるような感覚です。山があることで、聴いている人は「ここが大事なんだな」と自然に受け取れます。逆に、どの言葉も同じ強さで歌うと、丁寧に歌っているのに平坦に聞こえてしまうことがあります。

小学生の生徒さんにも、「この一言を、お客さんにいちばん覚えて帰ってほしいとしたら?」という聞き方をすると、しっかり自分で選んでくれます。どの言葉を一番伝えたいかを自分で決める——この作業自体が、表現力の土台になっていきます。

レッスンで出てきた変化|ゆっくりな曲でも抑揚がついた

この2点に取り組んだことで、生徒さんはゆっくりな曲でも抑揚をつけて歌えるようになってきました。

ブレスを早めに取れるようになったことで、フレーズの後半まで声が続くようになり、歌に余裕が生まれました。そこへ「フレーズの山」の意識が加わったことで、静かな曲の中にもしっかりと起伏が出てきました。音量をむやみに上げなくても、言葉が印象に残るようになったのが大きな変化です。

難しいテクニックを足したわけではありません。息の準備と、言葉の優先順位——この2つを整えただけで、同じ曲がぐっと伝わるようになりました。

静かな曲で印象に残る表現をするために大切なこと

今回のレッスンを踏まえて、静かな曲を歌うときに意識したいポイントをまとめます。

  1. ブレスは早めに、余裕を持って:歌い出しの直前に慌てて吸わない。吸う場所をあらかじめ決めておく
  2. 一番伝えたい言葉を決める:フレーズごとに「主役の言葉」を一つ選ぶ
  3. その言葉に向かって山を作る:少しずつ高めて、届けたらやさしく収める
  4. 音量と表現を分けて考える:静かに歌うことと、表現を小さくすることは別のこと

ゆっくりで静かな曲は、速い曲のように勢いでカバーすることができません。だからこそ、ブレス・言葉・フレーズの山といった土台が、そのまま表現の差になって表れやすい曲でもあります。言いかえれば、静かな曲は「ていねいに作った分だけ伝わる曲」とも言えます。

抑揚そのものの考え方については、【抑揚とは?】歌にメリハリがつく!表現力アップの秘訣でくわしく解説しています。

同じ悩みを持つ方へのアドバイス

ゆっくりで静かな曲ほど、抑揚をつけて、印象付けられるような表現を目指しましょう。(ナユタス所沢校 ボイトレ講師・坂口)

静かな曲は「おとなしく歌う曲」ではありません。小さな声の中にも、ちゃんと山を作ることができます。まずは一曲の中から、いちばん大切にしたい一言を探してみてください。そこから表現は動き出します。

所沢で子どものミュージカル・ボイトレをお探しの方へ

ナユタス所沢校は、所沢駅近くのマンツーマン型ボイトレ・ダンススクールです。ミュージカル、ボーカル、ボイストレーニング、ダンス、K-POP、話し方など幅広いコースをご用意しています。

マンツーマンなので、今回のように一人ひとりの課題に合わせて、やることを絞ってお伝えできるのが特長です。お子さまの場合は特に、一度にたくさん伝えるよりも「今はこれだけ」と絞ったほうが変化が出やすいもの。発表会やオーディションに向けた練習も、基礎から一緒に組み立てていきます。

「静かな曲が苦手みたい」「もっと表現力をつけてあげたい」——保護者の方からのそうしたご相談も多くいただいています。初めての方でも通いやすい環境ですので、まずはお気軽にご相談ください。

所沢校の生徒さんは、ところざわまつりのパレードなど、地域の舞台で発表する機会にも参加しています。

まとめ

  • ゆっくりで静かな曲が平坦に聞こえる原因は、呼吸の浅さとブレスの遅れにあることがあります
  • ブレスを早めに取ると、フレーズの後半まで余裕を持って歌いやすくなります
  • 一番伝えたい言葉に向かってフレーズの山を作ると、静かな曲でも抑揚が生まれます
  • 今回の生徒さんは、この2点でゆっくりな曲にも抑揚をつけて歌えるようになりました
  • 静かに歌うことと、表現を小さくすることは別のことです

静かな曲は、ていねいに作った分だけ伝わる曲です。所沢で子どものミュージカルレッスンやボイトレ教室をお探しの方は、ぜひ一度、無料体験レッスンでお子さまの声を聞かせてください。お悩みに合わせた練習を、一緒に考えていきます。

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