こんにちは。ボイトレ＆ダンスのナユタス所沢校です。
2023年にリリースされたYOASOBIの「アイドル」。
アニメ『推しの子』のオープニングテーマとして広く知られる大ヒット楽曲で、YouTubeでは5.5億回の再生数を突破しています。
アニメとシンクロした歌詞が話題で、どんな意味が込められているか気になるのではないでしょうか。
今回は、YOASOBI「アイドル」の歌詞解説をしていきます！
YOASOBI「アイドル」の歌詞解説
「アイドル」の歌詞は、アイドルとファン、メンバーといった視点が切り替わるのが特徴です。視点が切り替わるタイミングで、曲調も変わります。
視点も解説しつつ、YOASOBI「アイドル」の歌詞の意味を考察していきます！
絶対的なアイドルを表現“無敵の笑顔で～”
“無敵の笑顔で荒らすメディア
知りたいその秘密ミステリアス
抜けてるとこさえ彼女のエリア
完璧で嘘つきな君は
天才的なアイドル様”
初めのフレーズは、どんな批判やスキャンダルにも動じない、ファンや世間を惹きつけ続ける強さを持つアイドルの姿。
アイドルの圧倒的な人気がニュースやSNSで話題になり、メディアを独占しているようです。
アイドルは「すべてをさらけ出さない」からこそ魅力的な存在ですが、ファンやメディアはその「秘密」を知りたがります。でも知れないからミステリアスですよね。
失敗でさえ愛される要素になり、それさえも彼女が支配する領域（＝エリア）であることを表現しています。
まさに推しの子の絶対的アイドル、星野アイを表現しています！
問いから始まる“今日何食べた？”
“今日何食べた？
好きな本は？
遊びに行くならどこに行くの？
何も食べてない
それは内緒
何を聞かれてものらりくらり”
ファンからの質問に対して、アイドルが曖昧に返事をしています。
アイドルが自分のプライベートを極力明かさず、常に理想の存在でいようとしているようですね。
アイドルが嘘をついているというよりも、ファンの夢を壊さないように本当の自分を見せないようにする、アイドルの「光」と「影」を感じます。
盛り上がる“誰もが目を奪われていく～”
“誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない
一番星の生まれ変わり
その笑顔で愛してるで
誰も彼も虜にしていく
その瞳がその言葉が
嘘でもそれは完全なアイ”
サビでは、アイドルの圧倒的な魅力をアピールしています。
金輪際という表現は、「今後二度と現れない」という強い意味。このアイドルが唯一無二であり、後にも先にも同じような存在は生まれないほど絶対的な存在です。
“その瞳がその言葉が嘘でも”のフレーズで嘘が協調されていますが、たとえ嘘であっても（むしろ嘘があるからこそ）完璧なアイドル！と歌っています。
「アイ」は、推しの子のアイにかかっていますね。
その他アイドル視点“はいはいあの子は特別です～”
“はいはいあの子は特別です
我々はハナからおまけです
お星様の引き立て役Bです
全てがあの子のお陰なわけない
洒落臭い
妬み嫉妬なんてないわけがない
これはネタじゃない
からこそ許せない
完璧じゃない君じゃ許せない
自分を許せない
誰よりも強い君以外は認めない”
楽曲のイメージが変わり、負の感情が前面に出ているフレーズ。
お星さま（絶対的なアイドル）と一緒に活動しているアイドルでしょうか。アイが所属していたB小町のメンバー視点かな？とも思います。
自分のことを引き立て役と自虐しつつ、ここまで成功してきたのは、絶対的なアイドル＝アイ1人だけのお陰ではないと嫉妬しているようです。
しかし、“誰よりも強い君以外は認めない”から、「自分ではアイに敵わないことが分かっている、だから無敵のアイドルとして存在し続けてほしい」という願望が見えます。
最後には愛を知る“誰かに愛されたことも～”
“誰かに愛されたことも
誰かのこと愛したこともない
そんな私の嘘がいつか本当になること
信じてる
いつかきっと全部手に入れる
私はそう欲張りなアイドル
等身大でみんなのこと
ちゃんと愛したいから
今日も嘘をつくの
この言葉がいつか本当になる日を願って
それでもまだ
君と君にだけは言えずにいたけど
やっと言えた
これは絶対嘘じゃない
愛してる”
特殊な環境に生まれ、アイドルを演じてきたアイは愛を知りません。でも、これまでアイドルで演じてきた嘘が愛になると信じたいようです。
そして、最後のサビでは、「アイドルの使命」と「個人の願い」も手に入れたい意志が見えますね。
推しの子では、アイがアイドル活動を続けつつ、双子の子ども育てていました。まさにそのシーンを表現していると思います。
愛がよく分からなかったアイですが、“君と君＝双子の子ども（ルビーとアクア）”に対しては愛の感情を持ったことを確信しています。
楽曲で一貫してイメージを守ってきた絶対的アイドルが、素直になれた瞬間ですね。
YOASOBI「アイドル」の歌詞解説まとめ
YOASOBIの「アイドル」は、まさに『推しの子』のアイとアイを取り巻く環境を表現した楽曲でした。
カラオケで歌えば盛り上がること間違いなしの楽曲です！
しかし、曲調の展開が激しく、「歌うのが難しい」と感じることもありますよね。
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