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人気急上昇中のヒューマンビートボックス!ボイトレとの関係性とは?

人気急上昇中のヒューマンビートボックス!ボイトレとの関係性とは?

ここ最近「ヒューマンビートボックス」の注目度がグングン高まっていますね。

人気YouTuberのヒカキンさんが、ヒューマンビートボックスの動画を通して知名度をあげたことは多くの方が知るところ。世界大会で日本人が優勝するといった活躍もきっかけに、昨今さらに注目が集まっています。

そこで、気になるのがボイトレとの関係性。

歌を歌うこととヒューマンビートボックスはちょっと違う気もしますが、ノドを使うといった面では一緒。「もしかしてボイトレすればヒューマンビートボックスも上達するのでは?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?

そこで本記事では、人気急上昇中のヒューマンビートボックスにスポットをあて、ボイトレとの関係性を解説していきたいと思います。

ヒューマンビートボックスとは

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記事をお読みの方のなかには、そもそもヒューマンビートボックスのことを知らない方もいるかと思いますので、まずは基本知識からご紹介します。

体ひとつで創り上げる音楽表現のひとつ

ヒューマンビートボックスとは、楽器を使わずに息や声などを利用し、さまざまな音を再現する音楽表現のことを指します。

表現者は、ヒューマンビートボクサーもしくはビートボクサーと呼ばれ、ひとりもしくは複数人でチームを形成しパフォーマンスを行います。

元々は、DJプレイに使われる高価な機器類を買えなかった貧困層の若者が、口で音を模倣をしたのをきっかけに始まったといわれています。今では、ドラムなどのパーカッション、ベース、管楽器、電子音など再現する音もさまざま。

また、奏でる音には人それぞれの体の構造が影響しますので、同じテクニックを使っても聞こえ方は十人十色といった特徴があります。

高いパフォーマンス力が人気の秘訣

ヒューマンビートボックスの一番の魅力は、やはり見た人をクギ付けにするパフォーマンス力の高さです。

誰しもが初めてヒューマンビートボックスをみたとき「本当に人間が出しているの?」と驚いた経験があるのではないでしょうか?

最近では、テレビ番組「マツコ会議」に、日本のヒューマンビートボクサー兼YouTuberとして人気の「Rofu」が出演し話題となりました。「Rofu」が魅せるパフォーマンスの特徴を一言でいうのであれば、「音楽と笑いとの融合」。

ただただスキルだけを見せるヒューマンビートボックスではなく、笑いを使って観客を楽しませるエンターテイメント性に富んだパフォーマンスをみせてくれます。

そんな「Rofu」の動画は、ヒューマンビートボックスに興味がなくとも楽しく見ることができるので、初心者の方にもおすすめ◎興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。

1人8役!? ボイパとの違いは・・?

もしかしたら、日本では「ハモネプ」のブームもあったことからヒューマンビートボックスよりも「ボイパ」という言葉の方が馴染み深い方もいるかもしれません。

しかし、そのふたつの間には「発祥」「音色の種類」「パート割り」において明確な違いがありますので、ここでしっかり理解しておきましょう。

ボイパ(=ボイスパーカッション)

  • 発祥:アカペラ
  • 音色の種類:主にドラムなどの打楽器
  • パート割り:ひとり1パート(基本グループ演奏)

ボイパはアカペラを発祥としているので、基本的に曲を構成するパートの一部分を担います。そのため、主にグループ演奏となります。

ヒューマンビートボックス

  • 発祥:ヒップホップ
  • 音色の種類:パーカッション、管楽器、電子音、特殊音、メロディなど
  • パート割り:ひとり数役(ひとりで演奏が可能)

ヒューマンビートボクサーのなかには、ひとりで8役をこなす者もいるそうです。極端な例かもしれませんが、ひとりで何役もつとめることはヒューマンビートボックス界で決して珍しいことではありません。

初心者はまずこれから!ヒューマンビートボックスの3つの基礎音

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次に、具体的な練習メニューをご紹介していきましょう。
いざボイスパーカッションをやってみたいと思っても、何から練習したら良いか分からないもの。初心者の方はまず「基礎音」と呼ばれる3つの音の習得からはじめると良いでしょう。

バスドラム

別名キックドラムといわれ、ドラムセットでいう一番下にある大きな太鼓の再現音です。
唇を使って「ボッ」と発音します。

ヒューマンビートボックスをする際最もよく使い、ビートのベースにもなる重要な音ですので必ず習得したいところ。

ハイハット

ハイハットは、ドラムセットでいうシンバルが2枚重なった部分の再現音です。
舌を前歯の裏にあて、「ツ」と発音します。

バスドラムとスネアドラムの間に入る音で、ビートのアクセントとなりますので、こちらもしっかり習得しておきたい音のひとつです。

スネアドラム

スネアドラムとは、ドラムセットのなかでも使用頻度の高い太鼓のひとつ。口先を使って弾くように「プッ」と発音します。

上のふたつの音に比べて難易度がグッと高まり、習得まで時間がかかるかもしれませんが、できたときにはヒューマンビートボックスがより楽しくなるでしょう。

※ここでは、あえてやり方やコツなど詳細にご紹介しませんでした。文字よりも実際に先輩ビートボクサーの音を聞きながら学んだ方が効果的かと思いますので、ぜひYouTube等で検索してみてくださいね!

ヒューマンビートボックスと歌の関係

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では本題です。
人気のヒューマンビートボックスと歌の間にはノドを使うといった共通点がありますが、どのような関係があるのでしょうか?

ヒューマンビートボックスは音痴でもできる?

ヒューマンビートボックスも音楽表現のひとつですので、歌唱力に自信がない方はその影響も気になりますよね。ですが、基本的にヒューマンビートボックスは音痴な方でもできるといわれていますので、安心してください。

ビートボクサーのなかには、歌を歌わずに音だけでパフォーマンスをする方も少なくありません。当然、歌唱力は求められませんので、基本的にヒューマンビートボックスのスキルを習得していれば問題なく音楽を奏でることができます。

表現の幅を広げるために歌を取り入れることもある

一方で、ビートボクサーのなかには表現の幅を広げるために歌を取り入れる方がいます。そのため、ビートボクサーのなかには高い歌唱力を持ち合わせている方がいるのも事実。

しかし、歌唱力が高ければ高いほど聞く人を魅了する一方で、逆に歌唱力がない場合はマイナスな評価へとつながってしまうリスクもあります。ヒューマンビートボックスに歌を取り入れる際は、自分の強み弱みをしっかり理解し検討しなければいけません。

【結論】ボイトレのヒューマンビートボックスへの影響

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どうやら、ヒューマンビートボックスのスタイルによって、歌唱力が必要とされる場合とそうでない場合があるようですね。

これらを受けて、最後にヒューマンビートボックスにボイトレが必要なのか?という点を考察してみましたが、以下のような結論にいたりました。

ボイトレをしても上達するとは限らない

ヒューマンビートボックスは、発声の方法含め非常に特殊です。唇の圧力だけで出す音もあり、声帯まわりの使い方を学ぶボイトレではまかないきれないスキルも多々あります。

そのため、ボイトレで上達しようとするのはあまり効果的ではなく、ヒューマンビートボックスの専門のトレーナーに習うのが一番だと考えます◎

パフォーマンスに歌を使う場合は効果的

ところが、上でもご紹介した通りヒューマンビートボックスのパフォーマンスのなかには、歌を取り入れるスタイルもあります。

そのような場合、当然歌が上手ければ上手いほどパフォーマンスの質も上がりますので、歌唱力をアップさせるという目的においてはボイトレが有効といえるでしょう◎

また、ハイレベルな技に挑戦すればするほど、声も組み合わせた技術が出てきます。声帯のコントロール力をあげるという点でボイトレも無意味ではありませんので、もし「声を出しにくい」という悩みをお持ちのビートボクサーの方は、ボイトレで改善することができるかもしれません。

【まとめ】人気急上昇中のヒューマンビートボックス!ボイトレとの関係性とは?

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以上、いかがだったでしょうか?

ナユタスには、ヒューマンビートボックスのコースはございませんが、同じ音楽表現に携わるものとして、ヒューマンビートボックスの世界観はとても興味深いものです。

何より見ていて聞いていて、とても楽しいですよね♪

今まで歌しかやっていない方も、もしかしたらヒューマンビートボックスをやることで、声の出し方に新しい発見があるかもしれません。気になるという方は動画もたくさんUPされているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪

ちなみに、筆者は「Rofu」推しです・・!笑