高音の悩みはボイトレで解消!キレイに出ない原因と改善方法について
昨今のハイトーンボイスブームもあり、高音をキレイに歌えるようになりたいと願う方は多いのではないでしょうか?
そんな方は、まず高音が出ない原因に着目してみましょう!
原因を突き止めることができれば、必要な練習が分かり改善もしやすくなります。
発声方法?それとも声帯の使い方・・?
ここでは、高音がキレイに出ない主な原因とその改善方法について解説していきます。
まずは高音がでる仕組みを知ろう
まず原因を知る前に、高音が出る仕組みから理解していきましょう!
仕組みが分かれば、高音発声をさまげている根本的な原因を知ることができ、その後の改善にも繋げやすくなります。
声の高さを左右するのは「声帯の大きさ」や「声帯の使い方」
そもそも人によって声の高さに違いが出るのはなぜでしょうか?
一般的に男性の方が声が低く、女性の方が声が高い傾向がありますよね。また、もともと高音が得意な方もいれば苦手な方もいます。
なぜこのような違いが出るかというと、それは人それぞれ声帯の大きさや声帯の使い方が違うからです。
声帯はよくギターの弦に例えられますが、短くピンと伸びた状態だと声が高くなり、一方で長くゆるんだ状態だと低くなります。
そのため、生まれつき声帯が小ぶりで短い方は声も高くなりますし、もともと高い声を出しやすい声帯の使い方をしている方は、意識せずとも高い声が出るのです。
ボイトレで「声帯の使い方」を学ぶことが大切!
では、もともと高音が苦手な方はどうしたらいいのでしょうか?
声帯の大きさは生まれつきのものでどうすることもできませんし、普段生活をするなかで、声帯の使い方を意識することもありませんよね。
そこで必要になってくるのが「ボイトレ」です。
ボイトレをすれば、高音に向いた声帯の使い方を知ることができ、最終的には声帯を自在にコントロールできるようになります。
高音に「声帯が薄く、伸びた状態」がベストなのであれば、そのように動かす方法を覚えれば良いのです。
そのためにもボイトレは必要な過程であり、高音をキレイに出すために欠かせないものと言えます。
なぜ高音が出ない?4つの原因
高音が出る仕組みを理解したところで、次は高音発声をさまたげている原因をチェックしていきましょう。
原因①:プルチェスト(地声での張り上げ発声)
プルチェストとは、高音域を地声のまま張り上げて発声することをいいます。
「発声方法をきちんと学んだことがない」
「裏声の使い方が分からない」
「裏声がかっこ悪いと思っている」
こんな方によくみられる歌い方のひとつ。出ない音域を力まかせに発声するので、ノドへの負担が大きくケガのリスクも伴う危険な歌い方です。
プルチェストの歌い方を続けていると、将来ますます高音が出しにくくなるともいわれています。すぐに改善が必要です!
プルチェストの方の特徴
- 裏声が使えない(使い方が分からない)
- 地声が重たい
- 数曲歌うとノドが痛くなる
- 声帯を分厚く使いすぎていたり、強く圧着させすぎたりしている
- 高音を歌うときに体がこわばる
改善方法
プルチェストになってしまっている方は、そもそも「地声的な音色」の高音発声を完全な地声だと思い込んでしまっていたり、そもそも裏声が嫌い・かっこ悪いという意識をもっていたりします。
しかし、憧れのハイトーンボイスのアーティストの声は地声のように聞こえても、実は完全な地声でない可能性があります。そして、裏声は決してかっこ悪いものではありません。
まずは、ボイトレで正しい発声技術を学びながら、発声に対する意識を変えていくことが必要でしょう。
原因②:体の力み
体の力みも高音発声に良くありません。
なぜなら、体が力むと自然と声帯まわりも硬直してしまうからです。
硬直によって高音が阻害されるだけでなく、そもそも声が出しにくくなるため発声も過度に強くなったり、逆に弱々しくなったりします。
ついつい高音になると声を絞り出して一生懸命歌おうとしてしまいますが、肩の力を抜いてリラックスして歌うようにしましょう。
体が力んでいる状態で歌っている方の特徴
- 高音を歌うときに首筋に血管が浮き出る
- 苦しそうに聞こえる
- 声がかすれる、割れる
- 姿勢が悪くなる
改善方法
体が力んでしまう方は、歌う前にストレッチをすると良いでしょう。
例えば、深呼吸をしたり首や肩周りを動かしたりなど、体の筋肉をほぐしリラックスした状態を作ってあげるのが大切です。
歌い出すとどうしても体に力が入ってしまうという方は、バランスボールがおすすめです。
ただ座るだけで全身の力が分散され、姿勢も改善されます。
詳しくは下記の記事でご紹介しているので、気になる方は参考にご覧ください。
過去の記事:バランスボールで歌が上手くなるって本当!?その効果に迫ります!
原因③:口角が下がっている
ご自身が歌っているときの表情をご覧になったことはありますか?
注目すべきは、口角の向きです。
口角が下がっていると、高音を発声しにくくなるのです。
歌うときにもし口角が極端に下がっているようであれば、少しだけ口角を上げて歌う練習をしましょう。グッと高音も出しやすくなるはずです。
ただし、過剰に口角を上げてしまうと今度はかえって叫びあげる発声になりやすくなってしまうこともあるので、注意してくださいね。
口角が下がったまま歌っているの方の特徴
- 声が暗い
- 声の響きが悪い
- 歌声が通りが悪い(こもっている)
改善方法
口角を上げるためには頬を持ち上げることが大切。そのため、表情筋のストレッチがおすすめです◎
例えば、「う」と「い」を交互に言って30回ほど繰り返したり、割り箸をくわえて「い」の口の形をキープ(1回30秒×3セット)してみたり。
口角が上がるように表情筋をしっかり鍛えましょう。
そうすれば、高音が出しやすくなるだけでなく響きの良い美しい歌声に近づくことができますよ♪
原因④:そもそも歌える音域がせまい
高音をキレイに出すためには、自分の音域を知ることも大切です。
音域とは発声できる声の範囲のことをいい、主に「地声で出せる声の範囲」と「裏声で出せる声の範囲」の2種類に分けられます。
高音が苦手な方は裏声の音域が狭いことが多く、そもそも裏声の使い方が分からないという方もなかにはいます。
まずは自分の地声や裏声の音域を知るところから始め、音域を広げるトレーニングを行うと良いでしょう。
音域が狭い方の特徴
- 裏声が苦手
- 地声から裏声の切り替えが上手くいかない(切り替わるポイントが分からない)
- 1曲歌いきれる曲が少ない
改善方法
音域が狭い方は、裏声の音域を広げる練習を行いましょう。
とはいっても、裏声が苦手な方は無理に高音の裏声の練習をしてしまうと、かえってノドに負担をかけてしまいます。
まずは、裏声のなかでも出しやすい音高の練習を重点的に繰り返し、焦らず、徐々に音程を上下させていくことを意識しましょう。
初心者の方には、ノドへの負担が少ない「ハミング」がおすすめです。口を閉じたまま鼻に響かせるように歌うことで、裏声で歌う感覚を体に覚えさせる効果があります。
自分に合った「高音の出し方」を知るには、ボイストレーナーに相談を◎
以上、高音が出ない4つの原因と改善策をご紹介してきましたが、ご自身に思い当たる点はありましたか?
原因を知れたのであれば、ボイトレをして改善していくのみ!一歩前進と考えていいでしょう。
しかし、発声というのはなかなか奥深く難しいものです。
声を出すという行動にはノドだけでなく、呼吸の仕方、姿勢、全身の筋肉といったものが複雑に関わっています。
一人ひとり必要な練習が違うことも当たり前。
そのため、自分に合った高音の出し方や具体的な練習法が分からないという方は、ひとりで悩みを抱えず専門知識を持ったボイストレーナーに相談しましょう◎
そうすることで、きっと上達もはやくなりますよ♪
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