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さくらさくら

こんにちは🌸

ナユタス船橋校ボーカル講師の森居朱美です。

今日は春らしい日本の歌曲「さくらさくら」についてお話ししようと思います!

「さくらさくら」といえば、日本を代表するような有名な曲なので、皆さんよくご存知だと思いますが、この曲はもともとは江戸時代、幕末に、箏(日本の古楽器)の練習用の曲として作られました。

作詞も作曲者も不明なのだそうですが、歌詞も現在のものとは異なり「咲いた桜」という歌詞が付いていたそうです。

咲いた桜 花見て戻る 吉野は桜 竜田は紅葉 唐崎の松 常盤常盤 深緑

今の歌詞とはかなり違いますね!

その優美なメロディーから明治時代に歌として一般に広く歌われるようになり、1888年に東京音楽学校の箏曲集の中に「櫻」として収められ、歌詞が書き替えられました。

さくらさくら 弥生の空は 見渡すかぎり 霞か雲か 匂いぞずる いざやいざや 見にゆかん

現代でもよく知られる歌詞になりましたね🌸

そして、1941年(昭和16年)に国民学校音楽教科書に収載される際に、曲名も「さくらさくら」に変わり、歌詞も再び書き替えられました。

さくらさくら 野山も里も 見わたす限り かすみか雲か 朝日ににおう さくらさくら 花ざかり

国民学校音楽教科書に収載の際の改変の理由については「古謡は、可成り語句がむづかしく、この程度の児童には難解である為、その精神を採り入れて、替歌としたものである。」と説明がされているそうです。

桜が咲いたら、江戸時代から親しまれてきた曲を歌われてみるのもいかがでしょうか🌸