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浜辺の歌

皆さん、こんにちは!
ナユタス船橋校ボーカル講師の森居朱美です。

半袖の季節がやって来ましたね🌻今回は夏の日本歌曲「浜辺の歌」についてお話ししようと思います!

この曲は秋田県出身の作曲家・成田為三(1893~1945)の代表曲で、大正5(1916)年、東京音楽学校(現東京芸術大学音楽部)在学中に作曲し、2年後に竹久夢二装丁の楽譜が出版されました。

詞は林古渓が雑誌「音楽」に大正2(1913)年に発表したもので、昭和22(1947)年に中学音楽の教科書に採用され、国民に広く愛唱されました。
原詞は3番までありますが、作詞者が3番を好まず、現在では1・2番のみが歌われることが多く、成田の故郷には「浜辺の歌音楽館」があるそうです。

歌詞を現代の歌詞に訳してみると、

1番
あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ 忍ばるる
風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も

早朝に、浜辺をぶらぶらと歩いていると、
昔のことが、しぜんに思い出されることだ。
風の音よ、雲のありさまよ、
うちよせる波も、貝の色も。

2番
ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ 忍ばるる
寄する波よ 返す波よ
月の色も 星のかげも

夕方に、浜辺をぐるぐると歩いていると、
昔、愛したあの人のことが、しぜんに思い出されることだ。
うちよせる波よ、かえす波よ、
月の色も、星の光も。

このような歌詞になります!
詩のモデルになった浜辺は、林古渓が幼いころ藤沢に住んでいたことから辻堂あたりの湘南海岸を歌ったものと推定されているそうです。

これから暑さも増して来ますが💦夏の歌も楽しんでみて下さいね🌻