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ボイストレーニングコース

地声高音の出し方マスター 前編

こんにちは。ボーカル講師のういです。
蒸し暑くなってきましたね……。湿度の高い日はほんのちょっぴり酸素が薄くなるそうなので、皆さんも酸欠のような症状には気をつけて、水分と休憩をしっかりとって練習していきましょうね!

今回は気持ちの良いパワフルボイス、「地声高音」の出し方を解説いたします♪
しかしこの声、実は奥が深いので、今回は前後編に分けて詳しく語っていきますね!

地声高音に必要な要素は、主に4つ。「腹圧」「口の奥の開放」「声を張る」「重心を下げる」です。
今回は「腹圧」と「口の奥の開放」について詳しく解説していきます。

① 腹圧
お腹に力を入れて声を出す、というのは、良い声を出すための基本中の基本♪ ですが、地声高音を出す際には、さらに重要なポイントが2つあります。
1つめは、「お腹は膨らませないと引っ込ませられない」ということ! 言葉にすれば当たり前のことですが、十分にブレスを取らない、つまりしっかりお腹を膨らませないまま地声高音に挑んでしまわないように注意しましょう。これだけで、喉を締めて無理やり高音を出そうとしてしまうリスクを減らすことができます。
2つめは、「引っ込ませるのはおへその下!」ということ。胃のあたりに力を入れるよりも、おへその下の筋肉に力を入れた方が、より馬力が出て声が安定します。

② 口の奥の開放
高音を出そうとするとき、喉に力が入ってしまいませんか? 口の奥を開放すれば、さらにそのリスクを軽減できますよ♪
口の中、上顎の方を触ってみると、のどちんこの近くに、柔らかい手触りがする部分があると思います。その部分を上に上げるイメージで、口の奥を開いてみましょう。口や喉の周りに力が入りづらくなります。
高音が続くときや、高音のロングトーンを歌い上げるときには、歌っている間にこの部分が下がって=閉じてこないよう気をつけてみましょう。

いかがでしょうか? 何度か発声を試してみて、「これかも!」となったらしめたもの。あとはその時の発声をだんだんと再現できるようになっていけばOKです♪
言葉はあくまで手がかり。「これかも!?」の瞬間は必ず来ますから、楽しんで色々試してみましょう!

ただし! 地声だけに限らないのですが、高音を出そうとするとどうしても最初は声量が必要になります。声量を絞って高音を出そうとすると、喉が閉まってしまうため、慣れないうちこそ大きな声が出せる環境で練習するのがベストです!
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