皆さんこんにちは。ボーカル講師のういです!
厳しい暑さが続きますね……。
冷房はもはや手放せない生命線ですが、部屋を冷やし過ぎたり乾燥させ過ぎたりしてしまうことも。
喉を守るためにも、室温・体感温度・湿度の管理に気をつけて過ごしたいですね。特に寝る時は、夏でも加湿器の使用がおすすめですよ!
さて、今回は、「声と息のバランス」についてお話していきます。
これをコントロールできるようになると、声量アップ・表現力向上・声質の幅拡大など、いいことがたくさんあるので、ぜひ最後までお読みくださいね♪
皆さんご存知の通り、声は息からできています。
ということは、吐いた息をどれぐらい声にして、どれぐらい息のまま口から出すのか、このバランスは、訓練次第でコントロールできるということです!
息をできる限り全て声にすると、芯の詰まった通る声が出ます。私はこれを「硬い声」「固めた声」と呼んでいます。
この声を使うと、息を効率よく使うことができるため、一息で歌える時間が長くなったり、高音が出しやすくなったりする方も多いです。
とにかくクリアで、音量感もあり、聴いていて爽快な声なので、あらゆるジャンルの音楽で用いられる発声法です。まずはこの(正しい方法で)固めた声が出せるようにトレーニングしていきましょう。
ただし、喉や口周りに力を入れて固めるのはNG。それでは長くその音を出し続けることができませんし、負担が大きいです。固めた声と言っても、それは息の制御で出すのが理想です。
声に息を混ぜると、芯はなく幅の広い優しい声が出ます。これは「柔らかい声」「息混じりの声」と呼んでいます。
この声色は、優しさ、悲しみ、切なさ、切実さ、温かさなど、様々な感情を表現することができます。
また、硬い声に比べて音量感は少なくなるので、音量を大きくしたくないけれど高音を出さなければいけない時や、硬い声でパワフルな表現をし続けていた後の箸休め(耳休め?)にも使えます。
ご自分の表現が、なんだか単調だなぁ、遊びがないなぁ、と感じている方などには特に取り入れていただきたい演奏方法です!
さらに、大きい声を出さなければいけないという意識から解放されることができるので、「どうしても歌声に力が入ってしまう」「喉を締めやすい」などのお悩みがおありの方も、ぜひ一度こちらの発声を試してみていただきたいですね♪
試しに、「ハー」と声を出し、その声を両手で挟んでぎゅっと棒状にまとめてみましょう。次に、両手を開いて、まとまった声を息へと拡散させてみましょう。声が硬くなったり、柔らかくなったりするのが分かったら成功です!
上のやり方でピンとこない場合は、こちらを試してみてください。
息を声にしたい(硬い声にしたい)時は、お腹に力を入れるだけでも、声色が「通る声」に変わっていきます。
反対に、柔らかい声を出したい時は、声にどんどん息を混ぜていく、あるいは重ねていくようにしてみましょう。音量感は落ちてしまいますが、リラックスした聴きやすい声になります。
さて、ここまでお読みいただいてありがとうございます。いかがでしたか?
「文字だけでは何が何だか……」という方も、当然いらっしゃると思います。
やはり講師と対面して、お手本を見聞きしたり、その場でフィードバックをもらえる環境が、一番上達につながるはず。
というわけで、気になった方はぜひ、お気軽に体験レッスンにお越しくださいね♪