SUPER BOWL 2026 ハーフタイムショー解説
今日は、昨日行われたスーパーボウルのハーフタイムショーについてお届けしたいと思います。
突然ですが、世界にスペイン語を話す人って、どのくらいいるか知っていますか?
答えは、なんと約6億3,500万人。
さらに、アメリカ国内だけでも 6,000万人以上の話者がいて、これはスペイン本国の人口を上回る数字なんです。
今、音楽もカルチャーも、スペイン語、ラテン文化が軸になってきていると言っても過言ではありません!
そんな時代の象徴が、私の大好きなBad Bunny(バッド・バニー) です。
Bad Bunny(バッド・バニー)って知ってます?
プエルトリコというアメリカ合衆国の自治領(自由連合州)の小さな島出身。
この国の住民はアメリカのパスポートを持っています。ですが大統領選には投票できない。
アメリカ領なのに公用語はスペイン語、生活も完全にラテン文化です。
そんなプエルトリコ出身の彼は今や世界的なスーパースターですが、実はインタビューや歌で英語をほとんど話しません。
普通、アメリカで成功したければ英語で歌うのが「常識」だと思われがち。でも彼はこう言います。
"I will always sing in Spanish because that's who I am."
(僕はいつだってスペイン語で歌う。それが僕自身だから。)
そして先日2026年2月1日に開催された、The 68th Annual Grammy Awards!(第68回グラミー賞)
そこで自分のルーツを一切曲げず、スペイン語のままでグラミー賞の「年間最優秀アルバム賞」を獲ってしまいました!!
英語を話せないことを弱点にするのではなく、自分のアイデンティティを最強の武器に変えた彼の受賞!
これ、めちゃくちゃすごい事なんです!歴史的な出来事なんです!!
でも、彼が今回のグラミー賞で世界を震わせたのは、音楽だけではありませんでした。
受賞の瞬間、彼はステージで真っ先にこう叫んだんです。
"Before I thank God, I want to say: ICE OUT."
(神に感謝する前に、ICE(移民局)は出ていけ。)
今、アメリカではICEによる厳しい取り締まりが社会問題になり、
多くのラテン系の人々が恐怖の中にいます。
彼は、自分が最も輝く場所で、声を上げられない人たちのために戦いました。
"We are not savages, we are not animals, we are not aliens. We are human beings."
(僕たちは野蛮人でも動物でも、エイリアンでもない。人間なんだ。)
多くの人々が彼の言葉に感動しました。
そんな出来事からの昨日のハーフタイムショー!
全米で一年間で最も視聴率が高いというアメリカンフットボールの最高峰の戦いスーパーボウル。
非公式の休日と言われるくらいの日で、みんな仕事をお休みにしてこの試合に臨みます。
試合のハーフタイム中に行われるこのライブの注目度も非常に高く、毎年誰が出演するのか大盛り上がり。
2026年はBad Banny!と出演が決まった時は、彼はスペイン語の曲しかないのになぜ選ばれた!?と賛否両論
トランプ大統領もこのことについてコメントをしていました。(悪い方に😇)
ここから本題のハーフタイムショーについて。解説したいことが多すぎるので今日はその様子をちょっとだけ↓↓↓
🌴スタジアムに現れたプエルトリコの風景
ショーの幕開け、スタジアムの中央に現れたのは、彼の故郷プエルトリコのサトウキビ畑!
ZARAのシンプルな真っ白な衣装を纏ったバッド・バニーが「Tití Me Preguntó」を歌いながら登場した瞬間、会場の熱気は最高潮に。
ステージには、小さなジューススタンドやドミノを楽しむおじいちゃんたちなど一見楽しそうな日常の風景ですが
これは今のアメリカの現状で、アメリカでの農業労働者の多くがラテン系やラテン系移民ということを表しています。
途中で白人とラテン系の結婚式の様子が出てきますが
これは人種を超えた愛や共存を表しています。
💃驚いたのはゲストの豪華さ!すごすぎるサプライズ!
• Lady Gaga(レディー・ガガ):
まさかの登場ですが、ここでもなぜ彼女が選ばれたのかメッセージが隠されています。
レディーガガは白人女性。世界的なポップスターでアメリカの象徴のようなイメージ。
「Die With a Smile」をサルサ・アレンジで披露し、文化の違いを超えて同じステージに立っています。
• Ricky Martin(リッキー・マーティン):
プエルトリコ出身往年の大スター、リッキー・マーティンも登場。
「Lo Que Le Pasó a Hawaii」を一緒に熱唱し、新旧プエルトリコ出身のラテンスターの共演
ハワイで起きたこと(主権を奪われた歴史)を繰り返さない、という政治的なメッセージ
パフォーマンスした二人以外にも
Pedro Pascal(ペドロ・パスカル)/ Cardi B(カーディ・B)/ Karol G(カロル・G)
Jessica Alba(ジェシカ・アルバ)/ Alix Earle(アリックス・アール)/ Young Miko(ヤング・ミコ)
こんなにたくさんのラテン系のスターたちがステージ上にカメオ出演していました。
🏈そして、あのボールに刻まれた言葉
ショーのクライマックス。
彼はグラミー賞での「ICE(移民局)への抵抗」を思わせるような強い眼差しで、アメフトのボールを高く掲げました。
そこに書かれていたのは、
「Together We Are America(共に、私たちはアメリカだ)」
そして背景には、"Only Love Is Stronger Than Hate"(憎しみより強いのは愛だけだ)
という大きな文字。
今、アメリカで移民問題や分断が叫ばれる中、彼は「言葉」ではなく「音楽」と「愛」で、境界線はないと示してくれました。
全編スペイン語で歌い切った13分間。
彼が自分のルーツを大切にする姿、このステージは今まさに世界中で起きている問題に通じています。
言葉が違うから、生まれた国が違うから、文化や肌の色、価値観が違うから、
そんな理由で『壁』を作り憎しみ合ってはいけない、強い強いメッセージのこもった素晴らしいステージでした。