【ゆー先生】ボイスタイプ診断！あなたの歌声はどのタイプ？②｜NAYUTAS本厚木校

皆さん、こんにちは！
ナユタス本厚木校、ボーカル講師のゆーです🙇‍♂️

今回はボイスタイプ診断②についてです。

チェストボイス（胸声）は、
歌声の中で最も力強く、しっかりとした音が出る声区の一つです。
名前の由来は、声を出したときに胸が振動している感覚があることから来ています。
この声は話し声に近いため、多くの人にとって自然で使いやすい声とされています。
ですが人によっては違う場合もあるので一概に話し声ということではありません。
特に低音域から中音域にかけて使われることが多いです。

チェストボイスの特徴

* 力強い響き：体全体が共鳴するような感覚で、音に厚みが出ます。

* 話し声との近さ：日常会話で使う声に似ているため、声帯に負担をかけにくい声区です。

* 発声の安定感：正しいテクニックを使えば、安定した音を出すことができます。
　　　　　　　　ただし、チェストボイスを上手く使えない場合や、過度に力を入れて発声すると、
　　　　　　　　喉に負担がかかり声が枯れる原因になることがあります。

チェストボイスは、練習を積むことでより力強く、
安定感のある声に成長させることができます。
以下のトレーニングを日常的に行うと効果的です。

1. スピーキングから始める
チェストボイスは話し声に近いため、話すように歌う練習が効果的です。

1. 自然な話し声で短いフレーズ（例: 「こんにちは」や「おはよう」）を発声します。

2. 声の高さを少しずつ調整し、歌う声に近づけていきます。

3. 喉ではなく胸が振動している感覚を意識しながら行います。

2. 音階練習（ロングトーン）
低音から中音域でロングトーン（1つの音を長く伸ばす練習）を行うことで、
チェストボイスの安定感を養います。

*方法:
    1. 鏡の前で姿勢を正し、胸に手を当てて声を出します。
    2. 母音「あ」や「お」を使い、自然に胸が振動する感覚を意識しましょう。
    3. できるだけ均一な音量で、10秒ほど伸ばします。
3. リップロール（唇を震わせる練習）
リップロールは、発声に必要な喉や腹筋の緊張をほぐすトレーニングです。
チェストボイスの響きを強化するための準備運動としても使えます。
*方法:
唇を軽く閉じ、震わせながら「ブー」と音を出します。
低音から始め、少しずつ高音に移行することでチェストボイスをしっかりと使えるようになります。

4. 体を使った共鳴練習
チェストボイスは体全体を使って響かせる感覚が重要です。
壁や床に背中を付けて声を出し、自分の声の振動を感じる練習を行うと効果的です。

5. 呼吸筋を鍛える
深い呼吸と安定した息のコントロールがチェストボイスには不可欠です。
腹式呼吸を習慣化し、息を吸い込む力と吐き出す力を鍛えることで、声の持続力や安定感が向上します。

※チェストボイスが苦手な人の原因と対策

チェストボイスが苦手な人は意外と多く、その原因はさまざまです。
以下では主な原因と、それを克服するためのアプローチを紹介します。

1. 原因: 力の入れ過ぎ
声を強く出そうとするあまり、喉に力を入れてしまうケースが多いです。
その結果、声が詰まったり、音が不自然になったりします。
* 対策: 喉ではなく、胸や鎖骨の下から声を出す感覚を意識します。
　　　　 軽い声量から始め、徐々に音量を上げていくことで、無理のない発声を目指しましょう。

2. 原因: 声帯の使い方が不十分
声帯がしっかり閉じていない場合、チェストボイス特有の力強さが失われます。
* 対策: 低音の「う」や「お」の音を使って、しっかりと声帯が閉じている感覚を確認します。
また、息漏れを防ぐために、無駄な空気を吐き出さないよう意識することも重要です。

3. 原因: 音域の勘違い
チェストボイスの音域でない高音を無理にチェストボイスで出そうとすることで、声が不安定になります。
* 対策: 自分のチェストボイスの音域を理解し、その範囲内で練習を行いましょう。
無理に高音を出そうとせず、ミックスボイスなどの技術に切り替える判断も重要です。

4. 原因: 緊張や姿勢の問題
緊張すると肩や首に力が入り、チェストボイスの響きを妨げることがあります。
また悪い姿勢も発声に悪影響を与えます。
* 対策: 深呼吸をしてリラックスし、肩や首の力を抜くことを意識します。
鏡の前で姿勢を確認しながら練習するのも効果的です。


いかがだったでしょうか？
チェストボイスは、歌声を力強く安定させるために欠かせない声区ですが、
練習方法や使い方を誤ると喉に負担がかかりやすくなります。

無理をせず、正しいトレーニングで、
自然で安定したチェストボイスを手に入れることができます。

苦手意識がある方も、少しずつ練習を積み重ねることで必ず改善が見られるはずです。
日々の練習で、自信を持った発声を手に入れましょう！