🎤 はじめに
Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)のボーカル、藤原聡さん。
彼の歌声を初めて聴いたとき、誰もが感じたはずです。
「どうしてあんなに高い音を、あんなに繊細に出せるんだろう?」
「Pretender」「Cry Baby」「Subtitle」「Laughter」など、
いずれの楽曲でも、藤原さんの声は伸びやかで、まるで“涙腺を揺らすような高音”。
それでいて力みがなく、聴く人の心にすっと入ってくる――。
まさに“感情を操る高音”です。
今回は、ナユタス自由が丘校のボイストレーナーが、
その繊細な高音の秘密を、発声構造・呼吸・共鳴の3つの観点から解説します!
🎶 藤原聡の歌声の特徴
彼の声を分析すると、次の3つの要素が見えてきます。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ① 軽やかで抜けのある高音 | 力で押し上げず、息の流れで声を運んでいる |
| ② 儚さのある響き | 息を多く含んだ発声(エアリーなトーン) |
| ③ 感情のダイナミクス | 息量と声量のバランスを自在に操る |
この3つを実現するための鍵が、ミドルボイスとブレスコントロールです。
🧠 高音を「力」で出すと壊れる
まず理解してほしいのは、
藤原さんのような高音は「力を抜いて支える」タイプの発声です。
高音が出ない人の多くは、
-
喉に力を入れて押し上げる
-
息を止めて頑張ってしまう
-
声帯をギュッと閉めてしまう
この3つのどれかをやっています。
しかし、それでは喉が締まり、音程も安定しません。
藤原さんのような繊細な声を出すには、喉ではなく“呼吸と響き”でコントロールする必要があります。
🌬️ ① 息の流れで作る高音
藤原さんの高音は、息を細く・長く流すことで作られています。
声は“空気の上に乗っている音”。息が止まれば声も止まります。
🔹 練習法:ストロー呼吸
-
ストローをくわえて「スーーー」と10秒息を吐く
-
息の流れを途切れさせずにキープ
-
そのまま「ウーー」と発声してみる
この練習で「声が息に乗る感覚」をつかめます。
高音になっても息を止めず、お腹で支えて喉をリラックスさせましょう。
🫁 ② ミドルボイスを育てる
藤原さんのハイトーンは“ミックスボイス(ミドルボイス)”がベースになっています。
地声と裏声を自然にブレンドし、喉に負担をかけずに高音を出しているのです。
🔹 練習法:うらごえブリッジ
-
「う〜」の音で、低音から高音までスライド(地声→裏声)
-
裏返ってもOK。徐々になめらかにつなげる
-
同じ音量・同じ息の流れで行う
繰り返すうちに、地声と裏声の境目がスムーズにつながり、
“喉の力みのない高音”が育ちます。
藤原さんの「Pretender」サビの
“グッバ〜イ 君の運命のヒトは僕じゃな〜い”
この部分はまさにミドルボイスの典型です。
🎵 ③ 喉を開くことで響きを作る
高音で喉が締まる人は、「響かせる空間」が足りません。
MISIAや髭男のような高音を出すには、喉の奥に“空間”を作ることが大切です。
🔹 あくび喉トレーニング
-
軽くあくびをして、喉の奥が開く感覚を感じる
-
その状態で「お〜」「う〜」と声を出す
-
響きが上方向(頭や鼻)に抜けていればOK
これで“喉を開く”感覚が育ちます。
喉を広げることで、同じ音量でも倍以上に響く声を作れます。
🪶 ④ 「柔らかい高音」を作る息のバランス
藤原さんの声の最大の魅力は、張っているのに柔らかいこと。
その秘密は「息と声のバランス」にあります。
🔹 練習法:エアリーボイスコントロール
-
息だけで「はぁ〜」と吐く
-
そこに少し声を混ぜる(50%息・50%声)
-
息を流しながら、音を保つ
これを繰り返すと、
声に“透明感”や“儚さ”が生まれます。
「Subtitle」や「Choral A」などの優しい高音も、
この「エアリートーン+支え」のバランスで生まれています。
🎶 ⑤ 音程を安定させるための姿勢と支え
藤原さんのライブをよく見ると、彼はどんな高音でも姿勢が崩れません。
背中が伸び、重心が下に安定しています。
姿勢が整っていると、呼吸も安定し、喉が自由になります。
🔹 練習法:立ち姿勢チェック
-
壁に背中・お尻・かかとをつける
-
頭の後ろも軽く壁につける
-
その状態で軽く「アー」と声を出す
声がスムーズに出たら、その姿勢が理想的。
背中とお腹で支えながら、喉に負担をかけない高音を作っていきましょう。
🎼 ⑥ 髭男の曲で練習するおすすめフレーズ
『Pretender』
グッバ〜イ 君の運命のヒトは僕じゃな〜い
→ ミドルボイスとブレスコントロールを意識。
喉を締めず、息を前に流すことがポイント。
『I LOVE…』
ねぇこのまま僕を奪い去って遠くへ連れ去って
→ 軽い息を混ぜた柔らかい高音。
“張る”より“乗せる”イメージで。
『Cry Baby』
僕の心を奪ってよ
→ 喉の開き+リズムの安定。
感情を込めながらも冷静なコントロールを意識。
💡 よくある質問
Q. 高音を出そうとすると喉が痛くなります。
→ 息を止めて喉で押しているサインです。
「息を流す」「お腹で支える」を意識してください。
Q. ミドルボイスが難しいです。
→ 最初は裏声との行き来を繰り返すだけでOK。
“裏返ってもいい”という気持ちが大切です。
Q. 声が薄くて迫力が出ません。
→ 共鳴が足りない可能性があります。
“あくび喉”や“ハミング練習”で響きを増やしましょう。
🎧 ナユタス自由が丘校でできること
ナユタス自由が丘校では、
Official髭男dismの藤原聡さんのような
**「高音だけでなく、感情が伝わる歌声」**を目指す方向けに、
マンツーマンの発声・表現レッスンを行っています。
-
ミドルボイス・裏声トレーニング
-
呼吸と腹圧の安定練習
-
音程とリズムのコントロール
-
楽曲分析とフレーズごとの表現練習
一人ひとりの声質・音域・体格に合わせて、
無理なく“繊細で強い高音”を育てていきます。
🌟 まとめ
-
藤原聡の高音は「息×支え×共鳴」のバランスでできている
-
喉で出すのではなく、体全体で支える
-
ミドルボイスを使って、柔らかくも強い音を作る
-
呼吸が整えば、繊細で感情的な高音は誰でも再現できる
🎶 体験レッスン受付中!
ナユタス自由が丘校では、
「藤原聡のように高音を美しく出したい!」
「喉に負担をかけずに歌えるようになりたい!」という方のために、
無料体験レッスンを実施しています。
講師があなたの声を分析し、
呼吸・ミドルボイス・共鳴のバランスを丁寧に指導いたします。
“繊細なのに強い声”を、あなたも手に入れましょう。
執筆:ナユタス自由が丘校 ボイストレーナー Toshi
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ナユタス自由が丘校🎤
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