こんにちは！ナユタス自由が丘校 ボイストレーナーのサラです。
レッスンをしていると、声が出にくいときほど
肩や首まわりに力が入り、重心が上に上がっていることが多いです。
歌は声帯だけのものではなく、
呼吸・姿勢・響きの位置のバランスで成り立つ表現です。
そのため、姿勢が整うだけで声の出方が大きく変化します。
なぜ姿勢が声に影響するのか
声は空気の振動で生まれます。
その「空気」を運ぶ通り道は、喉ではなく、体全体です。
姿勢が崩れていると、
- 呼吸が浅くなる
- 喉周りに力が入りやすい
- 声の出口が狭くなる
といった状態になり、声が「押し出すもの」になります。
一方で、姿勢が整っていると、
- 背中側に息が入る
- 下半身で支えられる
- 声が前にスッと流れる
という “流れのある声” が生まれます。
意識するのは「まっすぐ」よりも「下に重心」
「姿勢を正そう」とすると、多くの人が胸を張りすぎてしまいます。
正しい姿勢は胸を張ることではなく、
下に重心を置くことです。
意識するポイントは3つだけ。
・つむじが上に引っ張られているイメージ
・肩は力を抜いてストンと落とす
・おへそより下に重心があるつもりで立つ
これだけで、呼吸が深く入り、声が自然に前へ流れます。
毎日できる、簡単な姿勢リセット
・壁に背中・お尻・かかとをつける
・肩の力を抜いて、首を長くするイメージ
・そのまま深くゆっくり息を吸う
「吸った空気が背中側に広がる感覚」があればOKです。
この状態で声を出してみると、
いつもより 力まずに声が通る 感覚がわかりやすくなります。
おわりに
姿勢は、声の土台です。
うまく歌おうとする前に、
立ち方と呼吸が整っているか に目を向けることで、
声は驚くほど変化していきます。
声が出づらいときは、
テクニックではなく、まず「姿勢」に戻ってみてください。
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