こんにちは！ナユタス自由が丘校 ボイストレーナーのサラです。
冬になると「声が出しづらい」「いつもより高音がきつい」という相談が一気に増えます。
もちろん乾燥の影響も大きいのですが、実は“喉そのもの”よりも 体全体のコンディション が声に影響しているケースがとても多いんです。
今日は、冬だからこそ起きやすい「声が出しにくくなる理由」と、
ボイトレ的に意識してほしい 体ケアのポイント をまとめました！
① 冷えで呼吸が浅くなる → 声が弱くなる
寒いと自然と肩がすくみ、呼吸が浅くなりやすくなります。
呼吸が浅いまま歌うと息の量が足りず、声に“弱さ”や“不安定さ”が出がち。
改善ポイント
- 歌う前に肩甲骨をゆっくり大きく回す
- 背中全体を広げるように深呼吸する
- 体の前側（胸・みぞおち）を軽く開く
呼吸が深くなると、高音の伸びや声量が劇的に変わります。
② マスク生活で口呼吸になりがち → 喉に直接乾燥が当たる
冬は鼻の通りが悪くなりやすく、つい口呼吸が増えてしまいます。
口呼吸は乾燥した冷たい空気がそのまま喉に当たるので、声帯への負担が大きくなります。
改善ポイント
- できる範囲で鼻呼吸を意識
- 鼻うがいで通りを良くする
- 温かい蒸気で鼻〜喉を潤す
喉だけでなく、鼻のケアが“声の乾燥対策”にも直結します。
③ 水分不足で“声の滑り”が悪くなる
冬は喉が渇きにくいので、水分を取る量がどうしても減りがち。
でも声帯は“薄い膜が潤っている状態”で一番動きが良いので、水分不足は大敵です。
改善ポイント
- 常温の水をこまめに飲む
- レッスン前にコップ半分〜1杯を意識
- カフェインの多い飲み物ばかりにしない
水分補給は「喉を通す」というより、体に吸収されることで声に効いてきます。
④ 寒さで“肩が上がり、体が硬くなる” → 声が出ない原因に
冬は無意識に肩がすくんでしまい、首・肩・背中まわりが固まりやすくなります。
体が固い状態で歌うと、呼吸が浅くなり、響きも広がらず、高音も出しづらくなる…という悪循環に。
これは実は、冬に声が不安定になる最も大きな理由のひとつです。
改善ポイント
- 首を左右にゆっくり倒して“呼吸の通り道”を広げる
- 肩を5〜10回、後ろに大きく回す
- 腰・背中を丸めたあと伸ばして、体の中心をほぐす
- 歌う前に「肩の力を抜く」意識を持つ
身体が脱力できると息の流れがスムーズになり、冬でも驚くほど声が出やすくなります。
冬の声不調は、喉を責めるのではなく“体全体を温める・ほぐす”意識がとても大切。
ちょっとしたケアで、声の伸び・安定感・歌いやすさが一気に変わります。
ぜひ今年の冬は、体のコンディション作りも取り入れてみてくださいね❄️🎤✨
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