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ボイストレーニングコース

【成長の壁にぶつかったあなたへ。】ボイトレ・ダンスのスランプを乗り越える方法

こんにちは。ナユタス蒲田校です。

今日は誰もが経験するスランプについてお話しします。

ボイストレーニングやダンスを始めて、しばらくすると誰もが一度はぶつかる壁(スランプ)があります。

「なんだか最近、上達してる気がしない……」
「前はできたことが急にできなくなった……」
「練習しても、全然うまくならない……」

もし今、あなたがそんな風に感じているなら、それは決して「才能がない」わけではありません。 むしろ、それはあなたが真剣に、そして着実に成長している証拠です。

なぜなら、成長は一直線に進むものではなく、階段のように一段上がっては、少し平坦な道が続き、そしてまた一段上がるというのを繰り返すからです。 今、あなたが立っているその平坦な道は、次のステップへジャンプするための準備期間。 そこで!今日は、その時期をどう乗り越え、さらなる高みを目指すかについてお話しします。

スランプは「成長の準備期間」と捉える

 まず、最も大切な心構えは、スランプをネガティブに捉えないことです。 多くの人は、上達が停滞すると「自分はダメだ」と自信を失ってしまいます。しかし、それは大きな間違い。 ボイトレやダンスは、脳と身体の両方を使ってスキルを習得するプロセスで上達します。

例えば、新しい歌い方やダンスのステップを学ぶとき、最初は「頭」で考えながら身体を動かしますが、これができるようになると、今度は「無意識」でできるようになるまで繰り返し練習します。 この“「頭で考えている状態」から「無意識にできる状態」へと移行する期間”が、多くの人にとっての「停滞期」なのです。

この時期は、一見すると何も変わっていないように見えますが、あなたの脳と身体は、これまでに学んだ新しい情報を整理し、定着させるための「水面下の作業」を必死に行っています。 例えるなら、パソコンのOSをアップデートしているような状態。 新しい機能を使うためには、一度再起動してシステムを整理する必要がありますよね。 あなたの身体も、まさに同じことをしているのです。

1.客観的な視点を取り戻すアプローチ

スランプに陥ると、どうしても自分の内側に意識が向きがちです。 「なんでできないんだろう?」という自問自答は、ときに視野を狭めてしまいます。 そんなときは、一度立ち止まって、客観的な視点を取り戻しましょう。

①自分の成長を「見える化」する

「上達していない」と感じているのは、もしかするとあなたの主観かもしれません。 まずは、自分の成長を客観的に見てみましょう。

 ・練習記録をつける

-今日どんな練習をしたか、そのとき何を感じたかをメモする習慣をつけましょう。

-声の調子、身体の感覚、前回できなかったことが今回できた、などの小さな変化を記録します。

・動画や録音で「観察」する

-レッスン開始時、1ヶ月後、3ヶ月後など、定期的に自分の歌やダンスを録画・録音しておきましょう。

-スランプだと感じたときに、過去の自分と今の自分を比較してみてください。きっと、ピッチが安定していたり、リズム感が良くなっていたり、身体の使い方が滑らかになっていたり、自分では気づかなかった成長を発見できるはずです。

-この「観察」は、自分の努力が報われていることを実感させてくれる、何よりのモチベーションになります。

②講師や仲間からフィードバックをもらう

 一人で悩んでいるなら、スクールやプロのボーカル講師に相談しましょう。プロの視点から「あなたの成長は今この段階ですよ」「次にやるべきことはこれです」と具体的にアドバイスをもらえます。 また、同じように頑張っている仲間と話すのも良いでしょう。 「自分だけじゃないんだ」と安心できますし、お互いの悩みや成功体験を共有することで、新たなヒントが見つかることもあります。

2.「脱・完璧主義」で練習を楽しむアプローチ

 スランプに陥る人の多くは、真面目で完璧主義な傾向があります。 「今日の練習で、必ずこれを完璧にマスターする!」と高い目標を掲げるのは素晴らしいことですが、それが逆にプレッシャーになることもあります。

①「結果」ではなく「過程」に目を向ける

練習の目的を「完璧に歌うこと」「完璧に踊ること」にするのではなく、「今日は腹式呼吸を5回練習する」「今日はアイソレーションを10分やる」など、【具体的な行動】に設定しましょう。 結果がどうであれ、目標とした行動をやり遂げた自分を褒めてあげてください。 こうすることで、「できた」「できなかった」という二択の思考から解放され、練習自体を楽しむことができるようになります。

②「苦手」から一時的に離れてみる

いつも苦手なことにばかりに向き合っていると、モチベーションが下がってしまいますね。 そんなときは、一度その課題から離れてみましょう。 例えば、高音が出ないことに悩んでいるなら、一度好きな曲を思いっきり楽しく歌ってみる。 難しい振付で悩んでいるなら、基礎のアイソレーションやステップに立ち返って、身体を動かすこと自体を楽しんでみる。 脳をリフレッシュさせることで、再び苦手な課題に戻ったときに、意外とすんなりできるようになることがあります。

3.視点を変える「脳と身体のリセット」アプローチ

 もし、それでもどうしても行き詰まりを感じるならば、いつもと違う方法を試して、脳と身体に新しい刺激を与えるのも良い方法です。

①いつもと違うジャンルに挑戦する

ボイトレなら、普段歌わないジャンル(ポップスばかりならR&Bやジャズ、ミュージカルなど)の曲に挑戦してみましょう。 ダンスなら、いつもと違うジャンル(ヒップホップばかりならロックダンスやハウス、ジャズなど)に挑戦してみるのも面白いです。 新しいジャンルに触れることで、今まで使っていなかった筋肉の使い方や発声方法を発見し、それが結果的に元のジャンルのスキルアップにも繋がることが多々あります。

②基礎練習に立ち返る

スランプのときは、基礎が疎かになっているケースも多くあります。 難しい曲や振付を一旦やめて、初心に戻って基礎練習に集中してみましょう。 腹式呼吸、リップロール、スケール練習、アイソレーション、重心移動……。 「もう知ってるし」と思うかもしれませんが、基礎を徹底的に見つめ直すことで、今まで気づかなかった「なぜかできない」の原因を発見できることがありますよ。

最後に

上達が停滞する時期は、誰にでも訪れます。 それはあなたが真剣に、そして着実にステップアップしている証拠です。 焦らず、今回ご紹介した方法を試しながら、自分自身を客観的に見つめ、優しく向き合ってあげてください。

ナユタス蒲田校の講師は、そんなあなたの成長をいつでも全力でサポートします。 一人で悩まず、いつでも頼ってくださいね。 さあ、この「成長の準備期間」を乗り越えて、一緒に次のステージへ進みましょう!

 

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