ナユタス蒲田校スタッフです。
来年に向けて新しいことを始めたくなるこの時期、声優を目指して音楽や発声を通じて新たな自分を発見される生徒さんの姿を見るたび、私自身も心が躍ります。先日も「オーディションで初めて褒められました!」という嬉しい報告をいただき、日々の地道なレッスンの大切さを改めて実感しています。
夢を叶えるために、あなたがまず乗り越えるべき壁の一つが、「明瞭な発声」です。
「滑舌が悪い」「何を言っているかわからない」と指摘された経験はありませんか?声優のオーディションや現場では、セリフの明瞭さが合否や仕事の評価を大きく左右します。どんなに深い感情を込めても、言葉が聞き取れなければ、その演技は聞き手に届きません。
実は、滑舌や不明瞭な発声の問題の多くは、「母音がはっきりしていない」ことが原因です。しかし、ご安心ください。たった一つ、「母音を立てる」話し方を身につけるだけで、あなたの声は驚くほど聞き取りやすくなり、プロの耳に響くようになります。この記事では、その具体的な方法と、声優にとってなぜ母音の明瞭さが重要なのかを徹底解説します。
🎙️なぜ「母音」が重要なのか?日本語の発声のメカニズム
日本語は、「あいうえお」の5つの母音と、子音の組み合わせでできています。
例えば、「か」は子音 と母音 、「し」は子音 と母音 で構成されます。この時、実際に音として長く響き、言葉の根幹となるのは「母音」の部分なのです。
イメージしてください。建物の骨組みにあたるのが子音だとすれば、その建物を支え、形を決定づけ、響きを生み出す空間こそが母音です。
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母音がぼやけていると、どんなに子音を一生懸命発音しても、言葉全体が不明瞭で、こもった印象に聞こえてしまいます。
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特に声優の仕事では、マイクを通して声が最終的な成果物になります。マイクは繊細な音を拾うため、母音の曖昧さがより顕著に、そして冷酷に聞き手に伝わってしまうのです。
したがって、声優にとって母音の明瞭さは、技術というよりも、プロフェッショナルとしての土台であり、聞き手に対する責任とも言えます。母音をしっかり「立てる」ことで、言葉の輪郭がはっきりとし、マイク乗りが格段に良くなります。
👄実践!聞き取りやすさが劇的に変わる「母音を立てる」トレーニング法
母音を立てるための訓練は、特別な機材は必要ありません。あなたの口と、少しの意識だけで始められます。
1. 鏡を使った「母形の確認」
まずは「あいうえお」を、口を大きく、そしてゆっくりと動かしながら発音します。このとき、必ず鏡を見ながら行ってください。それぞれの母音で口の形(これを「母形」と呼びます)が明確に違うことを確認することが重要です。
それぞれの母形とポイントは以下の通りです。
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「あ」:口を縦に大きく開けます(卵を縦にしたような形)。喉の奥を開くイメージです。
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「い」:口を横に強く引きます。唇の両端を左右に引っ張るようにしましょう。
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「う」:唇を前にしっかり突き出します(すぼめる)。歯を見せないようにします。
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「え」:「い」より少し口を開き、横に引きますが、「あ」ほどは縦に開きません。
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「お」:口を丸くします。唇全体を前に出して、軽くすぼめます。
この口の形の違いこそが、母音の明瞭さを生み出す源です。曖昧な口の動きでは、曖昧な音しか生まれません。
2. 「母音だけの音読」で口を慣らす
次に、簡単な文章を選び、それを母音だけで読んでみるトレーニングをします。
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元の文章の例:「今日はいい天気ですね」
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母音だけの発音:「いおうあいいえんいえうえ」
最初は難しく、変な顔になってしまうかもしれませんが、これは母音を出すための口の形を体に覚え込ませるための重要なプロセスです。母音だけで読んだ後、再び普通の文章として読んでみてください。母音の口の形を意識しながら発音できる感覚が掴めるはずです。この練習を繰り返すことで、無意識下でも母音が立つようになります。
⚠️よくある落とし穴:バランスと自然さを意識する
トレーニングを進める中で、陥りがちな失敗例を把握しておきましょう。
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「大げさ」と「はっきり」の混同 口を大きく開けすぎて、不自然な、オーバーな発音になってしまうことがあります。「大げさに」ではなく、あくまで「はっきりと」、「明確に」母形を作ることを意識してください。自然な会話の中でも使えるレベルを目指します。
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子音がおろそかになる 母音を意識するあまり、子音の発音がおろそかになってしまう方がいます。子音は言葉の”開始”を決める重要な要素です。母音と子音のバランスが大切です。子音の破裂音(など)は鋭く、摩擦音(など)はクリアに発音することを忘れずに。
👂セルフチェックの重要性:プロの耳を育てる
自分の発声がどう聞こえているかを知るには、録音と客観的なチェックが不可欠です。
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母音の聞き分けチェック 録音を聞く時は、「あ」「い」「う」「え」「お」それぞれの音が完全に区別できているかをチェックしてください。特に、「い」と「え」(口の横の開き具合の違い)、「う」と「お」(唇のすぼめ方と縦の開きの違い)は曖昧になりやすいポイントです。
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スピード耐性の確認 早口で文章を読んだ時にも、母音がつぶれていないかを確認しましょう。声優の仕事では、ナレーションや掛け合いで早口のセリフも多いため、スピードを上げても母音がしっかりと「立っている」ことがプロの必須条件です。
🚀まとめ:プロへの近道は「母音」の意識から
母音を意識するだけで、あなたの声の印象は劇的に変わります。母音が立つことで、あなたの演技は明瞭で聞き取りやすくなり、オーディションでも「プロ意識が高い」「基礎がしっかりしている」と評価されやすくなります。
しかし、独学では自分の発音の癖や、適切な口の形に気づきにくいものです。無意識の癖を直すには、プロの耳で具体的なフィードバックをもらうことが、最も効率的で確実な方法です。
NAYUTAS蒲田校では、声優を目指すあなたのための発声トレーニングを、マンツーマンレッスンで丁寧に指導しています。
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プロ講師による個別指導: 採用率10%のプロ講師陣が、あなたの母音の発音を一つ一つチェックし、改善点を具体的にアドバイスします。
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効率的な改善: 講師が目の前で口の形を確認し、正しい母音の発音を身につけていくので、独学では難しい発音の癖も最短で改善できます。
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