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ボイストレーニングコース

【声優】声優の棒読みを卒業する「感情表現」のコツ

こんにちは、ナユタス蒲田校スタッフです。

日々のレッスンを見ていると、

「やっと感情を込めて演技するってことがわかった!」

と、生徒さんが喜ぶ瞬間に立ち会うことがあります。その度に、声の表現力が持つ計り知れない素晴らしさと、演技に深みが加わる感動を改めて実感します。声優を目指す方にとって、発声や滑舌といった基礎技術だけでなく、感情を声に乗せる力は、キャラクターにリアリティを与える何よりも大切な要素です。その成長の瞬間を一緒に作れることが、レッスンに関わる者としての一番の喜びです。


🙅‍♀️ 「感情を込める」という抽象的な壁

さて、「感情を込めて」と言われても、具体的にどうすればいいかわからない。気持ちを込めているつもりなのに、なぜか「棒読み」と言われてしまう…そんな壁にぶつかっている声優志望の方は非常に多いのではないでしょうか。感情表現は、声優にとって最も重要なスキルの一つですが、「感情を込める」という抽象的な指示だけでは、具体的に何を練習すれば良いのかが分かりにくいものです。

実は、この「棒読み」を卒業し、豊かな感情表現を手に入れるためには、感情を抽象的なものとして捉えるのではなく、具体的な段階や数値として捉え直すことが有効な打開策となります。感情を数値化して考えることで、あなたの表現の幅は一気に広がり、演技に論理的な裏付けを持たせることができるようになります。

📊 感情を「0か100」ではなく「グラデーション」で捉える

多くの人が、演技をする際に「嬉しい」「悲しい」「怒り」といった感情を、まるで0か100かの二択、あるいはスイッチのON/OFFのように表現しようとしてしまいます。しかし、考えてみてください。実際の人間が抱く感情には、無数のグラデーションがあります。

例えば、朝起きて最初に「嬉しい」と感じる瞬間でも、「ちょっと嬉しい(昨日見た夢が良かった)」、「かなり嬉しい(欲しかった商品が手に入った)」、「最高に嬉しい(オーディションに合格した)」では、声のトーンも表情も、そして息遣いも全く違うはずです。

この「感情の段階」を意識することで、あなたの演技には一気に深みとリアリティが生まれ、視聴者が共感できる「人間味」を帯びるようになります。

5段階で実践!感情の「数値化」トレーニング

具体的なトレーニング方法として、まずはセリフの感情を5段階で考え、演じ分けてみることをお勧めします。この5段階は、あなたの表現の引き出しを意図的に増やすための、非常に効果的なツールとなります。

【例:「嬉しい」の5段階設定】

  1. レベル1(ほんのり嬉しい): 心の中で静かに微笑む程度。

  2. レベル2(嬉しい): 素直に喜びを感じている。

  3. レベル3(かなり嬉しい): 思わず声が弾む、少し興奮気味。

  4. レベル4(とても嬉しい): 身体全体で喜びを表現している。

  5. レベル5(最高に嬉しい): 歓喜の絶頂。感情を抑えきれない状態。

【実践:「ありがとう」の演じ分け】

同じセリフ(例:「ありがとう」)を、この5段階それぞれで読んでみましょう。

  • レベル1は、小さく穏やかに、声をあまり響かせず息を多めに使って読む。

  • レベル5は、声を大きく弾ませるように、高いトーンで速めに読む。

このように、単に声のトーンだけでなく、速さ、高さ、声量、そして息の使い方など、具体的な要素を意識的に変えてください。

⚠️ よくある落とし穴を避ける!

ここでよくある失敗例として、数字が大きいほど「声を大きくする」と声量だけに頼ってしまう勘違いがあります。感情の強さは、声量だけで決まるわけではありません。

例えば、レベル5の「怒り」は、声を荒げるだけでなく、極限まで声を落とし、震えさせることで逆に凄みが増す場合があります。レベル5の「悲しい」は、声を出すのではなく、嗚咽や深い溜息、あるいは長い「間」を取ることで、感情が溢れて言葉にならない状態を表現できます。感情の強さは、声の震え、間の取り方、息の使い方、そして声を出さない部分など、様々な要素で表現できることを忘れないでください。

🔊 録音とフィードバックで「客観性」を持つ

5つの「ありがとう」を演じ分けたら、必ず録音して聞き比べましょう

  • チェックポイント1: 5つのセリフが、明確に違って聞こえるか?

  • チェックポイント2: それぞれのセリフが、設定したレベルに自然に聞こえるか?

もし違いが分かりにくい場合は、まだ感情の段階が声に表れていない証拠です。また、感情の段階を意識するあまり、演技が機械的で不自然になってしまう方もいます。最終的には、この段階を意識することなく、セリフの流れの中で自然に使い分けられるようになることが目標です。

🚀 まとめ:あなたの表現力を格段に向上させるために

感情表現の幅を広げることは、声優としての演技力を格段に向上させます。感情の段階を使い分けられるようになることで、オーディションでも「表現力が豊か」「キャラクターの心情に深く合っている」と評価されやすくなります。

この感情のグラデーションのトレーニングは、独学では「自分の声がどう聞こえているか」「本当に自然に演じ分けられているか」という客観的な判断が難しく、表現の癖に気づきにくいものです。

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講師があなたの演技を細かく分析し、感情表現の幅を広げるための具体的なアドバイスを提供します。実際のレッスンでは、講師が一緒にセリフを読みながら、感情の段階を体感していくので、独学では気づきにくい表現の癖も効率よく改善し、あなたの演技を次のレベルへと引き上げます。

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