ブログ
ボイストレーニングコース

歌の練習の「タンクトリル」ができません

タンクトリル、難しいですよね!「トゥルルル」と

舌を震わせるあれですね。いわゆる「巻き舌」。

英語では「タングトリル (Tongue Trill)」や

「ローリングR (Rolled R)」などと呼ばれていて、

特定の言語を話す人にとっては自然な音ですが、そ

うでない人にとってはちょっとした練習が必要です。

でも安心してください!できない人でも、いくつかの

ステップと練習法を試せばできるようになる可能性が

高いです。舌の筋肉の柔軟性と、息のコントロールが

鍵になります。


 

タングトリルができない理由と克服法

タングトリルができない主な理由は、舌の先端が十分に

リラックスして震える状態になっていないこと、

そして息の圧力が足りないことです。

これを克服するための練習を段階的に見ていきましょう。

 

ステップ1: 舌の先端をリラックスさせる

まず、舌の先端の緊張をほぐすことが大切です。

① 舌を「ダラ〜ン」とさせる:  口を軽く開けて、舌の力を

完全に抜き、ダラっと口の中に垂れ下がるような状態にします。

このリラックスした状態を覚えることが重要です。

②「ル」の音を意識する: 「ルルルルル…」と発音する時、

舌の先端が上の歯の裏あたりに軽く触れるのを感じますか?

タングトリルはこの「ル」の準備段階のような舌の位置が

スタート地点になります。

③「D」の音から始める: 「D」の音を出す時、舌の先は

上の歯の裏に触れますよね。この舌の位置から、

息を強く吐き出しながら「ドゥルルルル…」と、

舌を震わせるイメージで音を出してみます。

 

ステップ2: 息の圧力をコントロールする

舌がリラックスしても、十分な息の圧力がないと震えません。

・「フー」と息を吐く練習: まずは何も考えずに「フーッ」と

強く息を吐き出してみてください。口の中から勢いよく空気が

抜けていくのを感じますか?この息の強さが必要です。

・「ティッシュペーパー」で確認:  軽く口を開け、目の前に

ティッシュペーパーを一枚垂らします。息を吐いた時に

ティッシュが勢いよく揺れるくらいの息の強さを

意識しましょう。

・ 「うがい」のイメージ: 水なしでうがいをする時のような、

「ゴロゴロ」という喉の動きではなく、「ブーッ」と唇を

震わせるような音(リップロール)を、今度は舌で出す

イメージです。舌の先端が上の歯の付け根あたりに

軽く触れている状態で、強く息を吐き出します。


 

練習メニュー

1.舌を「トゥ」の位置に固定して息を出す

2.舌の先端を、上の歯の裏側(歯茎との境目あたり)に

軽く触れさせます。この時、舌全体に力が入らないように

先端だけが触れるようなイメージです。

3.この状態を保ちながら、口から強く息を

「シューッ」と吐き出します。まるで風船に空気を

入れるような、勢いのある息です。

4.息を吐き出すと同時に、舌の先端が息の圧力で

「ブルブルブル」と震える感覚を探します。

 

 

大切なこと

焦らず、根気強く試してみてくださいね!

いつか突然できるようになる瞬間が訪れるかもしれません。

 

ナユタス神田校無料体験レッスン申込URL

無料体験レッスン