歌のレッスンで立つことが多いのは、歌を歌う上で
正しい姿勢がとても重要だからです。
立った姿勢だと、以下のようなメリットがあります。
〇 呼吸のしやすさ:
歌の基礎となるのが、深く安定した呼吸です。
立っていると、横隔膜が動きやすくなり、肺を最大限に
使えるため、より多くの息を吸い込み、安定して吐き出す
ことができます。腹式呼吸を体感しやすいのも、立った
状態だと言われています。
〇 体の共鳴:
体全体が楽器のように響くことを「共鳴」と言います。
立っていることで、口腔、咽頭、鼻腔といった共鳴腔が
まっすぐになり、より響きの良い声が出やすくなります。
〇 体幹の安定:
立って歌うことで、下半身の踏ん張りが利き、体幹が
安定します。これにより、発声が安定し、芯のある声が
出せるようになります。
〇 全身の連動:
歌うことは、喉だけでなく体全体の筋肉を使います。
立っていることで全身の筋肉が連動しやすくなり、
無理な力みなくしなやかに歌うことができます。
〇 表現力:
姿勢が良いと、見た目にも堂々とした印象を与え、
自信を持って歌っているように見えます。また、
体全体を使って表現することもしやすくなります。
もちろん、座って歌うプロの歌手もいますが、それは
正しい発声法が身についているからです。特に歌い始めの
段階や、より効率的に発声技術を習得するためには、
立った姿勢で練習することが推奨されることが多いです。
レッスンでは、これらのメリットを最大限に引き出す
ために、頭のてっぺんから真っ直ぐに一本の串に
刺されたようなイメージで立ち、胸から頭まで気道を
まっすぐに保つよう指導されることがあります。
歌のレッスンは、単に歌が上手くなるだけでなく、
良い姿勢を意識することで、自信や自己表現力も
高められる機会にもなりますよ。
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