歌を上達させるためには、ただ好きなだけでなく、自分の成長に役立つボーカリストを目標にすることが大切です。ここでは、「好き」という感情だけではない、客観的な視点で目標とするボーカリストを見つける方法をいくつかご紹介します。
1. 自分の声質や音域に近いボーカリストを探す
憧れの歌手と自分の声が全く違う場合、同じように歌おうとすると無理な発声になり、喉を痛める原因になります。自分の声と似た特徴を持つボーカリストを見つけるのが、最も効率的な成長への近道です。
- 声の高さと音域:
- 自分の声が「高い」「低い」のどちらか、無理なく出せる音域はどこか把握しましょう。
- その上で、自分と似た音域のボーカリストを探します。
- プロの曲でも、キーを調整して歌いやすい音域に合わせる練習も有効です。
- 声の質感:
- 声が「ハスキー」「透明感がある」「力強い」「優しい」など、自分の声質と似たボーカリストはいないか探してみましょう。
- 声質が似ていると、そのボーカリストの持つ表現テクニックが自分にも応用しやすいことが多いです。
2. 自分の弱点克服に役立つボーカリストを探す
自分の課題を克服するためには、その課題をすでにクリアしているボーカリストを参考にしましょう。
- リズム感が課題:
- 複雑なリズムを正確に歌いこなすボーカリスト(例:R&Bやファンクなど)を目標にしましょう。
- 彼らの歌い方を真似することで、リズムの取り方やグルーヴ感を掴む練習になります。
- 表現力が課題:
- 感情表現が豊かなボーカリスト(例:バラードやソウルシンガー)に注目しましょう。
- どのような息づかいや声の強弱で感情を表現しているのかを分析し、自分の歌にも取り入れてみましょう。
- 声量が課題:
- 太く、芯のある声で歌うボーカリスト(例:ロックシンガーやミュージカル俳優)を参考にしましょう。
- 声の響かせ方や、声帯をしっかり閉じる技術を学ぶヒントが見つかります。
3. 多角的な視点でボーカリストを分析する
目標にするボーカリストを一人に絞るのではなく、複数のボーカリストから良い部分を吸収していくのが理想的です。
- 分析的な聴き方をする:
- ただ聴き流すのではなく、「どうしてこの部分はこんなに力強く聴こえるんだろう?」「なぜこのフレーズはこんなに優しく聴こえるんだろう?」と、**なぜ?**という疑問を持ちながら聴いてみましょう。
- その答えを探すように、発声方法、ブレス(息継ぎ)のタイミング、ビブラート、アクセントなどを細かく分析します。
目標とするボーカリストは、歌の「先生」のような存在です。好き嫌いだけでなく、自分の成長に必要な要素を客観的に見極めて、あなただけの「お手本」を見つけてみましょう。
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