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ボイストレーニングコース

冬は声枯れの季節。ボイトレ講師が選ぶ“最強の喉ケアルーティン”

冬になると「声が出しづらい」「高音がかすれる」「朝だけ声がガラガラ」という悩みが急増します。
NAYUTAS川越校でも、12月〜2月は“喉トラブル相談”がもっとも多いシーズンです。

実は、冬は声帯にとって条件の悪い季節。

  • 空気が乾燥して声帯がカサつく
  • 寒暖差で喉が急激にむくむ
  • 冷たい空気で炎症が起きやすい
  • 水分不足になり声の芯が弱くなる

これらが重なり、「声が枯れる」「声量が落ちる」「高音が出づらい」などのトラブルにつながります。

そこで今回は、NAYUTASの現役ボイストレーナーが選ぶ、**冬でも声を守る“最強の喉ケアルーティン”**を紹介します。
歌う人はもちろん、講師・接客業・営業職など「声を使う仕事」の方にも必ず役立つ内容です。


1. まず知っておきたい:冬に声が枯れやすい3つの理由

① 湿度の低下で声帯が乾く

冬は湿度が30%以下になる日も多く、これは声帯にとって“砂漠レベル”。
声帯は粘膜なので、乾燥すると振動しづらく、無理に声を出すと炎症の原因に。

② 外気との気温差で喉がむくむ

暖房で温まった部屋→外の冷気
この差が喉の粘膜に負担をかけ、むくみやすくなります。

③ 水分摂取量が減る

夏ほど喉が渇かないため、水を飲む量が減少。
すると声帯が“干からびた状態”になり、声が出しづらくなります。

上記3つが重なると、冬は声枯れが一気に加速します。


2. ボイトレ講師が毎日やっている“最強の喉ケアルーティン”

ここからは、完全に真似するだけで喉の調子が劇的に改善するルーティンを紹介します。


ルーティン① 朝起きたら最初に白湯を飲む(200ml)

冬の喉ケアで一番大切なのは、水分補給のタイミングです。

寝ている間に喉は乾燥しているため、
起床後すぐの「白湯」が声帯の潤いを一気に回復させます。

冷たい水は喉を冷やすためNG。


ルーティン② 蒸しタオルで首前を30秒温める

声帯は“首の内側”にあるため、温めると血流が上がり、声が出しやすくなります。

  • タオルを濡らしてレンジで20〜30秒
  • 首の前側(喉仏周辺)に当てる
  • 呼吸がラクになるのを感じる

ライブ前・レッスン前にやると高音の抜けが変わります。


ルーティン③ 必ず加湿(湿度45〜60%)をキープ

冬の喉ケア=湿度管理といっても過言ではありません。

理想は
湿度45〜60%

乾燥すると声帯が硬くなり、声のツヤが消えます。
加湿器がない場合は、濡れタオルを干すだけでも効果あり。


ルーティン④ 発声前は“声帯を擦らない”ウォームアップから

冬は声帯が固くなりやすいので、いきなり大声で歌うのは最悪の行為。

まずはこの3ステップ:

  1. リップロール(10〜20秒×3回)
  2. ハミング(低音→中音→高音)
  3. 軽いブレス練習

この順番にすると声帯がスムーズに動き、高音も柔らかく出せるようになります。


ルーティン⑤ 外出時は“マスクで喉を守る”

冬の冷たい空気は声帯の天敵。
直接冷気を吸うと、一気に炎症が進みます。

  • マスクで喉を加湿
  • 温まった空気を吸える
  • 風邪予防にもなる

冬のボーカリストはほぼ全員マスクをしています。


ルーティン⑥ 声を使った日は“寝る前に湯船で15分”

温度よりも“時間”がポイントです。

お風呂に入ることで

  • 全身の筋肉が緩む
  • 声帯周りの血流が改善
  • 喉が長時間しっとりする

これにより翌日の声が驚くほどスムーズになります。

シャワーだけだと喉の回復は弱いので、冬だけは湯船に浸かる習慣がおすすめ。

 

 

3. やってはいけない“冬のNG行動”

冬の喉ケアでは、避けるべき行動もあります。

  • 冷たい飲み物を一気飲み
  • 乾燥した部屋で長時間過ごす
  • 起きてすぐ大きい声を出す
  • 酒・カフェインの飲みすぎ
  • のど飴を“常に舐め続ける”

のど飴は適度に使わないと逆効果になるので注意。
飴の刺激で喉を舐めたくなるため、乾燥を悪化させるケースがあります。


4. 冬は「声のクセ」が改善しやすい季節でもある

冬は声が出にくくなる一方で、
**“正しいケアを続ければ声の質が一段階アップしやすい季節”**でもあります。

なぜなら…

  • 空気が乾燥→声帯のケア意識が高まる
  • 寒さで発声が丁寧になる
  • ブレス(呼吸)の使い方が安定する

冬に喉ケアの習慣ができると、春には驚くほど歌いやすくなります。

NAYUTAS川越校でも、冬に入会した生徒は“声の改善スピードが早い”という特徴があります。


【まとめ】冬こそ喉ケアのチャンス。ルーティン化すれば声は安定する

冬は声枯れしやすい季節ですが、
正しい喉ケアルーティンを続ければ、声はむしろ安定していきます。

▼ 最強の喉ケアルーティン

  • 朝の白湯
  • 蒸しタオルで首を温める
  • 湿度45〜60%
  • 優しい発声ウォームアップ
  • 外出時のマスク
  • 寝る前の湯船

これだけで声の調子は劇的に変わります。


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  • 声枯れしやすい
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