ダンスにはたくさんの種類がありますが、実は一部のダンスは世界の歴史の中で姿を消し、絶滅危惧種のようになっています。今回は、そんな「失われたダンス」に焦点を当て、その復活運動について紹介します。
2.1 バレエとともに消えた“バロックダンス”
バロック時代(17世紀から18世紀)のヨーロッパでは、特に宮廷で行われた“バロックダンス”が盛んでした。しかし、クラシックバレエの発展に伴い、次第にその姿を消していきました。バロックダンスは、その華麗で厳格な形式美が特徴で、宮廷での儀式や祝祭の中で踊られていました。
最近では、バロックダンスの復活を目指して専門の舞踊団が再び注目し、オリジナルの振り付けを再現する取り組みを行っています。今後、古典的なバロックダンスを現代の舞台で見かけることも増えていくかもしれません。
2.2 アフリカン・アメリカンの伝統的な“リング・シャウト”
アメリカ南部で生まれた伝統的なダンス「リング・シャウト」は、奴隷制度下でアフリカ系アメリカ人が行っていた宗教的儀式の一部でした。このダンスは、円を作りその中で回転しながら踊る形式で、非常にエネルギッシュで情熱的な動きが特徴です。しかし、20世紀初頭に消えかけていました。
最近では、このリング・シャウトの復活を目指す動きがあり、伝統を守りながら現代の舞台でそのエネルギーを表現しようとするダンサーたちが増えてきています。伝統的なリズムと動きが再び息を吹き返し、次世代へと受け継がれています。
2.3 ヨーロッパの“ガロップダンス”
19世紀のヨーロッパで流行したガロップダンスは、軽快なステップと跳ねるような動きが特徴でした。このダンスは急速に流行し、社交ダンスの一部として広まりましたが、時が経つにつれて消えました。しかし、現在、ガロップダンスを復活させようとするダンサーや愛好家たちが集まり、過去のスタイルを現代風にアレンジして楽しんでいます。
これらの絶滅危惧種ダンスが復活することで、私たちのダンス文化がさらに豊かになり、忘れられた歴史を再発見することができるでしょう。
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