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あなたの声にはまだ可能性がある――ヘッドボイス、チェストボイス、そして「声の世界」へようこそ【ナユタス川西】

歌うという行為は、身体そのものが楽器になる非常にユニークな表現方法です。そして、その「楽器」の使い方次第で、同じ人でもまるで別人のような声を響かせることができます。今回は、声の出し方の基本である「ヘッドボイス」「チェストボイス」「ミドルボイス」といった種類から、日本独自の「地声」「裏声」の概念、さらには世界のボイストレーニング(ボイトレ)理論についても触れながら、声の奥深さに迫ってみましょう。


■ 声の出し方の種類とは?

川西でボイトレを始めようと考えている方にとって、まず知っておきたいのが声の出し方(発声法)の種類です。代表的なものをいくつかご紹介します。

◎ チェストボイス(Chest Voice)

「胸に響く声」と表現されるチェストボイスは、話す声や叫ぶ声に近い、最も自然な発声方法です。声帯がしっかり閉じて振動し、響きが胸に集まるため、力強く存在感のある声が出ます。ポップスやロックの低〜中音域ではこの声が主役になります。

◎ ヘッドボイス(Head Voice)

高音域に入ると、声は頭に響くようになります。これがヘッドボイスです。オペラ歌手やミュージカル俳優がよく使うこの発声法は、張りのある高音を無理なく出すために欠かせません。しっかりとした声帯のコントロールが求められるため、トレーニングが必要です。

◎ ミドルボイス(Middle Voice)

チェストボイスとヘッドボイスの中間に位置する発声法で、いわば“橋渡し”の役割を果たします。この領域が上手に使えると、地声と裏声の切り替えが自然になり、歌全体のクオリティが飛躍的に向上します。


■ 地声と裏声は「日本独自の発想」?

日本では「地声」と「裏声」という言い方が一般的ですが、実はこの分類は日本語独特のもので、海外のボーカル理論ではあまり使われません。英語圏では、声の種類を「レジスター(register)」と呼び、「モーダル(通常の話し声や歌声)」「ヘッド」「ファルセット」など、より機能的・生理的な分類がされます。

この「地声=強い声」「裏声=弱い声」という二分法が、声の可能性を狭めてしまうこともあります。本来、裏声(ファルセット)も、鍛え方次第で芯のある響きを持つようになりますし、地声も柔らかく繊細に使うことができます。


■ 世界には多様なボイストレーニング理論がある

現代では、インターネットや留学を通じて、さまざまな国や文化のボイストレーニング理論が日本にも入ってきています。その中でも特に知られているのが「ハリウッド式」ボイトレです。

◎ ハリウッド式ボイトレとは?

アメリカのポップス・ミュージカル界で広まっているメソッドで、科学的な発声理論と実践的なエクササイズが特徴です。喉を無理に開けるのではなく、声帯と呼吸のバランスを整えながら、声を“つなぐ”トレーニングが中心。セス・リッグスによる「スピーチレベル・シンギング(SLS)」はその代表格といえます。

また、最近では「コンテンポラリー・ボーカル・テクニック」や「CVT(Complete Vocal Technique)」といったヨーロッパ発の方法も注目されています。これらは、ジャンルや個人の目的に合わせて声の出し方を選ぶ自由度の高さが魅力です。


■ 声は「生まれつき」ではない

「私は高音が出ない」「声が小さい」と思い込んでいる人も多いですが、ほとんどの悩みは正しいトレーニングで克服できます。実際、多くのプロシンガーたちも、地道な発声練習を通して自分の声を磨き上げてきました。

声は筋肉の動きによって作られます。つまり、筋トレと同じように「鍛えることができる」のです。自分の声を知り、正しく導いてくれる指導者に出会えれば、あなたの声は見違えるように変化します。


■ まずは体験レッスンで、自分の声を知ってみよう!

理論を読むだけでは、声は変わりません。実際に声を出し、プロのトレーナーにフィードバックをもらうことで、初めて「自分の声の本当の可能性」に気づくことができます。

「ヘッドボイスってどんな感覚?」「私はどの発声タイプなの?」そんな疑問を持った今が、まさに第一歩を踏み出すチャンスです。

ナユタス川西では、初心者からプロ志向の方まで、一人ひとりに合わせたボイトレを提供しています。今なら初回体験レッスンが無料!川西エリアで本格的に歌を学びたい方は、ぜひ一度、ナユタス川西の体験レッスンにお越しください。あなたの「本当の声」に出会えるかもしれません。

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