「もっと力強く高音が出せたら…」
そんな願いを持つシンガーやボイトレ愛好者の間で、近年ますます注目を集めているのがベルティング唱法です。
ミュージカルやポップスの現場でも使われるこの発声法、実はただ「張り上げる」だけではありません。正しいボイストレーニングが必要な、非常に繊細でテクニカルな技術なのです。
今回は、「ベルティング唱法とは何か?」という基本から、誤解されやすいポイント、そしてどうすれば安全かつ効果的に習得できるかまでを解説します。
ベルティング唱法とは?
**ベルティング(Belting)**とは、ざっくり言えば「地声のような響きで高音を出す発声法」です。
典型的なのは、ミュージカル女優が張りのある声でサビを力強く歌い上げるような場面。ロックやR&B、K-POPでも、ベルティングによってダイナミックな歌声が表現されます。
この発声は、単に「強く出す」「喉を開く」といったものではなく、ミドルボイス〜ミックスボイスの一種でありながら、地声のような明るさと芯のある音色を持つのが特徴です。
よくある誤解:「張り上げ」=ベルティングではない
ボイストレーニングを独学で始めた人に多いのが、「高音を強く出せばベルティングになる」という誤解。
実際には、ベルティングは喉をしめつけず、胸の響き(チェストボイス)と中高音の支えを組み合わせて行う発声です。
無理に張り上げてしまうと、喉に強い負担がかかり、声帯を傷める原因にもなります。
そのため、正しいベルティングには、以下のようなポイントが重要です:
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腹式呼吸による安定した息の支え
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喉をしめず、軟口蓋を上げた「開いた響き」
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音程に応じた共鳴のコントロール(胸〜鼻腔)
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声帯閉鎖のバランス(開きすぎず、閉じすぎず)
これらを身につけるには、専門的なボイストレーニングが非常に効果的です。
ベルティングは誰でも習得できる?
「もともと地声が強い人じゃないとできないのでは?」と思われがちですが、実は声質に関係なく、正しく訓練すれば誰でもある程度は身につけることができます。
ただし、ベルティングは繊細なコントロールが必要な発声法のため、「独学では限界がある」のも事実。
間違った練習を続けると、声のクセがついてしまったり、声帯を痛めたりするリスクもあります。
そのため、ボイトレ講師の指導のもとで少しずつ身体の使い方を覚えていくことが、安全かつ効率的な習得への近道です。
ボイストレーニングでのアプローチ方法
ベルティングを学びたいとき、プロのボイストレーニングでは以下のような流れで指導が行われることが一般的です。
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発声の基礎確認(呼吸・姿勢・響き)
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チェストボイス〜ミドルボイスの強化
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高音域へのアプローチと音域拡張
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ベルティングに特化したエクササイズ(例:サイレン練習、ナー・ヤーの共鳴練習など)
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実際の曲での応用練習
特に、**「ミドルボイスを芯のある声で保ちながら、地声感を残していく」**という中間域の調整がカギとなります。
ベルティングを「高音で叫ぶ技術」と誤解してしまわないよう、常に「楽に響くか」「喉を痛めていないか」を確認しながら、段階的に進めていくことが大切です。
まずは体験レッスンで“ベルティングの感覚”を体感しよう!
ベルティングは、文章で読むよりも実際に体感することが理解の近道です。
「自分の声でもできるのかな?」「どんな練習をするのか気になる」と思った方は、ぜひ体験レッスンでその第一歩を踏み出してみてください。
当スクールのボイトレ体験レッスンでは、あなたの声質や目標に合わせて、無理なくベルティングの導入ができるトレーニングを体験できます。
高音が苦手な方も、すでに歌に自信がある方も、ひとりひとりに合わせて指導しますので、まずはお気軽にご相談ください!
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「声が変わると、自信が変わる。」
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