「本番になると声が震えてしまう」
「レッスンでは出た高音が、本番では出ない」
「なんだか今日は声が通らない」
そんな経験はありませんか?
声は私たちの身体の一部から発せられるものですが、そのコントロールには心の状態——つまりメンタルが大きく関係しています。今回は、メンタルと歌声の関係性について掘り下げながら、どうすればより安定した声で歌えるようになるのかを考えていきます。
心の状態が声を左右する理由
歌声は、肺から送られる息が声帯を振動させて生まれる音です。これは身体的な仕組みですが、その働きには無意識の緊張やストレスが大きく影響します。
たとえば、緊張しているときは呼吸が浅くなります。そうなると声に必要な息の量が足りず、結果として声が細くなったり、かすれたりすることがあります。また、不安や恐怖を感じていると身体に力が入り、喉が締まりやすくなります。これは、高音が出にくくなったり、音程が不安定になる一因です。
逆にリラックスしているときは呼吸が深くなり、身体も柔らかく保たれているため、自然な声がスムーズに出やすくなります。
メンタルの状態が変われば、声の印象も変わる
もう少し具体的に、声と心のつながりを例を挙げてみましょう。
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自信を持って話しているときの声 → 明るく、響きがあり、説得力がある
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不安を抱えて話しているときの声 → 小さく、震えていて、こもっている
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落ち込んでいるときの声 → 元気がなく、抑揚が少ない
これらは全て、声が心の状態を反映している証拠です。
これは歌でもまったく同じ。たとえば、同じバラードを歌っても、歌い手の気持ちが安定しているときと、ネガティブになっているときでは、聴き手に伝わる印象が大きく変わります。
声の技術だけでは越えられない「心の壁」
ボイストレーニングを受ける方の中には、「音程を正確に取る」「高音を出す」「発声を良くする」といった技術的な課題を持っている方が多くいらっしゃいます。もちろん、これらはとても大切な基礎です。
ただ、いくらテクニックを磨いても、本番で実力が発揮できないと感じているなら、それは「技術の問題」ではなく「心の問題」である可能性があります。
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うまく歌おうとするプレッシャー
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周りの評価を気にしすぎる気持ち
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自分に対する過度な期待や否定
これらが無意識に声を制限していることがよくあります。ボイストレーニングとは、単に声の使い方を学ぶだけでなく、心の在り方を整えるプロセスでもあるのです。
心と声、両方にアプローチするトレーニングのすすめ
では、どうすれば「心」と「声」のバランスを整えられるのでしょうか?
大切なのは、「うまく歌うこと」よりも「自分らしく声を出すこと」にフォーカスすることです。そのために、次のようなアプローチをおすすめしています。
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身体と呼吸を整えるウォームアップ
心がざわついているときほど、呼吸や身体の緊張をゆるめることが大切です。 -
失敗を前提にするマインドセット
完璧主義は声を縮こまらせます。「ミスしても大丈夫」という心の余裕が、のびのびとした声を引き出します。 -
自分の声を受け入れる練習
今の声を否定するのではなく、「これが私の声なんだ」と受け入れることが、声の可能性を広げる第一歩になります。
まずは体験レッスンで「声と心のつながり」を感じてみませんか?
声は、自分自身の「今」を映し出す鏡のようなものです。もしあなたが「もっと自由に歌いたい」「本来の声を取り戻したい」と感じているなら、それは声だけでなく、心が求めている変化かもしれません。
私たちのレッスンでは、発声の技術指導に加え、心の状態を整えるアプローチも取り入れています。あなたの声に、あなた自身がもっと自信を持てるように、一緒に声と向き合っていきましょう。
まずは、お気軽に体験レッスンからお越しください。声と心のつながりを実感できる時間をお届けします。
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