「ボイストレーニング」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「プロの歌手になる人がやるもの」「腹式呼吸を覚えればOK」「声が小さいから意味ないかも」…など、実は多くの方がさまざまな“勘違い”をしてしまっています。
今回は、ボイストレーナーとして多くの生徒さんと接する中で感じた、「みんながよく誤解しているボイトレの知識」を6つご紹介します。もしあなたにも当てはまるものがあれば、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. 「腹式呼吸さえできればうまく歌える」は誤解
確かに腹式呼吸は、安定した発声に欠かせない大切な要素のひとつです。しかし、腹式呼吸だけで歌が劇的にうまくなるわけではありません。
呼吸・声帯の使い方・共鳴・発音・リズム・表現力…歌にはたくさんの要素が組み合わさっています。
腹式呼吸は“土台”にすぎません。大切なのは「呼吸をどう使うか」「どこに響かせるか」「どんな声で表現したいのか」を考えながら声を出すこと。
むしろ、腹式呼吸にとらわれすぎて声が不自然になる人も少なくありません。
2. 声が小さい=才能がない、ではない
「自分は声が小さいから向いてないのかも…」という声もよく聞きます。ですが、声量の大小と歌のうまさは必ずしもイコールではありません。
声が小さい人の中には、息の使い方や喉の使い方に少しクセがあるだけで、本来の声をまだ知らないというケースが多いです。
実際、ボイトレを通じて「こんなに声が出るんだ!」と驚く生徒さんもたくさんいます。
最初から大きな声が出なくてもまったく問題ありません。それは“才能がない”のではなく、“まだ正しい使い方を知らないだけ”です。
3. 「鼻に響かせる=鼻にかける声」は間違い
「声は鼻に響かせるといいって聞いたけど、鼻声っぽくなってしまう…」という悩みも非常に多いです。
実はここにも、よくある誤解があります。
ボイトレでいう「鼻腔共鳴(びくうきょうめい)」とは、鼻の奥の空間(鼻腔)に声の振動をうまく響かせることで、声に明るさや抜け感を加えるテクニックです。
一方、「鼻にかけた声」とは、鼻に息を抜きすぎてしまった結果、こもったり詰まったように聞こえる声。これは理想的な発声とは言えません。
響かせるのは「鼻先」ではなく、「鼻の奥(上あごの裏側あたり)」です。違いが分かりづらい場合は、専門のトレーナーと一緒に感覚をつかむのが近道です。
4. 「音痴は直らない」は思い込み
「音痴だからボイトレはムダ」と思っている方、実はこれも大きな誤解です。
音痴の多くは、音程を“正確に聞き取れていない”か、“頭でわかっていても声として再現できない”状態。
これは訓練で改善できます。
耳のトレーニングや声帯コントロールの練習を重ねれば、音程感覚はしっかり身につきます。プロの歌手でも、昔は音程が苦手だったという人は意外と多いのです。
5. 高音は「無理して出す」ものではない
カラオケなどで無理やり高い声を出そうとして喉が痛くなった経験、ありませんか?
高音は「力づく」で出すものではありません。むしろ、力を抜いて、体全体のバランスを使いながら出すことが大切です。
喉を締めたり、顔をしかめたりするクセがあると、高音が苦しくなる原因に。
ボイトレでは、そういった「無意識のクセ」を一緒に見つけて、正しい発声へ導くことができます。
6. 「プロ志望じゃないから習う必要はない」はもったいない
「私は趣味で歌ってるだけだから、ボイトレは必要ないかな」と思っている方も多いですが、実はそんな方こそボイトレを楽しんでいただけることが多いです。
自分の声の変化を実感したり、好きな曲を気持ちよく歌えたりすると、歌うことがもっと楽しくなります。
「人前で自信を持って歌えるようになりたい」「カラオケで褒められたい」そんな目標でも、立派な理由です。
ボイトレは、プロ志望の人だけのものではなく、“歌が好きなすべての人”に開かれた場所です。
まとめ:まずは“正しい知識”から始めよう
今回ご紹介したように、ボイトレに対する誤解や思い込みは意外と多いものです。
でも、ひとつひとつの誤解が解けると、声は驚くほど変わります。
「声が出やすくなった」「音程が安定した」「歌うのがもっと楽しくなった」…そんな変化を、あなたにも体験してほしいと思っています。
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