King & Princeの「moooove!!」は、90年代ヒップホップのノリを取り入れた、軽さと重さが同居する独特のグルーヴが魅力のダンス曲です。
テンポは速すぎず、音の取り方に特徴があるため、振付そのものよりも“ノリ方”が上手さを左右するタイプの振付と言えます。
今回は、MOKA先生が実際に踊ってくれた動画を参考にしながら、初心者でも押さえておくと踊りやすくなるポイントを解説します。
King & Prince「moooove!!」Dance by MOKA
① 膝と腰で作る「ヒップホップの基本リズム」
moooove!! の土台になっているのは、膝を軽く曲げてバウンスし続けるヒップホップの基本リズム。
ステップの切り替えや腰の使い方がブレると全体が硬く見えてしまうため、最初に“リズムだけで1番を乗り切る”つもりで練習してみると安定します。
身体を沈ませるタイミングと音の重さを合わせることで、一気にダンスがそれっぽく見えるようになります。
② 肩・腕・手首のアイソレーションで“ノリ”を作る
この曲の振付は、ただ腕を振るだけではなく「肩 → 肘 → 手首」と部分ごとに動かす“アイソレーション”が多く使われています。
MOKA先生も動画内で、肩だけを軽く前に出したり、腕を遅れて動かす“少しタメる動き”を入れており、これがヒップホップらしいラフさにつながっています。
ポイントは、力を入れすぎないこと。腕だけを動かそうとすると固く見えるため、上半身全体をゆるく保ちながらパーツごとに動かす意識を持ってみましょう。
③ “抜き”と“キメ”のバランスでメリハリをつける
moooove!! の振付は、常に全力で踊ると逆に魅力が消えてしまいます。
曲の特徴でもある“ゆるさ”と“シャープさ”のコントラストを出すことが大事です。
サビでは、手を大きく動かす部分と、小さくキュッと止めるアクセント部分が交互に出てきます。
「抜く → キメる → 抜く」のリズムを丁寧に意識するだけで、動画映えするメリハリが生まれます。
④ 視線・体の角度で“魅せるライン”を作る
アイドルの振付らしく、moooove!! は“どの角度から見てもカッコいい”動きが散りばめられています。
ステップや腕の振りが正しくできても、視線が落ちていたり体が正面を向きすぎていると、印象が薄くなりがちです。
特にサビの最後の決めポーズは、目線をしっかり前に向け、体の角度を斜めに入れるだけでぐっと華やかに見えます。
まとめ
「moooove!!」は、振付の難易度よりもリズム・アイソレーション・抜きとキメの緩急・視線の扱いといった“ダンスの基礎力”がそのまま仕上がりに出るタイプの曲です。MOKA先生の動画を見ながら、まずはリズムの取り方から練習してみてください。
シンプルだけど奥が深いこの振付、ぜひあなたもチャレンジしてみましょう。