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ボイストレーニングコース

【リズム感の鍛え方】 歌が安定しない人の9割が知らない“正しいリズムトレーニング”

こんにちは、ナユタス経堂校ボイストレーナーのToshiです。

「音程よりもリズム感のほうが大事」
レッスンをしていて、私が最初にお伝えする言葉です。

多くの人は“歌が上手くなる=高い声が出るようになること”と捉えがちですが、
実はプロとアマの差を最も大きく分けているのが リズム です。

どんなに声が良くても、
・走ってしまう
・もたつく
・ノリが出ない
これらが起きると、どれだけ練習しても「うまく聞こえない」のが歌。

今日は「誰でも着実にリズム感が良くなる練習法」を、
レッスン現場で実際に指導している内容そのままにまとめました。
初心者から上級者まで使える“保存版”として書いていきます。


■ ① リズム感は「才能」ではなく「技術」

まず大前提として、リズム感は生まれつきのものではありません。

🟦 リズム感の正体

  • 身体でテンポを感じる力

  • 裏拍を捉える力

  • フレーズの長さや間をコントロールする力

つまり、正しい方法で練習をすれば誰でも伸びるスキルです。

レッスンでも、最初はリズムが苦手だった生徒さんが
数ヵ月で見違えるように安定することは珍しくありません。


■ ② 最初にやるべき「テンポ固定トレーニング」

歌がズレる人のほとんどは、
身体がテンポを一定に保てていない ことが原因です。

そこで最初に取り入れたいのが、

● メトロノーム × 手拍子

  • 60〜80bpmで設定

  • メトロノームの音をよく聞く

  • 4拍子を叩き続ける

  • ズレたらすぐ分かるように、指先で叩くのがおすすめ

多くの人はこの段階で、
「あれ?ちゃんと叩いてるつもりなのにズレる…」
と気づきます。

これはリズムの基礎能力が不足しているサイン。
最初は必ずここから固めるのが大切です。


■ ③ リズム感を劇的に伸ばす「分離トレーニング」

リズムが苦手な人ほど、身体の動きが“単一”になっています。
足と手が連動してしまい、別々のリズムを刻むことができない状態です。

そこで使うのが、
足と手を別々に動かすトレーニング(分離)

● 練習法

  1. 足で4拍(一定のステップ)

  2. 手で裏拍

  3. 慣れたら8分 → 16分

  4. 最後に声を乗せる

すると、身体の中に“リズムの柱”が生まれます。

これは特にダンス・K-POPをやっている人にも効果抜群で、
歌と身体がバラバラにならず、
安定したノリを作れるようになります。


■ ④ プロが必ずできる「裏拍トレーニング」

プロ歌手やダンサーが絶対に外さないのが 裏拍の感覚 です。

表拍(1・2・3・4)だけで歌っていると、
歌はどうしても平坦になります。

裏拍(“と”の部分)を感じられる人は
歌にキレとグルーヴが出ます。

● 裏拍だけで手拍子する

  • メトロノーム 100bpm

  • “音が鳴っていない間”で叩く

  • 最初は難しいが、慣れるとノリが自然と良くなる

歌が走る人・遅れる人は、
これを5日続けるだけで変わります。


■ ⑤ BPMを半分にして歌うと劇的に変わる

プロの現場でもよくやるトレーニングです。

● 半テンポ歌唱

例)原曲120bpm
→ メトロノームを60bpmにして歌う

「ゆっくりだから簡単でしょう?」
と思いきや、実はこれがとてもムズかしい。

テンポが遅いほど
“自分のズレが全部バレる”からです。

逆にここで歌えるようになると、
タイム感(テンポを保つ力)が大幅に向上します。


■ ⑥ ドラムだけで歌う「実践型トレーニング」

しっかり練習したら、曲で試してみましょう。

YouTubeには「ドラムだけ」「ピアノだけ」の伴奏が多くあります。

● ステップ

  1. ドラムだけのオケを流す

  2. 歌の入り方をドラムと合わせる

  3. 生きたグルーヴの中で歌う感覚が身につく

バンド経験がない人にとっても、
実際のライブに近い“リズムだけの世界”で練習できるため、
上達が早くなります。


■ ⑦ 声の粒をそろえる「フレーズ細分化」

声の粒がバラバラな人は、
ほぼ間違いなくリズムも不安定です。

● 練習法

  • 「ア」で4分

  • 「アアアア」で8分

  • 「アラララ」で16分

  • 一粒ずつ一定の強さで出す

声の安定=リズムの安定
この関係は非常に深く、
プロのボーカリストも普段から意識している部分です。


■ ⑧ よくある悩みと解決策

● Q. 裏拍がどうしてもわからない

A. メトロノームの音を消して、足だけでリズムを感じてみる。
 数日で体が反応し始めます。

● Q. 曲になると走ってしまう

A. BPM半分+ドラムオケ練習が最強です。

● Q. リズムに自信がない

A. 毎日5分、裏拍だけ叩けばOK。
 これだけで本当に変わります。


■ ⑨ リズム感が良い人が必ずやっている習慣

✔ 歌う前にメトロノームを1分だけ聴く
✔ 足でテンポを刻みながら歌う
✔ 1フレーズずつ録音してズレを確認する
✔ 裏拍のノリを常に意識する

特に「裏拍」こそ、リズム感の本質。
これを掴んだ瞬間、歌が別人のように変わります。


■ まとめ

リズム感は、正しい方法でやれば誰でも良くなる技術です。

  • テンポ固定

  • 分離

  • 裏拍

  • 半テンポ

  • ドラムトレーニング

この5つを繰り返すだけで、
あなたの歌は“プロが歌うような安定感”を手に入れます。

ナユタス経堂校でも、
リズム改善は最も効果を感じやすいトレーニングのひとつです。

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