こんにちは!NAYUTAS(ナユタス)町田校です。
「さあ、歌う前に大きく息を吸って!」
そう言われると、つい肩をグッと上げて「スーーッ!」と一生懸命に空気を吸い込んでしまいませんか?実は、歌にとって理想的な吸気(息を吸うこと)は、頑張って「吸いにいく」ものではありません。むしろ、吸おうとすればするほど喉は締まり、声は出しにくくなってしまうのです。
ここでイメージしてほしいのが、理科の実験で使う「スポイト」です。
まず、スポイトの頭(ゴムの部分)を指でギュッと潰します。これが歌でいう「息を吐ききった状態」です。次に、指の力をパッと離してみてください。すると、スポイトの形が元の丸い形に戻ろうとする力で、自然に水がシュッと吸い込まれていきますよね。
呼吸もこれと全く同じ仕組みです。
「スゥーーッ」と前歯の隙間に息を当てながら、細く長く吐き切っていくと、お腹は自然に内側へ凹んでいきます。その凹みきったお腹を、「元の位置にパッと戻そう」と意識を緩めるだけで、息は勝手につられて体の中に入ってくるのです。
「息を入れたからお腹が膨らむ」のではありません。
「お腹を元の位置に戻したついでに、息が入ってくる」。
この順番を意識するだけで、喉の力みは驚くほど取れていきます。
初心者のうちは、ゆっくりお腹を戻して空気が入るのを待つ練習からでOKです。慣れてきたら、今度は「瞬発力」を意識してみましょう。実際の歌の中では、ゆっくり息を吸う余裕がない場面も多いからです。
そんな時は、軟式テニスボールのような柔らかいゴムボールを想像してください。息を吐いて潰れたボールからパッと手を離すと、ポンッ!と一瞬で元の形に戻りますよね。その「パッと緩める」感覚がつかめると、一瞬で深いブレスができるようになります。
「頑張って吸う」のをやめて、お腹が「元に戻る力」を信じてあげること。
それが、のびやかな声を手に入れるための、最初の大切なステップです。
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