一日の始まりに「声を整える」ことは、話し声にも歌声にも自信をもたらします。特にプロのボーカリストや声優、講師など声を使う仕事に就いている方にとって、声帯のウォームアップは欠かせないルーティンです。今回は、プロも実践している「朝3分でできる声帯ウォームアップ」をご紹介します。
なぜ朝に声帯を温めるのか?
朝は身体と同様に、声帯も“まだ寝ている”状態です。急に大きな声を出すと声帯に負担がかかり、声がかすれたり、喉が痛くなったりする原因に。声帯ウォームアップを行うことで、滑らかに声が出るようになり、発声トラブルを未然に防ぐことができます。
プロ直伝!3分ウォームアップルーティン
① ストレッチ(30秒)
肩や首の緊張は喉にも影響を与えます。肩を回し、首を左右にゆっくり倒してほぐしましょう。
② リップロール(30秒)
唇を軽く閉じて「ぶるるる…」と息を吐くリップロールは、声帯にやさしい振動を与えながら呼吸のコントロールも鍛えられます。音程をつけて「ドレミファソファミレド」と滑らかに動かしましょう。
③ ハミング(1分)
「んー」のハミングで鼻腔共鳴を意識します。口を閉じて、顔の中が響いているような感覚を意識しながら、自然な声でゆっくり発声。
④ ロングトーン(1分)
腹式呼吸を使って「アー」と一定の音程でロングトーンを出します。無理に大きな声を出さず、響きを感じながら行うのがポイントです。
継続がカギ!習慣にしよう
このルーティンは、3分でできる手軽さが魅力。毎朝の歯磨きと同じように習慣にすることで、発声の安定感が格段に変わります。また、日常的に喉を労わる意識が身につき、より長く声を使うことができるでしょう。
声のコンディションは、一日の印象を左右します。大切なプレゼンや収録、レッスンの前には、ぜひこのルーティンを取り入れてみてください。